百日草は犬や猫にとって安全な植物。毒性成分は含まれていないが食べ過ぎはNG

百日草(ヒャクニチソウ・ジニア)とは

百日草(ヒャクニチソウ)は昔ながらの盆花や供花のイメージがありますが、ジニアの名でも呼ばれガーデニングでも楽しまれている人気の植物です。

百日の名が付く通り、開花期間が長いことが大きな特徴で、春から咲き始めた花は秋まで長期間にわたって次々と花を咲かせます。

生育も旺盛で暑さや乾燥にも強いので初心者でも育てやすい事からも人気があり、夏の花壇に重宝されています。

ジニアの基本情報

学名:Zinnia
和名:ヒャクニチソウ(百日草)
科名 / 属名:キク科 / ヒャクニチソウ属(ジニア属)
花言葉:「絆」「遠い友を思う」「いつまでも変わらぬ心」「注意を怠るな」「幸福」

百日草は犬猫にとって安全な植物

百日草は育てやすく花も長く咲くことから、個人の庭だけではなく公園や道端の花壇などあらゆる場所で見かけます。

盆花、供花としても使われるため室内でも飾られる機会がありますが、百日草は犬や猫が中毒を起こすような毒性成分は含まれていないため、比較的安全な植物であるといえるでしょう。

犬猫が百日草を食べてしまったけど大丈夫?

犬や猫は好奇心旺盛なので、花や葉っぱに興味を示し、おもちゃにしてかじってしまう事は多々あります。

飾っていた花や庭の植物を気づいたらムシャムシャと食べてしまっていたと慌てた経験がある方も多いのではないでしょうか。

百日草は上記でも解説したように、犬や猫にとって危険な成分は含まれていないので、少量かじった程度であれば心配する必要はないでしょう。

ただし、植物性の消化が苦手な猫や、犬であっても摂取量が多かったり個体差によっては下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす場合がありますので、基本的には食べさせない方がいいでしょう。

全てのキク科の植物が安全なわけではない

百日草はキク科の植物で、その花姿はキク科らしい品種も多々あります。

キク科の百日草が安全なら、他のキク科の植物も大丈夫なのかと言えばそうではありません。

犬猫が中毒を起こす可能性が高いキク科の植物

  • デイジー(ヒナギク)
  • ダリア
  • フジバカマ

セスキテルペンラクトンやピレトリン、ピロリジジンアルカロイド類など、キク科の植物の一部の植物には天然毒素を含むものがありま

主な中毒症状は下痢、嘔吐、運動失調であり、茎や葉を切ると出てくる液に触れると皮膚炎を起こすこともあります。

また、フジバカマにはクマリンが含まれ、クマリンは血液凝固不全を起こし出血が止まらなくなるので特に注意が必要です。

まとめ

春から秋にかけて長く花を咲かせ楽しませてくれる百日草は犬猫にとって危険な毒性成分は含まれていません。

ガーデニングや切り花でも安心して楽しめる植物といえますが、とくに猫は植物性の消化が苦手です。

犬であっても消化器系の症状を起こすことがあるので、念のため届かない場所に置くなどの工夫をするといいでしょう。

同じキク科の植物の中にも犬や猫が中毒を起こす危険な植物も存在しますので、必ずその植物が犬や猫にとって安全なのか調べてからにしましょう

参考:ジニアの基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)

参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科

参考:ジニア(ASPCA)

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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