ガーベラは犬猫に安心の観葉植物!似ている花には有毒なものもあるので注意!

まっすぐ伸びた茎からパッと開いた花が特徴的なガーベラ。

見た目が可愛らしく、色の種類も様々でお花屋さんに置いてあることも多いためプレゼントとしても人気の花です。

そんなガーベラは犬猫にとって安全な植物なのでしょうか。

ガーベラは犬猫にとって安全な植物!

ガーベラには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため比較的安心な植物といえます。

ただし、犬猫がいる環境でガーベラを育てたり飾ったりする場合は注意すべき点があるのでご紹介します。

ガーベラの基本情報

学名

Gerbera hybrida

科・属

キク科・ガーベラ属

原産地

南アフリカ

開花時期

3月~5月・9月~11月

別名

センボンヤリ・アフリカセンボンヤリ・ハナグルマ

花言葉(色によって異なる)

ピンク
感謝・崇高美


神秘・燃える神秘の愛


希望・律儀

オレンジ
神秘・冒険心

黄色
究極美・究極愛

ガーベラに似た花に要注意!

ガーベラに見た目がよく似ている花の中には犬猫が口にしてはいけないものもあります。

デイジー

デイジーはガーベラと同じくキク科の植物ですが、「セスキテルペンラクトン」や「ピレトリン」という有毒な成分を含んでいます。

食べると嘔吐・下痢・口唇炎などを引き起こす可能性があるため注意しましょう。

ダリア

ダリアはガーベラの中でも「トレイシー」という品種によく似ています。

こちらもキク科の植物で、デイジーと同じく「セスキテルペンラクトン」や「ピレトリン」という成分を含んでいます。

キンセンカ

花壇や植木鉢で育てられることの多いキンセンカ。

キンセンカもデイジーやダリアと同じくキク科の植物ですが、有毒な成分は含まれていません

キク科の植物には安全なものと危険なものがある

上記で紹介したように同じキク科の植物の中でも安全なものと危険なものがあります。

ガーベラ・キンセンカ・ひまわり・ジニアなどは、キク科の中でも危険な成分が含まれていない比較的安全な植物です。

デイジー・ダリア・キク・クラスペディアなどは犬猫に悪い影響を及ぼすと言われているので注意しましょう。

  • ヒナギク(デイジー)は犬猫にとって危険な植物!有毒な成分を持つキク科の植物
  • ダリアは犬猫にとって危険な植物!経口摂取による中毒のほか、接触による皮膚炎に注意
  • ひまわりは犬猫に安心の植物!キク科の植物だが有毒な成分は含まれていない

できるだけ食べないようにする

ガーベラは犬猫にとって有毒な成分は含まれていませんが、のどに詰まらせて窒息する恐れや丸呑みすると腸閉塞の可能性もあります。

また犬猫は草食動物とは違い、植物を消化吸収することができないため食べ過ぎると消化不良により便秘などを引き起こす可能性があります。

食べても大丈夫な植物とはいえ、できるだけ食べてしまわないように対策した方がいいと言えます。

犬猫がガーベラを食べないようにする対策法

犬猫がガーベラを食べてしまわないようにするにはそもそも飾らないようにするのが一番です。

しかしガーベラは花束などにもよく使用される花のため、プレゼントなどで受け取った場合など、どうしても管理することがあるかもしれません。

犬猫が過剰にガーベラを食べてしまわないようにする対策方法をご紹介します。

犬猫の手が届かないところに置く

犬猫が触れられないようなところで管理するという最も簡単な対策方法です。

犬の場合は少し高いところに置いておけば簡単に触れられなくなりますが、猫の場合は難しいかと思います。

猫は跳躍力がありどんな高い場所もひょいひょいっと登ってしまいます。

そのため猫がいる場合は猫が入れないような部屋で管理するのが良いでしょう。

ペットグラスを置く

もしも犬猫が植物を好んで食べるようであれば猫草やペットグラスを置いておくのも良いと思います。

ペットグラスは犬猫が食べるように作られたものなので安全性が高く、ガーベラや他の植物よりもそちらを食べるようになるかもしれません。

ただしペットグラスの場合でも食べ過ぎは犬猫の体に良くないので、食べては吐きを繰り返すなどしているようであればその都度ペットグラスを下げるなどの対応が必要でしょう。

異常があればすぐに獣医師へ相談

万が一、犬猫がガーベラを食べたあとに様子がおかしければすぐに獣医師へ相談しましょう。

  • 下痢や嘔吐が収まらない
  • 元気がない
  • 苦しそうにしている
  • 何日も便が出ていない

上記のような症状は重篤化の可能性もあるため可能な限り早く専門家の意見を聞きましょう。

【まとめ】ガーベラには犬猫にとって危険な成分は含まれていない

ガーベラには犬猫にとって有毒な成分は含まれていないため、万が一食べてしまっても比較的安心です。

しかし注意点もあるため今回ご紹介したポイントをおさらいしましょう。

  • キク科の植物の中には「セスキテルペンラクトン」や「ピレトリン」という下痢・嘔吐・口唇炎などを引き起こす有毒な成分が含まれているものもある
  • ガーベラはキク科の植物だが有毒な成分は含まれていないため犬猫が食べてしまっても比較的安心
  • 無毒だが食べ過ぎると消化不良や腸閉塞などの可能性もあるためできるだけ食べさせないようにするのが良い

今回は犬猫を飼っている環境でのガーベラについてご紹介しました。

ガーベラは比較的安全な植物ですが毒性のある危険な植物もたくさんあるので注意しましょう。

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鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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