犬猫にカステラは与えない方がいい!糖分が多すぎて糖尿病の原因になってしまうかも

長崎県の銘菓としても有名なカステラ。

黄色と茶色の見た目が特徴でふわふわしておりとても美味しいです。

そんなカステラは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫にカステラは与えない方がいい!

犬や猫にはカステラを与えないほうがいいです。

カステラには少し食べるだけで犬猫が病気になってしまうような毒性のある成分は含まれていません。

しかし人間用に作られたものなので犬猫にとっては刺激が大きく悪影響を与える可能性があります。

今回は犬猫がカステラを食べる危険性や食べてしまった際の対処法を解説していきたいと思います。

犬猫がカステラを食べる危険性

もしも犬猫がカステラを食べると以下のようなリスクがあります。

高カロリーによる肥満

カステラは100gあたり313kcalもありとても高カロリーな食べ物です。

例えば「体重4kg・避妊/去勢済み・成犬」の場合1日に必要なカロリーは317kcalなのでカステラがいかに高カロリーかおわかりいただけるかと思います。

もちろんカステラには犬猫に必要なビタミンやミネラルなどは含まれていないためペットフードも食べる必要があります。

そうするとカロリーオーバーになり肥満の原因となってしまう可能性があります。

丸々とした犬猫は可愛いですが肥満は靭帯断裂・変形性関節症・脱臼などの関節疾患や糖尿病・心臓病・尿路疾患などの病気になってしまう可能性が高くなります。

糖分過多による糖尿病

カステラは製造過程で大量の砂糖やはちみつを使用するため糖分の含有量がとても多いです。

砂糖やはちみつなどは一口食べただけですぐに体に悪影響があるようなものではありませんが食べ過ぎると糖尿病の原因となる可能性があります。

犬猫が糖尿病になると以下のようなことが起こる可能性があります。

合併症のリスク

犬猫が糖尿病になると水を多く飲むようになるので血液量が増え、心臓に負担をかけるため心臓病のリスクがあります。

また、水分摂取量が増えることで尿の量も増えるため腎臓にも負担をかけてしまい、腎臓病のリスクもあります。

インスリン注射

「インスリン」というのは血糖値のバランスを調整する働きのあるホルモンで膵臓から分泌されます。

糖尿病になるとインスリンがほとんど分泌されなくなり血糖値の上昇を抑えられなくなってしまいます

そのため毎日2回のインスリン注射を行わなくてはいけなくなり、その注射は飼い主が行わなくてはいけない場合がほとんどです。

さらにインスリン注射には低血糖のリスクもあり、定期的に獣医師へ相談しながら行う必要があります。

療法食

犬猫が糖尿病になった場合には療法食を与える必要があります。

糖尿病用の療法食には繊維質が多く含まれており、血糖値の急激な上昇を抑えられるようになっています。

糖尿病が進行すると体重減少する傾向にあるのでもし愛犬・愛猫が糖尿病になったら与えるフードに関しては必要に応じて獣医師と相談しましょう。

輸液治療

糖尿病になると尿量が増えるため体内でとどめておかなくてはならない水分が余分に排出されるため場合によっては輸液治療を行う必要があります。

特に糖尿病が進行し重篤になればなるほど厳重なインスリンや輸液の管理が必要になります。

医療費

以上のように糖尿病になると様々な治療が必要になります。

動物病院にかかる機会が多くなるとどうしてもその分医療費がかさんでしまうため未然に防げる病気は防いでおいた方がいいでしょう。

アレルギー

カステラにはたまご・小麦粉・牛乳などのアレルギー反応の原因となる食材が多く使用されています。

人間だけでなく犬猫もこれらの食材にアレルギーを持っている場合があります。

犬猫がカステラを食べないために

犬猫は甘いものが好きな傾向にあるようなのでカステラを置いておくと目を離した隙に食べてしまう可能性があります。

なので皆様がカステラを食べるときには目を離さないようにして犬猫が興味を示しても与えないようにしましょう。

また、保存方法に関してですが、カステラは冷蔵庫保存が推奨されているため冷蔵庫に入れておけば基本的には安心かとは思います。

犬猫が冷蔵庫を勝手に開けてしまう場合は何か対策が必要でしょう。

また、最近では「電動引き出し機能」が付いている冷蔵庫もあるようです。

これは冷蔵庫についている引き出し(中段の野菜室や下段の冷凍室)にボタンが付いており、このボタンを軽く押すだけで引き出しが開くという機能です。

犬猫は賢いので我々の動作をみてどうすれば冷蔵庫が開くかを学び、勝手に冷蔵庫を開けてしまうかもしれません。

庫内が重たくなっても軽い力で引き出せるようにと作られた機能のようですが犬猫を飼っているご家庭には不向きかもしれません。

もしも食べてしまったら?

どんなに注意していても目を離した隙に食べてしまうこともあるかもしれません。

食べてしまったものは仕方ないので落ち着いて対処しましょう。

まず前述したとおりカステラには犬猫が絶対に食べてはいけない毒性のあるものは含まれていません

そのため健康な犬猫が少しカステラを食べてしまったぐらいでは重大な問題になることは考えにくいです。

  • 大量に食べた
  • 子猫・子犬が食べた
  • 内臓に疾患のある犬猫が食べた
  • 糖尿病の犬猫が食べた
  • 食べたのは少しだが不安がある

このような場合には獣医師へ相談しましょう。

【まとめ】犬猫にはカステラを与えない方がいい

犬猫にはカステラを与えない方がいいです。
与えることによるリスクをおさらいしましょう。

  • カロリーが高いので肥満になる可能性がある
  • 糖分が多く含まれているので糖尿病に繋がる恐れがある
  • アレルギー反応を示す可能性がある食材が多く含まれている

今回はカステラについて紹介しました。

毒性のある成分などは含まれていないものの高すぎるカロリーや多すぎる糖分が病気の原因となる可能性があります。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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