犬も猫も運動不足解消やストレス解消のために遊んであげるのは大切で、そんなときに活用できるのが犬猫用のおもちゃ。
現在ではたくさんの種類があり、形や材質も様々です。
犬猫とのコミュニケーションにとても役立ってくれるおもちゃですが、一歩間違えると犬猫にとって危険なものになります。
今回は犬猫がおもちゃを誤飲してしまう危険性についてご紹介したいと思います。
誤飲の危険性
もしも、大きな塊を飲み込んでしまった場合はのどに詰まらせて呼吸困難や窒息の恐れがあります。
細かく噛みちぎっていて、便や嘔吐した際に出すことが出来ればまだ良い方です。
しかし、犬猫用のおもちゃの多くは消化できないような材質で出来ているものが多いので、犬猫が食べると腸につまり、腸閉塞を起こす危険性があります。
犬猫のおもちゃの誤飲を防ぐには正しいおもちゃ選びと遊び方が重要です。
正しいおもちゃ選び
犬猫の誤飲を防ぐにはおもちゃ選びの段階から重要になってきます。
犬の場合
犬のおもちゃの定番と言えばボールかと思います。
ボールと言っても材質や大きさなど様々なのでそれぞれの犬に合ったものを選んであげましょう。
大きさについて
犬に合った大きさのボールを使用してあげることで誤飲を防ぐことが出来ます。
例えば大型犬の場合、ピンポン球ほどの大きさのもので遊ぶよりも野球ボールほどの大きさのもので遊んだ方が誤飲を防止できます。
逆に小型犬に大きすぎるボールを与えると上手く噛めずに遊ぶことが出来ません。
誤飲防止や上手く遊ぶためにもそれぞれの犬に合った大きさのものを選んであげましょう。
材質について
犬用ボールはゴムやラテックスで出来ているものが多いです。
基本的には柔らかいものが多いですが、固めに作られているものもあります。
当然固い方が丈夫なので噛む力が強い場合は固いものがおすすめで、子犬や老犬などの噛む力が弱い場合は柔らかいものがおすすめです。
柔らかいものは一部がちぎれて、その部分が誤飲に繋がりやすいので注意しましょう。
また、テニスボールのような材質のものもあり、そういったものは丈夫でよく跳ねるため犬の興味も引きやすくおすすめです。
ロープについて
犬のおもちゃでボールと同じぐらい代表的なのがロープです。
犬用のロープは太く作られていて誤飲はあまりないように思えますが、太いロープは細い紐が束になって出来ています。
ほどけた細い紐を誤飲してしまう可能性があり、紐やロープの誤飲は意外と危険なため注意が必要です。
猫の場合
猫のおもちゃの定番といえば猫じゃらしです。
持ち手の棒の先端に柔らかい部分が付いているものがオーソドックスですが、釣り竿型のようなものや新体操で使用するリボンのような形をしているものもあります。
どのようなものを好むかは猫によって違いますが、猫じゃらしを使って猫と遊ぶときは基本的に捕まらないようにすることが大切です。
猫の遊びは「狩り」が元になっているので捕らえたものに噛みつきます。
噛みついた勢いで誤飲してしまう可能性があるので基本的には捕まらないようにして、捕まってもすぐに離すような感じで遊んであげましょう。
おもちゃの誤飲を防ぐために
犬猫のおもちゃの誤飲を防ぐために日常的に行えることをご紹介します。
使用しないときの保管場所
おもちゃで遊ぶとき以外の保管場所に注意しないと犬猫が勝手に遊んでしまう可能性があります。
飼い主の見ていないところで遊ぶと当然誤飲のリスクも上がってしまうので注意しましょう。
古くなったら交換する
おもちゃは古くなったら交換するようにしましょう。
ボロボロになったものをいつまでも使用しているとその分破片や糸くずを誤飲する確率が高くなってしまいます。
電池を使用するもの
犬猫用のおもちゃの中には電池を使用して電気の力で動くものもあります。
電池の誤飲は犬猫にとって非常に危険なので電池の入っている部分が出てしまわないように注意しましょう。
誤飲してしまった際の対処法
万が一、犬猫がおもちゃを誤飲してしまったのがわかったらどのぐらいの量食べてしまったのか確認しましょう。
小さな破片を飲み込んでしまっただけでは大事になる可能性はあまり高くありません。
しかし、大きなものを丸呑みしてしまった場合やどれぐらい食べたかわからない場合はすぐに獣医師へ相談しましょう。
早期発見することによって外科手術などを避けられる場合もあります。
また、誤飲したあとに嘔吐などで排出されてもまだ体内には大きなものが残っている可能性もあるので注意しましょう。
【まとめ】おもちゃの誤飲は危険!
犬猫が遊ぶために作られたおもちゃでも誤飲は危険です。
今回紹介したポイントをおさらいしましょう。
- 犬猫がおもちゃを誤飲すると窒息だけでなく、腸閉塞などになってしまう可能性もある
- 誤飲を防止するためにもそれぞれの犬猫に合ったおもちゃを使用することが大切
- 誤飲してしまった場合は必要に応じて動物病院を受診する
今回はおもちゃを誤飲する危険性についてご紹介しました。
皆様も誤飲には注意して犬猫と正しいコミュニケーションを取ってください。