犬猫は海老を食べても大丈夫!生で食べれる?アレルギーは?注意点を解説

愛犬・愛猫に与える海老について

エビフライ・エビチリ・エビピラフなど様々な料理の主役になるのはもちろんのこと、アヒージョやグラタンなどの具材としても我々の生活に非常に身近な存在の海老。

そんな海老は犬猫は食べることができるのでしょうか。

犬や猫は海老を食べても大丈夫!

海老は高タンパク低カロリーな食材で、犬猫は海老を食べても大丈夫です。

しかし与え方には注意が必要なので解説していきたいと思います。

生で食べても大丈夫?チアミナーゼとは

生の海老は犬猫に絶対に与えないでください

生の海老にはチアミナーゼという酵素が含まれていて、このチアミナーゼは体内で犬や猫にとって大切な栄養素であるビタミンB1を破壊してしまいます。

海老に含まれているチアミナーゼは熱に弱く加熱処理をすることで破壊することができますので、与える際は十分に火を通してあげましょう。

アレルギーの心配は?

犬や猫も人間と同じように甲殻類アレルギーを持っている場合があります

愛犬や愛猫が甲殻類アレルギーを持っていることがわかっている場合は絶対に与えないでください。

また、犬猫に初めて海老を与える場合はごく少量にして様子を見ましょう。

下痢や嘔吐・体をかゆがる・元気がなくなるなどの症状が見られた場合は与えるのをやめ、症状がひどい場合はすぐに動物病院で看てもらいましょう。

殻や尻尾は食べても大丈夫?

人間の場合は小さめの海老であれば殻付きのまま油で揚げて食べたりすることがあると思います。おいしいですよね。

しかし、犬や猫に海老を与えるときは殻や尻尾は絶対に外してください。殻や尻尾は固いので犬や猫の口の中や消化器官を傷つけてしまう恐れがあります。

また、殻や尻尾は消化にも悪いので消化不良になってしまうリスクもあります。

海老に含まれる代表的な栄養素

くるまえび 養殖 ゆで 可食部100g当たり

栄養素含有量
エネルギー116kcal
たんぱく質23.8g
炭水化物4.7g
ビタミンE2.3mg
カリウム500mg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

たんぱく質

海老のたんぱく質は100gあたり23.8gと、鶏のササミよりも豊富です。

人間だけでなく犬や猫にとってもたんぱく質は重要な栄養素ですが、摂取しすぎると腎臓や肝臓へ負担がかかったり、肥満の原因にもなるので普段の食事とのバランスを考えながら与えてあげましょう。

ビタミンE

海老にはビタミンEが豊富に含まれています。

ビタミンEには抗酸化作用があり、老化や激しい運動による酸化を予防することができます。

カリウム

カリウムは神経信号を伝達する上で重要な役割を果たしています。

過剰摂取しても欠乏してもいけない栄養なので注意して与えたい栄養素です。

犬や猫に海老をあげる際の注意点

犬や猫に海老をあげる際には、いくつかの注意点があります。

生で与えない

前述の通りチアミナーゼによるビタミンB1欠乏症のリスクがあるためで生では絶対に与えないでください。

ビタミンB1欠乏症になると食欲不振や運動失調などの症状が見られひどい場合は強いけいれんを起こし死に至る危険性もあります。

与えすぎない

海老は十分に火を通すと与えても大丈夫ですが、そもそも海老などの甲殻類は消化に悪く、犬や猫がお腹を壊しやすい食べ物です。

与えるときは細かくカットして少量にしましょう。

海老の加工品をあげるなら犬猫用を

海老を使用したお菓子などの加工品が沢山ありますが、人用の加工品は塩分過多になってしまうので与えないでください。

少ないですが犬猫用のえびせんなどの商品も販売されてますのでそういったものを選んであげましょう。

犬や猫にあげる海老のレシピ

小松菜と桜えびの白和え

桜エビの香ばしい香りが興味をそそる一品です。さくらえびは海老の中でもカルシウムの含有量が多いです。

カルシウムは健全な骨の発育と維持に役立ちます。

【まとめ】犬猫は海老を食べても大丈夫

犬猫は海老を食べても大丈夫ですが以下の点には注意しましょう。

・甲殻アレルギーを持っている犬猫には与えない
・生では絶対に与えずに十分に火を通す
・与える量は少なくし、細かく刻む
・殻や尻尾、人用の加工品は与えない

今回は海老について紹介しました。
与える際の注意点が多い食材なので食べさせるときは気をつけましょう。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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