犬猫はせりを食べても大丈夫!七草粥だけじゃなく普段の料理にも使いやすい!

川辺や田んぼに生える身近な存在のせり。

一箇所に競り合って生えることから「せり」と呼ばれています。

春の七草の一つとしても有名で、食欲増進や解熱作用があると言われています。

そんなせりは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫はせりを食べても大丈夫!

せりには犬猫にとって毒性のある成分は含まれていないので食べても大丈夫です。

今回は犬猫にせりを与える際の注意点やポイントについてご紹介したいと思います。

春の七草としてのせり

みなさまがせりを食べる機会として最も多いのはやはり「七草粥」ではないでしょうか。

毎年1月7日の人日の節句に食べる風習のある七草粥は1年の無病息災を祈る行事食で、この時期になるとせりはスーパーでもよく見かけます。

せりには「勝負に競り勝つ」という意味が込められた縁起物であるだけでなく、栄養も豊富です。

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せりに含まれる代表的な栄養素

せり 茎葉 生 可食部100gあたり

栄養素含有量
エネルギー17kcal
タンパク質1.9g
脂質0.1g
炭水化物1.0g
食物繊維2.5g
カリウム410mg
1.6mg
β-カロテン当量160μg
ビタミンC20mg
葉酸110μg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

ビタミンC

せりに含まれているビタミンCには抗酸化作用があります。

人間や犬猫の体内では呼吸によって取り込まれた酸素の一部が「活性酸素」という物質になります。

活性酸素は病原体やがん細胞を攻撃する役割があるため免疫機能には欠かせない存在です。

しかし、活性酸素が増えすぎると正常な細胞や組織も攻撃し、酸化させてしまいます。

この酸化が老化・シミ・シワ・動脈硬化・がんなどにつながります。

そこでビタミンCを摂取することによって抗酸化作用により活性酸素の酸化から体を守ることができます。

他にもビタミンCには以下のような効果があります。

  • コラーゲンを合成し、皮膚や粘膜の健康維持を助ける
  • 白血球の働きを高めて免疫力をアップさせる
  • 鉄の吸収率を高め貧血を予防・改善する
  • 骨粗鬆症を予防する
  • ビタミンEの働きを助ける

人間はビタミンCを体内で生成できないため、食事での摂取が必須となりますが、犬猫はビタミンCを体内で生成することができます

そのため犬猫がビタミンC不足になるのは稀だと言われていますがビタミンCを生成する肝臓に疾患のある犬猫は注意が必要です。

カリウム

カリウムには、細胞内液の浸透圧を調整して一定に保つ働きがあります。

また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。

他にも神経刺激の伝達・脳機能の改善・骨の健康維持など重要な役割を担っています。

カリウムは様々な食品に含まれているため、不足することはあまりありません。

しかし、偏った食事や嘔吐・下痢の常習などによって不足する可能性もあるので注意しましょう。

反対に、体内でカリウムが過剰になると「高カリウム血症」という命に関わる病気になる可能性もあります。

通常、摂取しすぎたカリウムは腎臓で処理されますが尋常に疾患を抱えており、尿がうまく出せない犬猫は注意しましょう。

鉄は血液中のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンを構成する主成分のひとつです。

ヘモグロビンやミオグロビンには全身に酸素を運搬する役割があるので、鉄不足になると貧血や立ちくらみが起こります。

他にも鉄が不足すると免疫力の低下・神経症状・認知機能の低下などの症状が現れる可能性があります。

鉄は小腸で吸収されるため、胃腸に障害のある犬猫は注意しましょう。

犬猫にせりを与える場合の注意点

せりは毒性がないため与えても大丈夫とお伝えしてきましたが、注意点も確認しておきましょう。

生では与えない

せりを生のまま与えてしまうと消化不良を起こす可能性があります。

少量食べてしまった程度では大きな危険はありませんが、基本的には加熱して与えるようにしましょう。

しっかり刻んであげる

せりは繊維の多い野菜です。

犬猫にとって消化のしやすい食材ではないのでしっかり刻んで食べやすくしてあげましょう。

長いまま与えてしまうと腸閉塞に危険性も考えられます。

紐状のものが腸に詰まると通常の腸閉塞より厄介だとも言われますので注意しましょう。

与えすぎない

当然ですが、せりは犬猫にとっての主食に変わるものではありません。

せりだけで十分な栄養を取ることは不可能ですし、食べ過ぎは一部の栄養の過剰摂取にも繋がります。

犬猫へのせりの与え方

犬猫へのせりの与え方についてご紹介します。

七草粥

一般的に七草粥に使用される食材は犬猫が食べても大丈夫なものばかりなので、人日の節句に愛犬・愛猫といっしょに七草粥を楽しむことができます。

【材料】

  • 米     ・・・ 1/2合
  • 七草セット ・・・ 市販品1パック
  • 水     ・・・ 600ml

基本的には人間用のものと作り方は変わりませんが、具材は細かく刻み、味付けに使用する塩や白だしなどは使用しないようにしましょう。

与えすぎると炭水化物過多になり肥満の原因になりかねないので、与える量は調整してあげましょう。

せり鍋

せりを使用した代表的な料理には七草粥だけでなく「せり鍋」もあります。

お鍋なので具材を選びやすい上に、水分補給にもピッタリです。

以下のようなだし汁に鶏肉や大根などの犬猫が食べても大丈夫な具材を細かく刻んで入れてせり鍋を作ってみてください。

だし汁(鰹節・昆布)

熱いまま与えるとやけどしてしまう可能性があるので人肌程度に冷ましてから与えてあげてください。

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【まとめ】犬猫はせりを食べても大丈夫

犬猫はせりを食べても大丈夫です。今回のポイントをおさらいしましょう。

  • 春の七草の一つであるせりは「勝負に競り勝つ」という意味がある縁起物
  • 栄養豊富で食欲増進や解熱作用がある
  • 七草粥やせり鍋などで与えるのがおすすめ

今回は犬や猫にせりを与える注意点を解説しました。

七草粥だけでなく普段の料理にも使用しやすいのでぜひ手作りご飯に使用してみてください。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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