犬猫はひじきを食べても大丈夫。ヒ素の影響は?腎機能や甲状腺機能についても解説

犬猫に与えるひじきについて

ひじきは低カロリーで栄養豊富な健康食品として人気の食材です。

そのまま使える水戻しされたひじきや乾燥ひじき、調理済みのひじきなど様々な形で販売されています。

この記事では犬猫がひじきを食べても大丈夫か、注意点などがあるかを解説していきたいと思います。

そもそもひじきって何?

ひじきは、ホンダワラ科に属する褐藻類です。

スーパーには「芽ひじき」と「長ひじき」が並んでいますが、これは部位の違いで、葉の部分が「芽ひじき」、茎の部分が「長ひじき」にあたります。

犬猫はひじきを食べても大丈夫?

犬猫は少量であればひじきを食べても大丈夫。

ひじきは食物繊維やカルシウム、ビタミンKなど栄養豊富で犬猫が食べても大丈夫な食材です。

犬猫に与える場合は「芽ひじき」の方が柔らかいのでおすすめですが、刻んでしまえば「長ひじき」でも問題ないでしょう。

腎臓病や腎機能が低下している犬猫はNG

ひじきにはマグネシウムも豊富に含まれているため、継続して沢山食べてしまうと尿路結石症の心配があります。

マグネシウムは犬猫にとって必要なミネラルですが、過剰になると尿中で結晶化し、特にストルバイト結石の形成に関与することがあります。

結石が悪化すると排尿障害や尿閉を起こすことがあり、適切な治療を受けなければ重篤化する可能性があります。

また、腎臓病や腎機能が低下している犬猫では、ミネラルの調整が重要です。腎臓療法食はリンやナトリウムなどが厳密に設計されているため、ひじきを含むミネラル豊富な食品は基本的に避けた方が安全です。

ヨウ素と甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症について

甲状腺機能亢進症は猫に、甲状腺機能低下症は犬に多い傾向があります。

ひじきに多く含まれるヨウ素は甲状腺ホルモンを作り出す際に必要なので、甲状腺機能亢進症と診断された猫はヨウ素の摂取量に配慮する必要があります。一方で、ヨウ素は不足だけでなく過剰でも甲状腺機能に影響を与えることがあります。

どちらにせよヨウ素を多く含む食品を継続的に過剰に食べさせることで甲状腺機能に異常が起こることがあるので、覚えておきましょう。

発がん性物質のヒ素について

自然環境中にある害化学物質であるヒ素は、海藻類に多く含まれることが確認されています。

ひじきもそのひとつでインターネット上でもひじきによる健康影響について時折話題に上がっています。

ひじきに含まれるヒ素は主に無機ヒ素ですが、無機ヒ素は水溶性なので、水洗い、水戻し、ゆでこぼし等の処理によって低減させることができるそうです。

日本では食品を通じて摂取したヒ素による人への健康影響は認められていませんが、犬猫の体は私たちよりも小さいので人が食べるときよりも丁寧に処理し、過剰に与えないように気をつけてあげましょう。

参考資料:農林水産省HP(ヒジキにはヒ素が含まれていると聞きましたが、ヒ素を減らす工夫があれば教えてください。)

犬猫にひじきを与えるメリット

犬猫にひじきを与えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

食物繊維が豊富

犬猫は食物繊維の消化が苦手ですが、食物繊維は排便を促し腸内環境を整えてくれます

消化不良にならないよう刻んであげることが大切です。

葉酸

ひじきには血液を作るビタミンともいわれる葉酸も含まれています。

妊娠中に欠乏すると、胎児形成異常による口蓋裂や口唇裂、脊椎披裂などの奇形の要因の1つとなるともいわれており、発情期〜妊娠前期が積極的に取りたい栄養素です。

ひじきの栄養

ほしひじき ステンレス窯 ゆで 可食部100g当たり

栄養素含有量
エネルギー11kcal
たんぱく質0.5g
脂質0.2g
炭水化物0g
食物繊維総量3.7g
カルシウム96mg
マグネシウム37mg
0.4mg
ヨウ素960µg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

犬猫にひじきを与える際の注意点

乾燥ひじきに注意

乾燥ひじきをそのまま与えることは大変危険です。

少量と思っていても体の小さな犬猫のお腹の中で膨らんでしまうと消化不良や腸閉塞の原因にも。

乾燥ひじきは必ず水でも戻し、消化しやすいよう細かくして与えましょう。

与えすぎに注意

犬猫がひじきを食べても大丈夫だからといって与えすぎてしまうと腎機能や甲状腺機能への影響が心配です。

消化しきれず下痢や嘔吐といった症状に苦しむ可能性もありますので、ごくたまに少量を与える程度にしましょう。

ひじきに含まれる無機ヒ素は処理をすることで低減しますが、それでも極端に食べ過ぎることのないようにしましょう。

アレルギーに注意

ひじきは海藻類ですので、比較的アレルギーが起こりにくい食材ですが、アレルギーが起こる可能性がゼロなわけでなく、絶対に大丈夫とは言えません。

ひじきを与えた後に皮膚が赤くなったり、痒がる様子が見られる場合は与えるのはやめて、動物病院で検査を受けましょう。

人用に調理されたものに注意

味付けされていないひじきは大丈夫でも、人の料理や加工品に糖分や塩分が多く犬猫の健康を害す恐れがあります。

少しなら大丈夫と思うかもしれませんが、愛犬愛猫の健康を考えるなら飼い主がしっかり管理をしてあげましょう。

犬猫に与える際の調理法

まずは下処理をする

生ひじきは水を張ったボウルで汚れを落としてから鍋で10分ほど茹で、さらに流水で洗います。

乾燥ひじきの場合はたっぷりの水で30分以上かけて戻し、2~3回洗います。

上記は人が食べる用の下処理法なので、犬猫に与える場合はもっと念入りにしても良いかもしれません。

細かく刻む

芽ひじきであっても長ひじきであっても犬猫に与える場合は細かく刻んであげることが望ましいです。

もともと細くて小さいので必ず刻む必要はないですが愛犬愛猫に合わせて工夫してあげましょう。

犬猫用の料理に入れたりトッピングに使用

下処理をしたひじきはハンバーグの具にしたりウェットフードに混ぜてみたりいろいろアレンジができます。

お気に入りを見つけてあげましょう。

ひじきを使ったレシピ

おからとひじきの鶏つくね

まとめ

犬猫はひじきを食べても大丈夫。

ひじきは食物繊維やカルシウム、ビタミンKなど栄養豊富で犬猫が食べても大丈夫な食材です。

腎機能や甲状腺機能に影響を与える成分も含まれているので持病がある場合は獣医師に相談し、健康な場合も過剰摂取にならないよう心がけましょう

発がん性物質といわれる無機ヒ素は下処理によって低減できますので、犬猫に与える場合はより念入りに処理をしてあげるとよいでしょう。

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鈴木 利奈

鈴木 利奈ペットフードアドバイザー

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WEBサイトのキャットフード勉強会、ドッグフード勉強会の旧管理者。現在は犬猫レシピの記事を執筆・監修しています。ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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