犬猫と唐辛子
唐辛子の特徴といえばなんといってもその辛味です。
唐辛子の辛味にハマる人も多く、いわゆる「激辛料理」の特集などもテレビでよく目にします。
辛いもの好きの皆様のなかには愛犬愛猫にもこの感覚を共有したいと思う方はいるかもしれませんが、犬や猫に唐辛子を与えることは推奨されていません。
この記事では唐辛子について解説していきます。
犬や猫に唐辛子は与えないで
犬や猫に唐辛子を与えることは推奨されていません。
犬猫にとっては刺激が強く、口腔や消化管への刺激により嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
では具体的に唐辛子に含まれているどんな成分がいけないないのでしょうか。
唐辛子の辛味成分
唐辛子には「カプサイシン」という辛味成分が含まれています。
カプサイシンは、体にある痛みや熱を感じるセンサーを刺激する成分で、これによって私たちは唐辛子の辛さを「痛み」として感じています。
カプサイシンは人間が摂取すると神経を介してアドレナリンの分泌が促され、発汗やエネルギー消費の増加といった反応が起こるので、その刺激やダイエット効果を期待するケースも多くあります。
しかし犬猫にとっては刺激が強すぎて胃腸炎などになってしまうことがあります。
毒性があるというわけではありませんが腹痛・下痢・嘔吐などの原因となるかもしれないので注意しましょう。
致死量はどのぐらい?
カプサイシンの致死量は、動物実験ではマウスにおいて体重1kgあたり60〜75mg(LD50)と報告されています。
ただし、これはあくまでマウスでのデータであり、人や犬猫にそのまま当てはめることはできません。
人では、体重1kgあたり8.3mgまでは胃への影響が見られない量とされており、通常の食事レベルで直ちに致死的な影響が出るとは考えにくいものの、摂取量が増えるほど体への負担は大きくなります。
なお、犬や猫における致死量については公的データは確認されておらず、安全な摂取量も明確には定められていません。そのため、致死量の観点ではなく、強い刺激による体調不良のリスクを考えて与えないことが重要です。
ししとうは食べても大丈夫?
唐辛子の仲間に夏野菜の一つとしてお馴染みのししとうがあります。
ししとうは唐辛子より辛くなく、犬猫が食べても大丈夫なように思えますがししとうも犬猫に与えないほうがいい食材です。
辛くないししとうにもカプサイシンは含まれており、犬猫にとって刺激になる可能性があります。
また、経験したことがある方もいるかもしれませんがししとうの中にはたまにとても辛いものが混ざっていることがあります。
「当たり」などと呼ばれたりしますが、辛ければ辛いものほどカプサイシンの含有量は多くなります。
犬猫は唐辛子を食べるの?
そもそも犬猫は唐辛子を食べるのでしょうか?
犬猫は食べることが出来るものかどうかをほとんど嗅覚で判断するので唐辛子の刺激的な匂いで食べるのをやめることもあるでしょう。
しかし好奇心旺盛な子や食欲旺盛な子は食べてしまう可能性もあります。
口に入れた段階で刺激に驚いて吐き出してくれればまだ良いのですが、飲み込んでしまう可能性がゼロとは言い切れないので飼い主様は十分注意してください。
もしも唐辛子を食べてしまったら
もしも愛犬や愛猫が唐辛子を食べてしまったらごく少量であればまずは様子を見てもいいかもしれません。
唐辛子は刺激が強すぎますが、毒性のある成分は含まれていませんので、あくまでごく少量の場合は1~2日様子を見て問題なければ大丈夫といえるでしょう。
もし唐辛子を大量に食べてしまったり少量であっても食べたあとに嘔吐・くしゃみ・よだれが多量に分泌される・下痢などの症状が治まらなければすぐに獣医師に相談しましょう。
犬猫が唐辛子を食べないために
保存方法に注意しましょう。
ししとうや生唐辛子は冷蔵庫で保存すると思いますが鷹の爪などと呼ばれる乾燥唐辛子は常温保存が一般的かと思います。
そういったものは密閉容器に入れ、念のため犬猫の手が届かないところで保存することをおすすめします。
密閉容器に入れることによって湿気も防げて一石二鳥です。
【まとめ】犬猫には唐辛子を与えないで!
唐辛子は犬や猫が食べないように注意しなければいけません。NGポイントをおさらいしましょう。
- 毒性のある成分は含まれてないがカプサイシンなどの辛味成分の刺激が強すぎる
- ししとうも同じくカプサイシンを含むため食べさせてはいけない
- もし食べてしまったら様子を見て症状が治まらなければ獣医師へ相談する
今回は唐辛子について紹介しました。
鷹の爪の輪切り唐辛子は料理のいい色合いやアクセントになりますが犬猫の手作りご飯には使用しないようにしましょう。



