以前本サイトで「犬猫のタバコの誤飲に注意!ごく少量でもニコチン中毒を起こす可能性。発がんリスクも」という記事を投稿しました。
今回は電子タバコと加熱式タバコの誤飲の危険性や対処法について解説していきます。
そもそも電子タバコと加熱式タバコの違いって?
電子タバコ(ベイプなど)と加熱式タバコ(アイコスなど)は、両方とも一般的な燃焼式のタバコと比較して異なる仕組みを持っており、それぞれ独自の特徴があります。
仕組み
電子タバコ:電子タバコは、リキッド(電子タバコジュースまたはEジュース)を加熱して蒸気を生成し、その蒸気を吸引することでニコチンを摂取します。
リキッドは通常、ニコチン、香料、およびPG(プロピレングリコール)またはVG(ベジタブルグリセリン)といった成分で構成されています。
加熱式タバコ:加熱式タバコは、ヒートスティックを加熱してタバコの風味を抽出し、その風味を吸引します。
加熱式タバコは通常、燃焼せずに加熱されるため、煙や灰がほとんど発生しません。
成分
電子タバコ:電子タバコのリキッドには、ニコチン、香料、PGまたはVGなどの成分が含まれます。
リキッドには、ニコチンの濃度を選択できる製品もあります。
加熱式タバコ:加熱式タバコは、通常のタバコの風味を再現するためにタバコ葉が含まれていますが、ニコチンが含まれているかどうかはブランドによって異なります。
ヒトの健康への影響
電子タバコ:電子タバコのリキッドに含まれる成分は、通常のたばこよりも少ない量の有害物質を生成するとされていますが、長期的な健康への影響についてはまだ研究が進行中です。
加熱式タバコ:加熱式タバコは、燃焼せずに加熱されるため、一般的なたばこの煙に含まれる有害な化学物質の量が少ないとされていますが、それでも健康への影響については十分な研究が必要です。
これらの違いを考慮すると、電子タバコと加熱式タバコは似ていますが、異なる製品であり、それぞれ独自の利点やリスクがあります。
犬猫の電子タバコ・加熱式タバコの誤飲の危険性
電子タバコであっても加熱式タバコであっても犬猫が誤飲してしまうと大変危険です。
種類によっては無害なものもあるかもしれませんが、基本的にはニコチンをはじめとする有害な成分が含まれていると認識しておきましょう。
また、電子タバコのリキッドに含まれるPGは、猫が摂取した場合少量でも赤血球に以上が生じ貧血に陥る危険性があります。
日本国内においてもペットフード安全法でキャットフードへの使用が禁止されている成分でもありますのでとくに注意が必要です。
犬猫が電子タバコ・加熱式タバコを誤飲した際に考えられる症状
犬猫が化粧品を誤飲した場合、以下のような症状が現れる可能性があります。
- 消化器系の症状: 嘔吐、下痢、食欲不振など。
- 神経系の症状: けいれん、不安、異常な行動、意識の混濁など。
- 呼吸器系の症状: 呼吸困難、喘鳴、咳など
上記の症状は重症化すると命に関わることもあります。
特に異変が起きていない場合も、電子タバコや加熱式タバコの誤飲が判明した時点ですぐに獣医師に相談しましょう。
犬猫の電子タバコ・加熱式タバコの誤飲を防ぐ方法
犬猫の電子タバコ・加熱式タバコの誤飲を防ぐために、以下の対策を心がけましょう。
- 犬猫のいない場所で使用する: 電子タバコや加熱式タバコを使用する際は、犬猫がそばにいない場所に移動しましょう。
- 適切に保管する: 電子タバコ・加熱式タバコのリキッドやヒートスティックは、高い場所やロックされたキャビネットなど、犬猫が触れられないように安全な場所に保管しましょう。
- 使用後はすぐに処分する: 使用後のリキッド容器やヒートスティックは、すぐに密封された容器に入れて保管し、なるべく早めに処分しましょう。
- 日頃からしつけを行う: 日頃から「ノー」「いけない」「放せ」「ちょうだい」などのトレーニングをしておくと万が一接触してしまっても誤飲を防げる可能性があります。
- 使用の停止や代替品への切替: 電子タバコ・加熱式タバコを使用している場合、思い切って辞めてみることもおすすめです。どうしても辞められないようなら安全な他の製品への切替えを検討しましょう。
これらの対策を実践することで、犬や猫が電子タバコ・加熱式タバコを誤って摂取するリスクを最小限に抑えることができます。
万が一誤飲してしまった場合は、速やかに動物病院に連れて行き、獣医師の指示に従うようにしてください。
犬猫が電子タバコ・加熱式タバコを誤飲してしまった際の対処法
犬や猫が電子タバコを誤って摂取した場合、以下の手順に従って速やかに対処する必要があります。
- 症状の確認: 犬や猫が電子タバコを誤って摂取したと疑われる場合、すぐに状態を確認します。吐き気、嘔吐、興奮、呼吸困難などの症状が見られる可能性があります。
- 動物病院への連絡: 速やかに最寄りの動物病院に連絡し、状況を説明します。摂取した種類や量、時間など、可能な限り詳細な情報を提供しましょう。
- 動物病院への搬送: 動物病院からの指示に従い、動物病院に搬送します。
- 医療処置: 動物病院では状態に応じて医療処置を行います。催吐剤での処置、活性炭の投与などが考えられます。
電子タバコ・加熱式タバコの誤飲は特に緊急性が高いので、様子を見たりせずにすぐに行動することが大切です。
【まとめ】犬猫の電子タバコ・加熱式タバコの誤飲に注意
電子タバコであっても加熱式タバコであっても犬猫が誤飲してしまうと大変危険です。
種類によっては無害なものもあるかもしれませんが、基本的にはニコチンをはじめとする有害な成分が含まれていると認識しておきましょう。
また、電子タバコのリキッドに含まれるPGは、猫が摂取した場合少量でも赤血球に以上が生じ貧血に陥る危険性があります。
日本国内においてもペットフード安全法でキャットフードへの使用が禁止されている成分でもありますのでとくに注意が必要です。
万が一誤飲してしまった場合は、速やかに動物病院に連れて行き、獣医師の指示に従うようにしてください。