犬猫はあおさを食べても大丈夫!栄養が豊富なため過剰摂取には注意。乾燥タイプがおすすめ

あおさはアオサ類に属する緑藻の総称で、主に日本や一部のアジア諸国で食べられています。

その他の海藻と同様に緑色をしていますが、形状は葉っぱ状で加工するとフレーク状になります。

青のりと比較されることがありますが、あおさはやや香りが劣るため比較的安価で手に入る傾向があります。

犬猫はあおさを食べても大丈夫!

あおさはペットフードやおやつなどに使われることもあり、基本的には食べても大丈夫な食材といえます。

様々な栄養が含まれるため、過剰に摂り過ぎることで健康に問題が生じる可能性もありますので適度に取り入れることが大切です。

あおさの主な栄養

あおさ(素干し)100g当たり

栄養素含有量
エネルギー201kcal
食物繊維総量29.1g
ビタミンA(レチノール活性当量)220μg
βカロテン2500μg
ビタミンC25mg
マグネシウム3200mg
カルシウム490mg
カリウム3200mg
ナトリウム3900mg

参考資料:八訂 食品成分表 2020

あおさの効果・効能

あおさを含む海藻類は食物繊維、ミネラル、ビタミン、を豊富に含みます。

そのため、便通改善、血液浄化、免疫力アップなどに効果的だと考えられています。

乳製品アレルギーの犬猫にとっては貴重なカルシウム源にもなり、マグネシウムも豊富なため体内のバランス調整をしてくれます。

一般的に緑色の濃いものが風味や栄養価も高いとされています。

犬猫に与える際の注意点

過剰摂取はNG

豊富な栄養ゆえに過剰摂取は危険です。

カルシウムは過剰に摂取することでシュウ酸と結びつき、シュウ酸カルシウム結石を形成する恐れがあります。

また犬猫が下痢の時にマグネシウムを摂り過ぎると状態を悪化させてしまう可能性もあるため注意しましょう。

ただしよほど大量に与えなければすぐ危険ということもありませんので、かたまりでで少し食べてしまったくらいでは慌てる必要はありません。

健康に良いからといって毎日のように習慣的に与えるのはやめておきましょう。

調味された加工品はNG

あおさは乾燥させたフレーク状の商品が一般的ですが、中にはスープ用に調味された商品も存在しています。

もともとあおさの塩分は他の海藻類と比較しても多めのため、調味されたものを犬猫に与えることは大変危険です。

生のあおさは塩抜きの処理を

犬猫は生のあおさを食べることもできますが、生のあおさは塩水に浸かって販売されているため与える前に下処理が必要です。

真水でよく洗い、ザルにあげて水を切ってあげましょう。

保存料などが使われていない生のあおさは傷みやすいため、当日使わない分は火を通したり冷凍保存がよいでしょう。

食中毒の危険などもありますので、基本的には乾燥タイプか加熱調理がおすすめです。

のどに貼り付かないように注意

海苔を食べていたら口内に貼り付いてしまったという経験は皆さんもあるかと思いますが、あおさでもそのようなことが起こります。

犬猫の場合も上顎や喉に貼り付いてしまいむせてしまうと危険です。

乾燥したあおさは水で戻し、少しずつ与えることをおすすめします。

乾燥剤に注意

乾燥タイプのあおさには乾燥剤が一緒に入っていることがほとんどかと思います。

海苔類に使われる乾燥剤は生石炭(酸化カルシウム)というタイプが多く、乾燥剤の中では1番危険性が高い乾燥剤です。

水と反応すると発熱し200℃近くになることもあります。

口内やもちろん、飲み込んでしまった場合は喉・食道・胃の粘膜を火傷してしまう恐れがありますので保管には十分注意しましょう。

まとめ

あおさはペットフードやおやつなどに使われることもあり、基本的には食べても大丈夫な食材といえます。

ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養が豊富に含まれるため、過剰に摂り過ぎることで健康に問題が生じる可能性もありますので適度に取り入れることが大切です。

下処理をすれば生で食べることも可能ですが、食中毒などの危険を考えると乾燥タイプを使用するか、加熱調理がおすすめです。

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鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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