犬猫はアスパラガスを食べても大丈夫?生では与えないで!栄養や注意点を解説

犬猫はアスパラガスを食べても大丈夫!

春から初夏に旬を迎えるアスパラガスは、味や栄養はもちろん食卓を華やかにしてくれることから人気の野菜です。

国産・輸入を合わせると年中手に入るので私達にとっては身近な食材のアスパラガスですが、実は犬猫が食べても大丈夫な食材です。

この記事ではアスパラガスの栄養や与える場合の注意点について解説したいと思います。

必ず加熱調理をしてください!

生のアスパラガスは硬く消化に悪いので犬猫が食べるのに適していませんので、そのまま与えると消化不良や腸閉塞の危険があります。

必ず加熱調理で柔らかくし、愛犬愛猫に合わせて小さき切ったものを与えるようにしてください。

中毒成分アルカロイドに注意

わずかですがアスパラガスには『アルカロイド』という中毒性物質が含まれています。

人間にとっては腎臓機能をあげたり老廃物の排出を促す役割があると言われていますが、犬猫はこのアルカロイドで中毒症状を起こす可能性があり、あまり好まれる成分ではありません。

ただし、アスパラガスに含まれるアルカロイドはごく微量であり、犬であれば1本程度を食べても大丈夫といわれています。

猫は犬より影響を受けやすいですが、加熱した茎の部分を少量であれば食べても大丈夫といわれています。

アルカロイドの中毒症状

誤って生のまま大量に食べてしまった場合や、食後に震え、嘔吐、下痢などの症状がみられた場合にはすぐに動物病院へ相談し、獣医師の指示に従ってください。

過剰摂取はNG!特に猫へは少量に控えましょう

前述の通り、アスパラガスは食べても大丈夫ですが一度に多量に食べさせる食材ではないと考えらえます。

食物繊維も多く、少量とは言えアルカロイドも含まれる野菜なので、体が小さく影響を受けやすい猫へはデメリット部分を考えてアスパラガスは食べさせないと考える飼い主の方も多いようです。

栄養的メリットもあるアスパラガスですが、日常的に多量に食べさせることは控えましょう

アレルギー

アスパラガスにはアレルギーの要因になるものは少ないと言われていいますが、初めて食べる際にはごく少量からスタートし、下痢や嘔吐、目の充血などがないか様子を見ることは必要です。

すぐにアレルギー症状が発症しなくても数時間後に引き起こす場合もあるので、1日で多量に食べさせる事は避けましょう。

問題なく食べられるようであれば少しづつ量を増やして与えるようにしてください。

アスパラを与えるメリット

アスパラギン酸による疲労回復効果に期待!

アスパラガスには疲労効果が期待できるアスパラギン酸が含まれていますが、このアスパラガスから発見されたアミノ酸の一種です。

アスパラギン酸は疲労物質を燃焼させてエネルギーに換え、さらに疲労回復に必要なカリウムやマグネシウムなどのミネラルを各組織へ運ぶことから、人間のスポーツドリンクや栄養ドリンクにも配合されています。

また利尿作用もあり、体に有害なアンモニアを排出させる働きもあります。

皮膚や粘膜の健康維持に活躍!アンチエイジングにも期待!

アスパラガスにはβ‐カロテンが豊富に含まれることも特徴のひとつです。

犬はβ‐カロテンを体内でビタミンAに変換することができ、そのビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に活躍します。

猫の場合、ビタミンAへの変換はされませんが、β‐カロテン自体の抗酸化作用や免疫賦活作用が体内で活躍するのでアンチエイジング効果に期待ができます。

アスパラガスの栄養素

アスパラガスにはホワイトアスパラガスやグリーンアスパラガスなどの種類があります。

同じ野菜ですが栽培方法に違いがあり、太陽を浴びて育つグリーンアスパラガスのほうが栄養価が高いといわれています。

アスパラギン酸

与えるメリットで解説したように、疲労回復効果が期待されます。

アスパラギン酸には利尿作用もあり、カリウムとの相乗効果で体内の水分バランスを整えます。

ルチン

アスパラガスの柔らかい穂先には生長点があるので栄養価が高く、ポリフェノールの一種であるルチンが含まれています

ルチンには血管を強化する作用が期待され、高血圧や動脈硬化に役立つといわれています。

葉酸

アスパラガスにはほかの野菜に比べて葉酸の含有量が多いといわれています。

葉酸は造血のビタミンといわれるほど血液を構成する栄養で貧血予防や循環器系や皮膚疾患のある犬猫への効果も期待ができます。

β‐カロテン

アスパラガスにはβ‐カロテンが豊富に含まれています。

与えるメリットで解説したように、皮膚や粘膜の健康維持やアンチエイジングに期待できます。

アスパラガスレシピ

肉巻きアスパラガス

①アスパラガスをお湯で柔らかく茹でておきます。

②薄切りの豚肉でアスパラガスを巻いてフライパンで焼いて完成。

アスパラガスに含まれるβ‐カロテンは油との相性が良く、体への吸収率をアップできるメリットもあります。

まとめ

犬猫はアスパラガスを食べても大丈夫!

アスパラガスは疲労回復に役立ち、新陳代謝のアップや利尿作用、抗酸化作用も期待できる優れた野菜です。

ただし、生で大量に与えた場合には消化に悪く、またアルカロイドによる中毒症状を引き起こす可能性も含まれています。

適切な量と適切な加熱調理、また誤食を起こさないように食材の管理を心がけてください。

とくに猫は犬よりアルカロイドの影響を受けやすいため、アスパラガスを与えるかは飼い主の判断も大切です。

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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