人用のものは塩分が多く高カロリー。ただし少量であれば犬猫はチーズを食べても大丈夫。
牛乳の栄養を丸ごと凝縮し、たんぱく質の消化吸収率は牛乳よりも優れているともいわれているチーズ。
昨今ではラクトフェリンによる抗菌や抗ウイルス作用も期待されています。
チーズの原材料は牛乳なので下痢などを引き起こす乳糖不耐症が心配されますが、チーズ製造時にある程度乳糖が排除されチーズ中の含量は大幅に減るといわれています。
このため種類にもよりますが、チーズは牛乳をそのまま飲む時と比べて乳糖不耐症の心配は少なくなります。
ただし、人用チーズには種類にもよりますが多くの塩分が含まれることがほとんどですし、脂質も多く高カロリーなので食塩中毒や肥満、それに付随する病気の要因になりかねません。
食べても大丈夫ではありますが、必要以上に与えることは犬猫の健康に被害を及ぼす可能性が高くなるので、犬猫に人用のチーズを与える場合はごく少量にしておきましょう。
参考:日本乳業協会
塩分が少ないチーズはどれ?
塩分の少ないチーズとしてはクリームチーズ・マスカルポーネ・カッテージチーズ・モッツァレラチーズ・リコッタチーズなどのフレッシュチーズがあります。
フレッシュチーズはナチュラルチーズの一種ですが、熟成を行わないので塩分が少なく、水分が多めで柔らかく癖が少ないのが特徴です。
犬猫に与えたいと考える場合には比較的塩分が少ないフレッシュチーズを選ぶといいでしょう。
ただし少ないとは言えまったく塩が入っていないわけではないので、たくさん食べても大丈夫とは言えません。種類を選んだ上で少量に控えておくといいでしょう。
逆に塩分が多いチーズはパルメザンチーズやブルーチーズなど発酵熟成を行って作るチーズです。
上記のフレッシュチーズと比べて8倍近くの塩分量になるものもあるので、安易に与えないように気をつけましょう。
また、昨今では犬猫用のチーズが売られているので安心して食べさせたい場合は人用ではなく犬猫用のチーズを用意する事をお勧めします。
注意する点
塩分には要注意
前述したとおり、チーズには塩分が多く含まれます。犬猫にとってこの塩分は体の負担となり、食塩中毒を引き起こしかねません。
チーズを与えるたいと考える場合には塩分が少なめなクリームチーズ、リコッタチーズ、カッテージチーズ、モッツァレラチーズなど塩分が少なめなフレッシュチーズを選び、ごく少量に控えておきましょう。
脂質が多く高カロリー
チーズは牛乳を凝縮して作られたものなので、たんぱく質やカルシウムなどの嬉しい栄養素が含まれているのと同等に脂質も多く含まれています。
与えすぎは脂質過多となり、カロリーオーバーが続けば肥満やそれに付随する様々な病気を引き起こす要因となります。
そのほか体重増加による体への負担が大きくなり、関節疾患などの可能性も出てきます。
アレルギー・乳糖不耐症
乳製品は食物アレルギーの原因として多くあげられるためアレルギー体質の犬猫には控えた方が良いと考えられます。
初めて与える際にはごく少量から与え、食後の体調観察を怠らないようにしましょう。
また、チーズには少ないとはいえ乳糖が多少は含まれており、乳糖不耐症を絶対に起こさないわけではありません。
牛乳を直接飲むよりは起こしにくいと考えられますが、個体差でチーズを少量食べただけでも下痢などを引き起こす犬猫もいます。
このような面から、チーズを与えた後に発疹や下痢嘔吐などアレルギー反応が見られる場合には動物病院へ速やかに相談してください。
チーズの栄養
注意点はありますが、犬猫にとって有害となる毒性は含まれておらず、少量であれば健康的メリットがある栄養素も含まれています。
カルシウム
体を支える骨格の強化に活躍する働きがあり、骨や歯の構成に必要不可欠な栄養素です。ほかにも筋肉が正常に収縮するのを保つ、神経を安定させる、血液を固めて止血する、ホルモンを分泌させる、細胞分裂を促す、胃液の分泌を調整する、鉄の代謝を補助するなど実に多様な働きをします。
たんぱく質
チーズには豊富なたんぱく質が含まれます。たんぱく質は犬猫の体の中でもエネルギーとして使われるほか、血や筋肉となって全身の構成要素になる酵素として働くこともあります。
ラクトフェリン
たんぱく質の一種であるラクトフェリンは抗菌、抗ウイルス作用があるといわれています。また、免疫力の回復や炎症の抑制などに役立ち、中性脂肪を減少させることや腸内環境の改善、貧血の改善などの機能が発見されています。
チーズのレシピ
少量であれば犬猫に市販のチーズを与えても大丈夫とはいえ、やはり塩分が気になるところ。
そんなときは手作りもおすすめです。
材料も少なく簡単にできるので是非試してみてください。
まとめ
チーズは種類を選べば犬猫が食べても大丈夫と言えますが、塩分や脂質が多い面から与えすぎは要注意となります。
塩分の少ない種類を選び、適量を与えることで栄養面では優れた食材となるので、毎日ではなく時々おやつや手作りのご飯に適量加えてあげる程度がいいと考えられます。
犬猫用のチーズも販売されているので、飼い主が犬猫の健康を考えて選択してあげるといいでしょう。