銀杏(ぎんなん)ってどんな食材?
おつまみや茶わん蒸しなどの具材として時々食べることのある銀杏。独特の香りとホクホクとした食感が好きな方も多いと思います。
銀杏の収穫時期は、9月中旬から11月中旬までです。最盛期となる10月頃が旬と言われています。
小さな実からは想像できないほど栄養が豊富な銀杏は食べ過ぎると中毒になるという話が有名ですが、そもそも犬猫は銀杏を食べられるのでしょうか。
順番に解決していきます。
犬猫に銀杏(ぎんなん)を食べさせないで
犬猫は銀杏を食べることができますが、人間と同様に食べ過ぎると中毒になってしまいます。
体の小さい犬猫は、人よりもはるかに少ない量で中毒を起こす可能性がありますので、食べさせないほうがよいでしょう。
秋になると散歩道に銀杏が落ちていることもあるかと思いますが、拾い食いをしないようにしっかり見ておくことも大切です。
犬猫に銀杏(ぎんなん)を与えてはいけない理由
ギンコトキシンという神経毒
ギンコトキシンという神経毒はビタミンB6と似ているため、脳がビタミンB6と間違えて体内にとりこもうとしてしまい、食べ過ぎると神経伝達に必要なビタミンB6欠乏症に陥ります。
症状としては頭痛、吐き気、嘔吐、けいれんなどの危険な症状を引き起こし最悪のケースでは命を落としてしまうこともあります。
致死量は?
銀杏をいくつ食べたら中毒になるか、いくつ食べたら死んでしまうのか、具体的なその量はわかっていません。
人間の場合中毒を起こすのはほとんど小児といわれていて、死亡例には15粒から574粒という報告があり、中毒量は小児で7~150粒成人であれば40~300粒程度であるといわれています。
人間よりも小さい犬猫はもっと少量で死に至る可能性があります。犬猫には1粒も食べさせないよう徹底した方が良いでしょう。
銀杏の殻にも注意
銀杏を包むからはとても固く、犬猫が飲み込んでしまうとのどに詰まらせたり内臓を傷つけてしまうことがあります。
銀杏を食べるときは犬猫の前で実を落としてしまうようなことはもちろん、殻の扱いにも注意しましょう。
銀杏(ぎんなん)を使った加工品もNG
有毒成分のギンコトキシンは熱に強いので、煮たり焼いたりなど加熱をしても消えることはありません。
料理に使う水煮の缶詰めや、揚げ銀杏などのスナックが販売されていますがそういった銀杏の加工品も与えないでください。
イチョウの葉や枝は大丈夫?
イチョウの葉や枝は大丈夫と言われていますが、イチョウ葉は「ギンコール酸」という強いアレルギー成分が含まれ接触皮膚炎やアレルギーを引き起こすおそれがあります。
また、葉っぱや枝が落ちているような場所には実(銀杏)も落ちている可能性が高いです。
落ちている銀杏や葉っぱを拾い食いしてしまう子もいるので、お散歩コースに銀杏の木がある場合は避けて通るなど注意しましょう。
愛犬愛猫が銀杏(ぎんなん)を食べてしまったら?
食べてから中毒症状が出るまで1~12時間と時間の幅が広く、食べた直後はなんともなくても油断は出来ません。
無理に吐かせようとするとけいれんを誘発する危険性がありますので、慌てて吐かせることはせずすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
何時くらいに銀杏をどのぐらい食べてしまったか、なるべく具体的に状況を伝えるようにしてください。
まとめ
犬猫に銀杏を食べさせないで!
犬猫も人間と同様に、銀杏を食べ過ぎると中毒になってしまいます。
体の小さい犬猫は人よりもはるかに少ない量で中毒を起こす可能性がありますので、1粒2粒でも食べない方が良いでしょう。
散歩中などに万が一銀杏を食べてしまった場合は、例え症状がなくてもすぐに獣医師に診てもらいましょう。