野菜ジュースに使用されることやアセロラジュースとしておなじみのアセロラ。
ビタミンCの含有量がとても豊富で「ビタミンCの王様」という別名があるほどです。
そんなアセロラは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。
犬や猫はアセロラを食べても大丈夫!
犬や猫はアセロラを食べても大丈夫です。
今回は犬猫にアセロラを与える際の注意点やポイントについてご紹介したいと思います。
アセロラはどこで買える?
アセロラはスーパーではなかなか見かけない果物だと思います。
そのため簡単に手に入れることができませんが通信販売などで手に入れることができます。
アセロラの主な生産地は沖縄県や鹿児島県などの暖かい地域で収穫後痛んでしまうのが早い果物です。
そのため通信販売でも冷凍で売っているものが多く生アセロラはなかなかお目にかかることができません。
加工品はNG!
アセロラはアセロラジュースやアセロラゼリーなどの加工品で販売されていることが多いです。
私たちがアセロラを食べる際はそういったもので食べることがほとんどかと思いますが犬猫にこういった加工品を与えるのはやめましょう。
加工品には着色料・香料・保存料などの添加物や砂糖類が使用されていることがよくあります。
添加物は犬猫にとって悪影響を及ぼす場合があり、砂糖類は高血圧や糖尿病などの病気につながる可能性もあります。
アセロラに含まれる代表的な栄養素
アセロラ 酸味種 生 可食部100gあたり
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 36kcal |
たんぱく質 | 0.7g |
食物繊維 | 1.9g |
ビタミンC | 1700mg |
β-カロテン | 370μg |
葉酸 | 45μg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
ビタミンC
アセロラで注目の栄養素といえばなんといってもビタミンCです。
アセロラには100gあたり1700mgものビタミンCが含まれており、これはすべての食材の中でトップといわれています。
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素などの有害な物質が細胞を酸化させようとする働きから体を守ってくれます。
さらに関節炎の予防や鉄の代謝に役立ったり、同じく抗酸化作用のあるビタミンEの働きを助けるなどの働きがあります。
ビタミンCは体内のたんぱく質を構成するアミノ酸の一種である「ヒドロキシプロリン」の合成に必須です。
そのためビタミンCが欠乏するとコラーゲン・骨の間充組織・血管などがダメージを受け、「壊血病(かいけつびょう)」という病気になり以下のような症状が現れます。
- 倦怠感
- 体重減少
- 筋肉痛・関節痛
- 皮膚・粘膜からの出血
- 歯肉からの出血・歯の脱落
- 貧血
上記の通り壊血病は恐ろしい病気ですが、犬猫は人間とは違いビタミンCを体内で生成することができます。
そのため犬猫が壊血病になるのは稀だと言われていますが、肝臓に疾患のある犬猫は注意が必要です。
犬猫は肝臓でビタミンCを生成しているため肝臓が上手く働かない場合は別途食事やサプリメントなどで給与が必要だと言われています。
β-カロテン
アセロラにはβ-カロテンが含まれています。
β-カロテンが豊富なにんじんやモロヘイヤと比較すると含有量は少ないですが果物の中では多い方です。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて皮膚や粘膜の健康維持・免疫機能の維持・視力の維持などに役立ちます。
しかし猫は完全肉食動物なので昔から肉や魚を主食としており、肉や魚の内臓にはビタミンAがとても豊富に含まれています。
そのため猫は主に植物に含まれているβ-カロテンをビタミンAに変換する必要がなくそのために必要な酵素を持っていません。
なので猫はビタミンAを直接摂取する必要がありますが多くのキャットフードには必要量ビタミンAが含まれています。
葉酸
葉酸はDNAの合成に関与している水溶性ビタミンの一種です。
DNAの合成に必要なため胎児は大量の葉酸を必要とします。そのため妊娠中の犬猫にとってはとても重要な栄養素です。
愛犬や愛猫が妊娠した場合の食事や必要な栄養については獣医師に相談して適切な指示を受けましょう。
また、葉酸は赤血球の生成にも関与しているため貧血予防にも効果のある栄養素です。
犬や猫へのアセロラの与え方
アセロラは通信販売で冷凍のものが一番手に入りやすいかと思います。
解答したものをそのままおやつ代わりに与えるかミキサーにかけて以下のようなデザートのソースとして使用するのがおすすめです。
また、ピューレ状のものも販売されておりこちらはアセロラを使用する上で非常に便利ですが添加物などが使われていないかなどはよく確認してください。
パーティーの一品や水分摂取、投薬補助、フルーツを足してバリエーションなど意外と使い方の豊富なヨーグルト寒天。
アセロラは酸味が強いため犬猫が喜んで食べるとは限りません。
愛犬や愛猫に与えてみて食べなかったり一口食べてやめるようでしたら無理矢理与えるのはやめて諦めましょう。
【まとめ】犬猫はアセロラを食べても大丈夫
犬猫はアセロラを食べても大丈夫です。今回のポイントをおさらいしましょう。
- ビタミンCの含有量が全食材の中でトップ
- ビタミンCには抗酸化作用や関節炎予防などの効果があり欠乏すると壊血病の恐れもある
- 酸味が強いため犬猫が好まない可能性もある。食べない場合は無理に与えない
今回は犬や猫にアセロラを与える注意点を解説しました。
犬や猫の健康を考える上で、正しい与え方を守り、バランスの良い食事を提供することが大切です。