ピーナッツについて
ミックスナッツに入っていたり、「柿ピー」でおなじみのピーナッツ。
ピーナッツは名前にもあるようにナッツ類のイメージが強いですが実は落花生はマメ科の植物なので豆の仲間です。
ピーナッツといえばお酒のあてのイメージがありますがそれにはちゃんとした理由があり、ピーナッツに多く含まれているナイアシンには二日酔いの原因となる「アセトアルデヒド」という成分を分解する効果があります。
ピーナッツをお酒の当てにするのはとても理にかなっていることなんです。さて、そんなピーナッツは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか?
犬や猫はピーナッツを食べない方がいい
犬や猫はピーナッツを食べない方がいいです。
少し食べる程度であれば大丈夫ですが食べ過ぎると問題があります。
高脂質・高カロリー
ピーナッツは100gあたりの脂質が50.3gと約半分が脂質で出来ている食べ物です。
それゆえカロリーも高く、100gあたり607kcalもあります。(体重10kgの避妊/去勢済みの犬が一日に必要なカロリーは約630kcal)
脂質はエネルギーとして必要な栄養素ですが摂り過ぎると体に蓄積されていき肥満の原因となり、さらに糖尿病や心臓病にもつながります。
食物繊維
ピーナッツには不溶性食物繊維がとても豊富に含まれています。
食物繊維が体に悪いイメージはあまりありませんよね。実際、適量を守って摂取すれば腸内環境改善などの良い効果が期待できます。
食物繊維は主に植物に含まれる成分なので馬・牛・キリンなどの草食動物は食物繊維を消化吸収しエネルギーに変換することが出来ます。
しかし犬や猫、それに人間も草食動物ではないので食物繊維を消化吸収することはできません。
消化吸収できないものなので摂取しすぎると消化不良から下痢や便秘につながります。
犬猫がピーナッツを食べてしまわないように
まず保存方法に注意しましょう。特に愛犬がいらっしゃる家庭はピーナッツの入っている袋を破って食べてしまうかもしれないので届かないところで保存しましょう。
飼い主様がピーナッツを食べているときはできるだけ目を離さないようにしましょう。
もし犬猫がピーナッツを食べてしまったら?
冒頭にも記述したとおり、少しなら犬猫がピーナッツを食べても問題ないです。ピーナッツには少し食べただけで毒性があるような成分は含まれていません。
まず窒息の可能性を考慮
もし食べてしまった場合はのどに詰まらせてないかを確認しましょう。ピーナッツは固い食べ物なので犬猫がのどに詰まらせてしまう可能性があります。
もし愛犬や愛猫がなにか異物を飲み込んでしまって苦しんでいるときや意識がなくなっているときは素早い対処が肝心になります。
そういった場合の対処法をあらかじめ調べて覚えておくと良いでしょう。
ピーナッツ以外の成分に注意
もし飼い主様がミックスナッツや柿ピーを食べているとき、目を離している隙に犬猫が食べた場合はピーナッツよりも他の点に注意した方がいいです。
例えばミックスナッツにはマカダミアナッツなどの犬猫が食べてはいけないナッツ類が含まれていることがあります。
マカダミアナッツなどは犬猫が食べた場合に中毒症状を引き起こす原因となるので深刻な事態になりかねません。
他のナッツ類については記事下部の【関連記事】も参考にしてみてください。
他にも「柿の種」と呼ばれているおかきやピーナッツの味付け用塩が原因の塩分過多には注意が必要です。
【まとめ】犬猫にはピーナッツを食べさせない方がいい
ピーナッツには犬猫にとって毒性のある成分は含まれていないので犬猫がピーナッツを食べても命に関わるような事態になることはあまりありませんが
わざわざピーナッツを与えるメリットもなく、デメリットの方が大きいです。注意点をおさらいしましょう。
- 高脂質・高カロリーで肥満・糖尿病・心臓病の原因になる
- 食物繊維がとても多く消化不良を起こす
- ミックスナッツの場合はピーナッツ以外のナッツ類に注意
今回はピーナッツについて紹介しました。
ピーナッツ自体は犬猫が多少食べてしまった分には問題ありませんが故意に与えるのはよくないです。