スーパーフードとして話題の菊芋
人の健康に役立つスーパーフードとして、テレビや雑誌で取り上げられることが増えてきた菊芋。
まだまだ取り扱いのないスーパーも多く、実物を見たことがない方もいるのではないでしょうか。
最近は道の駅などでも販売され、これから手に取る機会もあるかと思います。
この記事では今大注目の菊芋は犬猫が食べても大丈夫な野菜なのか、注意点などを解説していきます。
犬猫は菊芋を食べても大丈夫!
健康効果の高い野菜として人気の菊芋はペットフードやサプリなどに使われることもあり犬猫が食べても大丈夫な食材です。
芋のわりにでんぷん質が少なく低カロリーなため、食べ過ぎや体重の気になる犬猫にもおすすめです。
菊芋は生で食べても大丈夫?
菊芋は芋の中では珍しく生でも食べられる野菜です。
生の菊芋はシャキシャキとしたレンコンのような食感が楽しめ、皮も泥を落とす程度で大丈夫です。
しかし犬猫の場合は消化しやすいように皮を剥いて加熱して食べさせるのがおすすめ。
加熱した場合も喉に詰まらせないよう食べやすいサイズにしてあげましょう。
菊芋の効果・効能
血糖値の急上昇を抑える
菊芋の主成分に「イヌリン(水溶性食物繊維)」は「天然のインスリン」とも言われ、糖質の吸収を抑える働きがあります。
犬猫においても血糖値の上昇を抑える効果により、糖尿病の予防が期待できます。
腸内環境改善
菊芋に含まれているイヌリンは、善玉菌を増やし腸のはたらきを改善するプレバイオティクスの一種です。
腸内環境の改善により、便通改善などさまざまな効果が期待できそうです。
利尿作用・血圧の調整
菊芋には体内の水分量を調整するミネラル「カリウム」も豊富に含まれています。
カリウムはナトリウムと均衡を保つことで血圧を正常に維持してくれていて、カリウムが十分にあることで体内の余分なナトリウムが排泄され、浮腫みの予防や改善にもつながります。
免疫力UP!
菊芋に含まれるイヌリンが腸内環境の正常化に役立ちますが、この腸内環境の改善は、免疫力アップや新陳代謝の促進にもつながります。
日頃から免疫力を高めておくことは犬猫の健康にとっても大事な習慣です。上手に菊芋を取り入れたいですね。
菊芋の栄養
きくいも 水煮 可食部100g当たり
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 51kcal |
たんぱく質 | 1.6g |
脂質 | 0.5g |
炭水化物 | 8.7g |
食物繊維総量 | 2.1g |
カリウム | 470mg |
カルシウム | 13mg |
マグネシウム | 13mg |
リン | 56mg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
犬猫に与える際の注意点
与えすぎに注意
菊芋は他の芋類に比べてカロリーが低く、ダイエット中の食事のかさ増しなどに使いやすいですが、与えすぎは禁物です。
水溶性食物繊維であるイヌリンを豊富に含むため、一度に多く摂りすぎると下痢や腹痛を引き起こします。
加熱するとイヌリンの量は減りますが、それでも少量ずつ様子を見てあげましょう。
カリウムの過剰摂取に注意
菊芋には、カリウムが豊富含まれています。
健康な犬猫であれば、菊芋をたくさん食べてもカリウムは基本的に尿と一緒に体外に出るので健康被害はありません。
しかし腎臓機能が低下した犬猫はカリウムを外に排出する機能が衰えているため、菊芋を食べ過ぎてしまうと高カリウム血症になってしまう恐れがあります。
キク科のアレルギーに注意
菊芋はキク科の植物なので、キク科の植物に対してアレルギーを持つ犬猫が菊芋を食べた場合、花粉症のような症状が起こるケースがあります。
必ず食べないといけない食品ではありませんので、アレルギーが心配な犬猫には無理して与えないようにしましょう。
まとめ
犬猫は菊芋を食べても大丈夫!
健康効果の高い野菜として人気の菊芋はペットフードやサプリなどに使われることもあり犬猫が食べても大丈夫な食材です。
芋のわりにでんぷん質が少なく低カロリーなため、食べ過ぎや体重の気になる犬猫にもおすすめです。