犬猫はからし菜を食べても大丈夫?からしの原料?辛み成分アリルイソチオシアネートに注意

からし菜について

からしなは葉にピリッとした辛みがあるのが特徴の野菜です。

大変栄養価が高い野菜で、ビタミン、ミネラルを豊富に含む他にもがんの予防効果が期待され、漬物、炒め物、おひたしなど様々な調理方法で親しまれています。

からし菜の品種にはほかにも『マスタードグリーン』『わさびな』『リアスからしな』があり、これらもピリッとした辛みを特徴にもちます。

からし菜の種子から作られる『からし』『マスタード』

からし

からし菜の種子をすりつぶしたものが粉からし。その粉を練ったものが練りからしです。

マスタード

からし菜の種子に酢や砂糖、ワインなどを加えたものがマスタードとなります。

種皮を取り除いたなめらかなタイプと、粒々がそのまま残っているタイプがあります。

からし菜は犬猫が食べない方がいい

からし菜は非常に栄養価が高く様々な健康効果が得られる野菜と言われていますが、犬猫へは与えない方がいいでしょう。

からし菜の辛味成分はからしやワサビと同じ

からし菜はアブラナ科の仲間で、特徴であるピリッとした辛みはアブラナ科の野菜に含まれる『アリルイソチオシアネート』と呼ばれる成分からくるものです。

からし菜の種子からつくられるからしも、この辛み成分の刺激の強さから犬猫には与えてはいけない食品として挙げられます

この『アリルイソチオシアネート』はからし以外にもワサビと同様の辛み成分として知られています。

中毒を起こすような成分ではありませんが、犬猫にとっては刺激が強すぎるのではあまり好ましくない成分です。

直接的に犬猫が中毒症状を引き起こす成分ではないとはいえ、大量に食べれば摂取する辛み成分も増えてしまい、胃腸へ不要なダメージを与え下痢や嘔吐などの症状を引き起こしてしまう可能性があります。

からし菜はからしやワサビほど明確な強い辛みはなく、同じアブラナ科である大根やキャベツにも少量ではありますがこの辛み成分は含まれており、それらは犬猫が食べても大丈夫な食材です。

そのため、からし菜を犬猫が食べても大丈夫とされる場合もありますが、与えるかは飼い主の判断に委ねられます。

当サイトでは犬猫に不要な刺激の辛み成分が含まれるからし菜を食べさせることはあまりおすすめできません。

参考:イソチオシアネート化合物ーアブラナ科野菜に含まれる機能性食品成分ー

からし菜を犬猫が食べたら

上記で解説しましたが、からし菜に含まれる辛み成分は直接的に中毒症状を引き起こすものではありません。

そのため、少量をかじってしまった程度で重篤な症状を引き起こすことは考えにくいでしょう。

ただし、敏感な犬猫であればその刺激によって嘔吐してしまったり、下痢などの症状を起こす可能性が考えられます

犬猫がからし菜を食べてしまった事が分かった場合には、食後の様子をしっかり観察し、口腔内の違和感がある様子や下痢や嘔吐が続くようであれば動物病院で相談しましょう。

まとめ

からし菜はピリッとした辛みが特徴で、犬や猫には刺激が強い野菜です。

現時点でからし菜による犬猫の健康被害報告はありませんので、万が一犬猫がからし菜を食べたからと言って重篤な症状を引き起こすことは考えにくいでしょう。

しかし少量でもワサビと同じ辛み成分があるため、当サイトでは食べても大丈夫とは言い難く、与えない方が良いと考えます。

誤食した場合は獣医師に相談しましょう。

参考:食材大全(NHK出版)

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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