犬猫はセージを食べても大丈夫?
セージはシソ科の植物で、セージは爽やかさの中にややスパイシーさを感じる、特徴的で奥行きのある香りを持つハーブです。清涼感のある香りが料理の風味を引き締め、特に肉や内臓料理の臭みを和らげる目的で利用されることが多くあります。
また、抗菌作用やリラックス効果があるとされることがあり、古くからハーブとして親しまれてきました。こうした背景から、ペットフードにおいてもセージは香りづけや保存性の補助といった目的で利用されることがあります。
リラックス作用については、人において気分の安定やリフレッシュにつながる可能性が報告されています。ただし、犬や猫において同様の作用が確認されているわけではないため、これらの効果を目的として積極的に与える必要はありません。
犬猫において、セージは少量であれば大きな問題となる可能性は低いと考えられており、キャットフード・ドッグフードにはよく使われています。
しかし、セージには特に猫にとって好ましくない成分が含まれているので、セージの状態によっては当サイトとしては安易に食べても大丈夫とは言えないハーブであると考えます。
ペットフードに含まれているセージは大丈夫?
セージはキャットフードやドッグフードにもよく使われる食材で、主に香りづけや保存性の補助といった目的で配合されることがあります。
セージには以下で解説する『ツヨン』という精油成分が含まれていますが、ペットフードでは使用量がごく少量に管理されており、通常の給与量で問題となる可能性は低いと考えられています。
またセージは長年ペットフードに使用されてきた実績もあり、市販の総合栄養食として設計されたフードに含まれるセージについては過度に心配する必要はありませんが、家庭でセージを多量に与えることは避けるべきとされています。
特に猫に対するセージの注意点
セージに含まれる精油成分『ツヨン』
コモンセージなど一部の品種に含まれる『ツヨン』については、動物実験において神経系への影響が示唆されているとの報告があります。
参考:厚生労働省eJIM
一方で、通常の食品として使用される量であれば大きな問題は生じにくいとされ、研究では一定量を継続摂取した場合でも重大な健康被害が認められなかったとの報告もあります。
特に注意が必要とされるのは、濃縮された精油(エッセンシャルオイル)の使用です。精油にはツヨンが高濃度で含まれる可能性があるため、過量摂取による影響が懸念されます。
なお、猫は肝臓の代謝機能においてグルクロン酸抱合能が限定的であることが知られており、一部の精油成分の代謝が十分に行えない可能性があります。そのため、日本メディカルアロマテラピー動物臨床獣医部会では、猫へのセージ精油の使用を推奨していません。
セージに含まれる『タンニン』
セージにはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれることが知られていますが、タンニンは犬や猫において、消化管を刺激する性質があり、少量の摂取でも嘔吐や下痢、腹部の不快感などの症状がみられる可能性があります。
腎臓障害についても議論されることがありますが、主に牛や馬などの草食動物で報告されているものであり、犬や猫における長期的な影響については明確なデータは多くありません。
セージにタンニンが特に多く含まれているわけではありませんが、カフェインやタンニンが含まれるお茶は猫に与えないようにとされる情報も多くみられます。
そのため、セージを猫に与える場合は少量にとどめるか、無理に与える必要はないと考えられます。
エッセンシャルオイル・アロマオイルの取り扱いに要注意
セージから抽出されたエッセンシャルオイルやセージが含まれるアロマオイルについては、生のセージとは比べられないほど高濃度の『ツヨン』と呼ばれる成分が含まれている可能性があります。
上記でも解説しましたが、ツヨンは特に猫にとって好まれない成分です。
エッセンシャルオイルは一滴抽出するために大量の原料を使用します。
そのため、ツヨンの含有量も増え、ほんの少し舐める、皮膚に付着する、吸引するだけでもツヨンによる強い神経毒性の症状が現れる可能性があります。
犬猫がいる部屋での使用や、犬猫が届く場所への保管、放置をしないように十分に注意しましょう。
まとめ
セージはペットフードでも使用され安全が確認されていますが、生のセージには神経毒性をもつツヨンが含まれています。
現時点で生のセージを食べた事による犬猫の健康被害情報はみられませんので、セージを犬猫に与えるかは飼い主の方の判断に委ねられます。
しかしセージのエッセンシャルオイルやセージを含むアロマオイルに関しては生のセージとは比べられないほど、神経毒性をもつツヨンが高濃度で含まれている可能性があります。
これらの使用や保管場所には十分に注意が必要でしょう。
特に猫にとって好ましくないツヨンと呼ばれる精油成分やタンニンによる影響を考えると、当サイトでは積極的に食べても大丈夫とは言い難いハーブであると考えます。



