犬猫は豆苗を食べても大丈夫!猫草の代わりになる?腎臓への影響は?注意点を解説

愛犬・愛猫に与える豆苗について

スーパーなどで安価で手に入る豆苗。さらに収穫して水につけておけば1~2回ほど再生栽培することが可能です。

このお得感から人気の豆苗ですが、育てている途中の豆苗を愛猫が猫草のように食べてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は犬猫が豆苗を食べても大丈夫なのかについて解説していきたいと思います。

犬や猫は豆苗を食べても大丈夫!

犬猫は豆苗を食べても大丈夫です。しかし好きなだけ食べて大丈夫かというとそうではありません。

与え方には注意が必要なので解説していきたいと思います。

猫草の代わりにしても大丈夫?

そもそも猫草って?

まず「猫草」という名前の植物はありません。猫が食べてもいい植物の総称が「猫草」なのです。

肉食動物の猫がなぜ猫草を好んで食べるのかというと諸説ありますが、毛玉を吐き出しやすくするためや便秘予防のためではないかと言われています。

猫草の代わりになるのか

豆苗を猫草の代わりにしてはいけません。豆苗はその見た目から猫草の代わりとなりそうですが

猫草はイネ科の植物で、豆苗はマメ科の植物なのでそもそも種類が異なります。

猫草の場合は猫がある程度の量食べても問題ありませんが豆苗を食べ過ぎると消化不良になる可能性があります。

腎臓への影響はある?

豆苗にはミネラルが豊富に含まれています。食べ過ぎるとミネラル過剰で腎臓に負担がかかるかもしれません。

与えすぎなければ大丈夫です。

豆苗に含まれる代表的な栄養素

葉茎 生 可食部100g当たり

栄養素含有量
エネルギー28kcal
たんぱく質2.2g
炭水化物2.3g
脂質0.4g
カリウム350mg
β-カロテン当量4100μg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

カリウム

カリウムは細胞が正常に機能するために必要な栄養素です。

しかし、カリウムの過剰摂取は高カリウム血症の恐れがあります。注意しましょう。

β-カロテン

β-カロテンは体内でビタミンAとして視力や免疫機能を維持のために働いてくれます。

しかし猫は肉食動物であるため主に植物に含まれているβ-カロテンをビタミンAにすることができません

犬の場合は雑食動物なのでβ-カロテンをビタミンAにすることができます。

葉酸(ビタミンB9)

豆苗には100gあたり91μgの葉酸が含まれています。

葉酸は貧血予防やDNAの合成に関わるビタミンです。妊娠中の母犬や母猫が欠乏すると、胎児形成異常の可能性もあります。

犬や猫に豆苗をあげる際の注意点

犬や猫に豆苗をあげる際には、いくつかの注意点があります。

レクチンに注意

生の豆苗にはレクチンという毒素が入っています。しかし、豆苗の場合は発芽の際にレクチンが分解されるため豆苗に含まれているレクチンはあまり多くないようです。

多少食べたぐらいでは問題ありませんがあまり食べ過ぎると成長障害などを引き起こす可能性もあるので注意しましょう。

レクチンは加熱することで減らすことができるので加熱調理もおすすめです。

与えすぎない

豆苗の与えすぎはレクチンの危険性に加え食物繊維による消化不良を引き起こす可能性があります。

適切な量を守りましょう。

犬や猫にあげる豆苗のレシピ

鶏レバーと豆苗の炒め物

レバーの豊富な鉄分で貧血解消にも良いレシピです。

まぐろと豆苗の胡麻和え

犬猫問わずまぐろが好きな子は多いので大人気レシピになり得る一品です。

【まとめ】犬猫は豆苗を食べても大丈夫

犬猫は豆苗を食べても大丈夫ですが以下の点には注意しましょう。

・猫草の代わりにはならない
・生では与えない方がいい
・与える量には注意する

今回は豆苗について紹介しました。
もし愛猫が猫草のように積極的に食べていたら止めてあげましょう。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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