様々な料理に使える【餃子の皮】
餃子は中華料理の一種で、小麦粉をこねてうすく伸ばした皮にひき肉や野菜を包み、焼く・蒸す・茹でる・あげるなどしたもの。
中国の料理でありながらすっかり日本の食卓に馴染んでおり、不意に食べたくなってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そんな餃子に使われている【餃子の皮】ですが、その汎用性の高さから近年餃子以外の料理にも使われているのを目にしますよね。私も実際に作ってみたことがあります。
ケチャップやチーズ、ピーマンなどを乗せてなんちゃってピザ風。細く切ってワンタン風。
チーズやソーセージを入れて揚げたり、あんこ・バナナ・りんごジャムなんかの甘い物を入れてデザートにする方法もあります。
犬猫は餃子の皮を食べても大丈夫
そんな様々な料理への発展性ある餃子の皮ですが、犬猫のフードにも使えるのかな?与えても大丈夫なのかな?とお考えの方も多いかと思います。
結論から申し上げると…犬猫は餃子の皮を食べても大丈夫です!ただし、普段から積極的に与えるのはおすすめしません。
今回は餃子の皮を食べても大丈夫なその訳と、積極的に与えるのをおすすめしない理由、餃子の皮を使った犬猫向けレシピなどを解説・紹介していきます!
餃子自体は犬猫が食べても大丈夫?
餃子の皮は大丈夫ですが、餃子を犬猫に食べさせてはいけません!
餃子には犬猫にとって危険なニラ、玉ねぎ、ニンニクといった具材や、香辛料がふんだんに含まれています。
中毒症状やなんらかの体調不良を引き起こす可能性があります。
もし食べてしまった場合は犬猫の様子をしっかりと観察し、動物病院へ受診・相談しましょう。
餃子のタレ・醤油も危険です
塩分濃度が高いので餃子のタレ・醤油は犬猫にNGです。高血圧や中毒症状の危険があります。
お皿をほんのひと舐めしてしまった程度ではただちに問題はありませんが、不安であれば動物病院へ相談しましょう。
犬猫が餃子の皮を食べて大丈夫な訳
餃子の皮はほぼ小麦粉で出来ているから
小麦粉は少量であれば犬猫が食べても問題ない食材です。
ペットフードの原料としてもよく使われており、適切に処置したものであれば犬猫は100%消化できるため、適量なら与えても問題ありません。
ただし、生の小麦粉は与えると消化不良で下痢や嘔吐をする可能性がありますので、しっかり焼くことを忘れずに。
アレルギーを持つ犬猫、グレインフリーにしている犬猫は食べさせないようにしましょう。
塩分はあるけど少量だから
犬猫はあまり発汗しないので、人間と比べ塩分の損失量がかなり少ない生き物です。ですので、塩分をあまり必要としていません。
では塩分は犬猫にとって毒なのか?というとそういった訳ではありません。犬猫に必要な分の少量であれば、むしろ犬猫の健康のためにも必要です。
餃子の皮には塩分が含まれておりますが、100gあたりの含有量は2mg。
餃子の皮は1枚あたり7.4g程度ですので、仮に犬猫に1~2枚程度与えたとしてもさして問題にはならないでしょう。
餃子の皮を強くおすすめしない理由
栄養素的にはあまり必要ない
餃子の皮は主に炭水化物、たんぱく質が摂取できますが、餃子の皮ならではの栄養やその効果などは特にありません。
犬猫が好む味や風味という訳でもありませんし、普段から与える必要はないでしょう。
添加物やその他の原材料に注意
一般的な餃子の皮や犬猫用に作ったものなら与えても大丈夫ですが、市販のものには添加物の多いものや他の原材料が使われているものも存在します。
餃子の皮を犬猫の手作りごはんやおやつに使う場合は、パッケージ裏面をチェックしてなるべくシンプルな材料で作られたものを選ぶと良いでしょう。
餃子の皮(100gあたり)の主な成分表
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 275kcal |
たんぱく質 | 8.4g |
炭水化物 | 54.9g |
カリウム | 64mg |
ナトリウム | 2mg |
マグネシウム | 18mg |
リン | 60mg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
ではいつどういったタイミングで餃子の皮を与えるの?
犬猫も食べられるけど、栄養素的にはイマイチな餃子の皮。
では餃子の皮を犬猫に与える機会は全くないのでしょうか…?いいえ、そんなことはありません!
餃子の皮を人間が食べる時は、中に何かを包んだり上に何かを乗せて焼くことが一般的です。
犬猫に与える際も同様に、餃子の皮になにかをプラスして栄養素を補えばよいのです。
特に、お祝いの席やパーティなどで人間は普段より良い物を食べているのに犬猫はいつもと同じ食事で可哀想…といった時に餃子の皮を使ったごちそうフードを作ってあげてみましょう。
いつもと違う食事を与えることで、犬猫の気分も高揚するかも知れませんよ!
【犬猫のぎょうざ耳】って知ってる?
少し話が逸れますが【ぎょうざ耳】って聞いたことはありますか?
ぎょうざ耳と聞くとなんだかかわいらしいイメージがありますが、これは耳血腫という耳たぶが内出血を起こし腫れ上がってしまう病気のことです。
腫れ上がった耳が餃子のように見えることからこう呼ばれています。
餃子で検索すると関連ワードとして出てくることもありますが、餃子や餃子の皮を食すこととはなんの関係もありません。
餃子の皮を使ったごちそうレシピ
当サイトに餃子の皮を使ったレシピがいくつかございますので、紹介致します!
鱈とトマトのピザ
高たんぱくで脂質とカロリーの少ない鱈を使ったピザ風レシピ
牛挽肉とトマトのピザ
牛挽肉とチーズの組み合わせは犬猫にも喜ばれやすいです。カロリーが控えめなのも嬉しいですね。
きのことトマトのピザ
魚やお肉よりきのこが好き!…な犬猫も中にはいますので、こんなものもいかがでしょうか?しめじには健康をサポートする栄養素も多く含まれています!
まとめ
餃子の皮は犬猫が食べても大丈夫!
ただし、必ず加熱調理したものに限り、普段から積極的に食べさせる必要はありません。
餃子の皮に栄養価の高い具材を合わせて、ごちそうフードとして与えるとよいでしょう。
餃子自体や餃子のタレ・醤油など与えてはいけませんので犬猫の届く場所に置くようなことのないようにしましょう。