犬猫にキムチを食べさせないで!ネギ属の野菜による中毒の危険性。香辛料や塩分も注意

キムチは韓国の伝統料理で、主に白菜・大根・きゅうりなどを薬味だれにつけ込んで作られる発酵食品です。

発祥は韓国ですが、日本でもすっかり定番の食品として浸透しており、スーパーやコンビニで手軽に購入することができます。

そのまま食べても美味しいですが、キムチチャーハン、納豆キムチ、タコなどの海鮮物とキムチの和え物、キムチ鍋など、数え始めたらキリがないほどアレンジレシピも考案されています。

犬猫に絶対にキムチを食べさせてはダメ!

犬猫にキムチを食べさせてはいけません!

キムチには犬猫に重篤な中毒を及ぼす食材や成分が含まれていることもあり、大変危険です。

本記事では、

  • 犬猫にキムチを食べさせてはいけない理由
  • キムチの誤食で考えられる症状
  • 誤食が起きた場合の対応方法

などをお話していきます。

ちょっとくらいなら大丈夫?

少量でも大丈夫とは言い切れません。

キムチには犬猫に食べさせてはいけない理由がいくつもあり、少量でも重い症状を起こす可能性があるためです。

何が危険なのか?どういった症状が考えられるのか?と言ったことはこのあとお話していきます。

犬猫にキムチを食べさせてはいけない理由

ニラやネギなどのネギ属の野菜が含まれている

製品や作り方にもよりますが、キムチには白菜・大根・きゅうりなどの主な野菜の他にネギやニンニクを使うことが一般的ですし、ニラが含まれる製品も珍しくありません。

ネギ・ニンニク・ニラなどはネギ属に分類され、犬猫に重い中毒症状を引き起こす成分「有機チオ硫酸化合物」が含まれています。

犬猫が摂取すると赤血球が破壊され、重い中毒症状を引き起こすリスクがあり、深刻な場合は命の危険も考えられます。

ネギ属の野菜を含むキムチはほんの少量でも犬猫には大変危険です。

香辛料が大量に使われている

キムチはあの赤い見た目から分かる通り、唐辛子粉やチョッカル(韓国の塩辛)など大量の香辛料類が使われています。

人間が食べてもピリピリと感じる香辛料の辛みは犬猫にとって刺激が強すぎ、胃や腸などの消化器を傷つける可能性があります。

塩分量も過剰

基本的にキムチは野菜を塩漬けし作られるため、塩分量が非常に多くなっています。

一般的な白菜キムチに含まれる食塩相当量は100g中2.9g。

犬猫も多少の塩分は生きるために必要ですが、普段からバランスの取れたフードを食べていればその量は十分摂取出来ており、キムチの塩分量は過剰となる可能性が高いです。

キムチ鍋は大丈夫?

キムチ鍋もキムチと同様に、ニラなどのネギ属が含まれる点や、香辛料・塩分が多量に含まれる点から危険です。

スープだけ飲んだのなら平気なのでは?とお考えの方も居るかも知れませんが、ネギ属の野菜の中毒成分はスープに溶け出しており、それを摂取してしまうと大変危険です。

仮にネギ属の野菜が全く含まれていなかった場合はすぐさま命の危険がある訳ではありませんが、下痢や嘔吐といった体調不良を起こしてしまうリスクはあります。

犬猫がキムチ誤食した時に考えられる症状

犬猫がキムチを誤食した場合、ニラなどネギ属の野菜・香辛料・塩分を同時に摂取することになり、複合的な症状が現れる可能性があります。

考えられるものを簡単にまとめてみます。

ネギ属の野菜により考えられる主な症状

  • 貧血
  • 血尿・血便
  • 急性腎障害
  • 下痢・嘔吐
  • 食欲不振
  • 呼吸困難

香辛料類により考えられる主な症状

  • 下痢・嘔吐
  • 食欲不振・元気がなくなる
  • よだれが増える

塩分過剰摂取により考えられる主な症状

  • 食塩中毒
  • 腎不全
  • 高血圧
  • 心臓病

万が一、犬猫がネギ属の野菜を摂取してしまった場合、症状がひどい際は命の危険も考えられます。

どのくらい食べると危険?

どの程度のキムチを食べたら危険なのかは明確にお伝えすることが難しいです。

体重1kgあたり5gのネギ属の野菜を摂取すると中毒症状が現れはじめると考えられていますが、こちらはあくまで目安に過ぎません。

犬猫の個体差によってもっと少量で中毒症状が現れることは無いと言い切れませんし、ましてやキムチにはネギ属の野菜以外にも香辛料や塩分といった危険なものが含まれています。

ほんの少量の誤食も起きないように、細心の注意を払い取り扱うようにしましょう。

誤食時の対応方法

キムチの誤食が発生してしまった場合はなるべく早く動物病院へ連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。

この際、

  • いつ頃食べたのか?
  • 何を食べたのか?
  • どのくらいの量を食べたのか?

と言ったことをメモしておくと診断がスムーズになります。

ネギ属の野菜による中毒症状はほんの些細な量でも発症することがありますし、食べてすぐは元気そうにしていても時間が経ってから一気に体調が悪くなることも珍しくありません。

少しの量だから、元気そうだからと軽く見ることはせずに迅速な対応を心がけましょう

【まとめ】

犬猫にキムチを食べさせてはいけません!

  • キムチには犬猫に危険な中毒症状を引き起こすニラやネギなどネギ属の野菜が含まれているものが多い
  • 唐辛子などの香辛料類も犬猫の胃腸を刺激してしまう
  • 塩分量も多く、犬猫には過剰となる可能性

などがその理由です。

特にネギ属の野菜の中毒は危険で、ほんの少量でも重い症状を起こしてしまう可能性があり、ひどい場合は命に関わるケースも考えられます。

誤食が起きてしまった場合はすぐに動物病院へ連絡し指示を仰ぎましょう。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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