シャコバサボテンは犬猫にとって安心な植物!多量の摂取や殺虫剤などの影響に注意

花の彩が減り、少し寂しい冬に花を咲かせてくれるシャコバサボテン。

クリスマスの時期に開花することから、クリスマスカクタスとも呼ばれ、冬に重宝される植物です。

鉢植えとして室内に飾られることが多く、また多肉植物のブームもあり鮮やかな花を咲かせるサボテンの一種として注目されています。

犬猫の行動範囲内である室内を彩る事が多いこのシャコバサボテンは犬猫にとって安全な植物なのでしょうか?

シャコバサボテンの基本情報

学名:Schlumbergera(Zygocactus)
和名:シャコバサボテン
その他の名前:クリスマスカクタス、デンマークカクタス、カニバサボテン
科名 / 属名:サボテン科 / カニバサボテン属(シュルムベルゲラ属)
花言葉:「もつれやすい恋」

参考:シャコバサボテンの基本情報(みんなの趣味の園芸NHK出版)

シャコバサボテンは犬猫にとって比較的安全な植物

シャコバサボテンには毒性成分が含まれていないので犬猫にとって安全な植物であるといえるでしょう。

しかし、無制限に食べても大丈夫とは言い難いので、シャコバサボテンに関する注意点を解説します。

消化不良などの健康被害

植物性の消化が苦手な猫や、摂取量や個体差によっては犬であっても、繊維質物質を多量に摂取すると胃腸の調子を崩してしまい下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性があります。

シャコバサボテンは毒性成分を含んでいないので、重篤な中毒症状を引き起こすことは考えにくいのですが、下痢や嘔吐が続くようでは犬猫の体力低下や脱水症状などの心配も出てきますので注意しましょう。

薬剤による悪影響

観葉植物はその美しさを保つために殺虫剤や化学肥料を使用されていることがあります。

この薬剤に関しては犬猫に対して有害である可能性があるため、シャコバサボテンは食べても大丈夫とは言い切れません。

シャコバサボテンは犬猫の食用に適した植物ではありませんので、犬猫が興味を持って頻繁にかじるようなことがあれば手や口が届かない場所に配置を変えるなどの対策を考えてあげましょう。

犬猫がシャコバサボテンを食べてしまったら

シャコバサボテンに毒性成分は含まれていないため、シャコバサボテンを犬猫が触れたり、少量かじった程度で慌てる必要はないでしょう。

しかし、上記で解説したようにシャコバサボテンが無毒だからといって犬猫に無害であるとは言えません

シャコバサボテンにかじった跡などが確認できた場合は誤食を疑い、注意観察を怠らないようにしましょう。

重篤な症状を引き起こす可能性は低いと考えられますが、下痢や嘔吐などの症状が続いたり愛犬愛猫の行動に異変がみられるようであればすぐに動物病院へ相談し、獣医師の指示に従うようにしましょう。

まとめ

シャコバサボテンに毒性成分は含まれていないので、比較的安全な植物といえます。

ただし犬猫が頻繁にかじったり誤食するようであれば、繊維質物質による胃腸の不調を引き起こす可能性や、薬剤による影響を受けてしまう可能性があるため、届かない場所へ配置するなど対策を考えましょう。

シャコバサボテンに毒性成分を含まないからといって、全てのサボテンが犬猫にとって無毒であるというわけではありません。

犬猫の行動範囲内に植物を飾る際には、その植物が安全なのか危険なのか調べてから配置するようにしましょう。

参考:ASPCA(米国動物虐待防止協会)

参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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