お節料理に欠かせない黒豆
日本のお正月に欠かせない黒豆は大豆の品種のひとつで、黒大豆(くろだいず)、ぶどう豆とも呼ばれています。
普段食卓に並ぶことは少ないかもしれませんが、年末からスーパーでもよく見かけるようになり犬猫も食べれるのかな?と疑問に思ったことがある方は多いかもしれません。
この記事では黒豆の安全性や注意点などを解説していきたいと思います。
犬猫は黒豆を食べても大丈夫!
味付けをせずに加熱した黒豆であれば犬猫が食べても大丈夫です。
加熱した黒豆はちいさくカットするか潰して与えること。そのままだと喉に詰まらせたり消化不良の原因となります。
黒豆は生で与えないで
生の黒豆には、タンパク質分解酵素であるトリプシンの働きを阻害するトリプシン・インヒビターという成分が大量に含まれています。
生のまま摂取すると消化不良や下痢などの症状を起こす可能性がありますが、この成分は熱に弱いので、豆が軟らかくなるまで加熱してあげましょう。
前述の通り加熱した場合も喉に詰まらせないよう食べやすいサイズに潰したり刻むことをおすすめします。
黒豆を炒ってから粉砕すると黒豆きなこに。ドライフードに振りかけたりヨーグルトにかけたり手軽に取り入れられます。
黒豆茶は大丈夫?
黒豆茶にはカフェインが含まれていないため犬猫が飲んでも大丈夫ですが、他の茶葉がブレンドされた商品も多くあるので原料を確認しましょう。
お水で水分補給が出来ているのであれば無理して与える必要はないですが、どうしてもお水えを飲んでくれないときなどは試してみても良いかもしれません。
黒豆の仲間
黒豆は大豆の仲間です。関連記事を紹介します。
黒豆を与えるメリット
豊富なタンパク質
八訂 食品成分表 2022によると、黒大豆(ゆで)100gあたりのタンパク質13.8はgほど含まれています。
たんぱく質は体内で合成出来ないアミノ酸の一種でエネルギー源になるだけではなく動脈硬化や高血圧の予防など様々ながあります。
栄養の吸収を助けるビタミンB・ビタミンE
黒豆にはビタミンBとEが豊富に含まれておりタンパク質やカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
黒豆にはタンパク質・カルシウムも含まれているので、ビタミン類との効果で栄養素を無駄なく摂取することができます。
黒豆の栄養
黒大豆 国産 ゆで 可食部100g当たり
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 155kcal |
たんぱく質 | 13.8g |
脂質 | 8.5g |
炭水化物 | 1.6g |
ビタミンE | 1.8mg |
カリウム | 480mg |
カルシウム | 160mg |
マグネシウム | 64mg |
リン | 220mg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
犬猫に与える際の注意点
与えすぎに注意
加熱したら食べても大丈夫とは言え、食べ過ぎはもちろんいけません。
下痢や腸トラブルの原因となるレクチンやサポニンも含まれているため過剰摂取には注意しましょう。
大豆アレルギーに注意
黒豆は大豆の仲間ですので、大豆アレルギーを持っている犬猫は与えない方が良いでしょう。
初めて与える場合には、大豆アレルギーがあるかどうかわからないため必ず少量ずつ与えてください。
食後はいつもと違った様子がないかをよく観察し、万が一症状が出た場合にはすぐにかかりつけの動物病院に相談しましょう。
おせちやおせんべいなど、人用に調理されたものに注意
人の料理や加工品にに入っている黒豆は、犬猫にとって糖分や塩分の過剰摂取になってしまいます。
ちょっとぐらい・・と思うかもしれませんが、愛犬愛猫の将来を考えるなら我慢しましょう。
まとめ
犬猫は黒豆を食べても大丈夫。ただし人用におせちの黒豆など味付けされたものや生の黒豆は犬猫の体に悪影響を及ぼす可能性があるため与えないようにしましょう。
黒豆茶はカフェインが入っていないので犬猫が飲んでも大丈夫ですが、水が舐める場合は積極的に与える必要はありません。
黒豆は大豆の仲間なので大豆アレルギーを持つ犬猫は特に注意してくださいね。