犬猫はメープルシロップを食べても大丈夫!ポリフェノール豊富な甘味料。与えすぎ注意

メープルシロップは、天然由来で色合いが美しい甘味料です。

パンケーキやフレンチトーストにかけて食べるのが定番で格別な美味しさですが、アイディア次第で和食や洋食問わず使うことができ、浅漬けや煮付け、ソテーにロールキャベツなど様々な料理に使用されています。

メープルシロップは犬猫に与えても大丈夫!

犬猫の健康を害する成分は含まれていませんが、与える量には注意が必要です。

本記事では、

  • メープルシロップはどう作られる?蜂蜜との違い
  • メープルシロップを犬猫に与えるメリットや注意点
  • 犬猫に与えるメープルシロップの適量

といった内容についてお話していきます。

メープルシロップとは

作られ方

メープルシロップは、サトウカエデの樹液を約40分の1まで煮詰めて作られます。

サトウカエデの原生林は世界でもごく一部にしかなく、主なところはカナダの南東部です。

寒暖差のあるカナダの気候が樹液の生産に適しているそうです。

日本で販売されているメープルシロップのほとんどはカナダから輸入されています。

4つのグレード

メープルシロップは色合いや風味により4つのグレードに分けられています。

同じカエデの樹液であっても、早めに採取されたものは明るい色で味が薄めですが、採取時期が終わりに近づくにつれ色濃くなり味も力強いものになります。

4つのグレードの名称と特徴を簡単にまとめます。

  • ゴールデン(デリケートテイスト):色が明るく繊細な味わい。料理に直接かける用途に適しています。
  • アンバー(リッチテイスト):美しい琥珀色で味が少し増した状態。最も多く流通する種類であり、様々な料理に用いることができます。
  • ダーク(ロバストテイスト):色が深く風味も増しています。料理のソースやお肉をマリネする時などに適しています。
  • ベリーダーク(ストロングテイスト):最も色が濃くスモーキーな香りをしています。パンやお菓子作りなど強い風味を活かすことが出来る料理に向いています。

これらのグレードは特徴によって分けられているだけで、どちらの方がより優れているかを表すものではありません。

犬猫にはいずれも与えることが出来るので、愛犬愛猫の好みや、どういった料理を作るのかによって選ぶと良いでしょう。

メープルシロップと蜂蜜の違い

製法による違い

  • メープルシロップ:サトウカエデの樹液から作られます。
  • 蜂蜜:ミツバチが花の蜜を体内で変化させたあと、巣の中で濃縮し作られます。

見た目や用途、味わいなどに似たものがありますが、製法は全く違うものです。

保存方法の違い

  • メープルシロップ:常温保存するとカビが生えることがあります。冷蔵庫に入れて一月ほどを目処に早めに食べることが推奨されます。
  • 蜂蜜:蜂蜜自体に殺菌作用があり腐りにくいです。天然の蜂蜜なら常温保存で2~3年美味しく食べることができます。

ボツリヌス菌を保有しているかどうかの違い

犬猫に与える場合に大きな違いとなるのが、中毒症状を発症する可能性のある「ボツリヌス菌」を保有しているかどうかです。

中毒になると、脱力感・倦怠感・めまい・便秘・視力障害・呼吸困難などの症状が現れます。

蜂蜜はボツリヌス菌は保有しているため乳幼児に与えることが出来ませんし、犬猫に与える際もリスクとなります。

その点メープルシロップはボツリヌス菌を保有していないため、このリスクを考えずに与えることが可能です。

栄養面での違いは、この次の項目でお話します。

メープルシロップの主な栄養素

メープルシロップ蜂蜜
エネルギー266kcal329kcal
糖類66.3g74.7g
カルシウム75mg4mg
カリウム230mg65mg
マグネシウム18mg2mg
マンガン2.01mg0.21mg
亜鉛1.5mg0.1mg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

メープルシロップと蜂蜜の主な栄養素を比較すると、メープルシロップの方が

  • エネルギーと糖類が低い
  • カルシウム・カリウム・マグネシウム・マンガン・亜鉛は多く含んでいる

ということがわかります。

犬猫にメープルシロップを与えるメリット

ミネラルによる健康作用

メープルシロップには複数のミネラルが豊富に含まれています。考えられる健康作用を簡単にまとめます。

  • カルシウム:骨や歯を作り、精神安定に効果があります。
  • カリウム:過剰な塩分を排出し、高血圧を予防します。
  • マグネシウム:骨の成分となり、血圧を調整します。
  • マンガン:補酵素として多くの酸素を活性化し、抗酸化作用として働きます。
  • 亜鉛:皮膚を健康に保ち、発育を促進します。

67種類のポリフェノールによる抗酸化作用

メープルシロップには67種類ものポリフェノールが含まれており、その内7種類はメープルシロップ特有のものであることが分かっています。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、これにより

  • 老化予防
  • がんや内臓機能の低下予防
  • 歯周病予防
  • 腎臓病や心臓病予防

といった効果が期待できることがわかっています。

犬猫にメープルシロップを与えるときの注意点

他のものを食べなくなるかも?嗜好性の高さに注意

メープルシロップは甘く美味しいので、甘いものが好きな傾向にある犬は非常に味を気に入る可能性があります。

猫は犬ほど甘さを感じませんが、メープルシロップは香りも良いので匂いを気に入ることが考えられます。

嗜好性の高いものを与えると犬猫も満足感を得ることができ、飼い主さんとのコミュニケーションに使うこともできますが、他のものを食べなくなるリスクも否めません

こうしたご褒美的な食べ物を与える時は合わせてしつけも行い、普段の食事を食べなくなることがないようにしましょう。

肥満に繋がるので与えすぎないように

メープルシロップは甘味料ですので、やはりカロリーが高く糖類も多く含まれています。

適量の少しだけ食べさせる分には問題ありませんが、与えすぎは肥満となり他の病気の原因にもなってしまいます。

犬猫にメープルシロップを与える時は必ず適量を守るようにしましょう。

水飴などで作られたメープル風シロップに注意

メープルシロップに寄せて作られている、メープル風シロップには注意が必要です。

メープル風のものにはメープルシロップは使われておらず、水飴をベースに添加物を加えることで風味を寄せています。

こうしたものは安価でメープルシロップ風の味を楽しめるという利点があるものの、成分自体が違うので犬猫への悪影響が考えられます。

  • 名称:メープルシロップ
  • 原材料:サトウカエデ樹液100%

などの記述がされていないものはメープル風シロップなので、間違えて犬猫に与えないように気を付けましょう。

犬猫にメープルシロップを与える時の適量

1日あたり、体重1kgに対して1g程度の量が適量と考えられます。

ただし、こちらの量はあくまで目安なので、愛犬愛猫の体格や状況によって実際に与える量は調整してください。

与える時はヨーグルトにかけてあげたり、犬猫用のクッキーに練り込んで食べさせる方法があります。

【まとめ】犬猫はメープルシロップを食べても大丈夫!

犬猫にメープルシロップを与えても大丈夫です。

ミネラルや、ポリフェノールを豊富に含んでいるので、老化やがん予防など健康面で様々な効果に期待できます。

注意点を3つ紹介します。

  1. 嗜好性が高いので、他の食事を食べなくならないように気を付けてください。
  2. 肥満に繋がる恐れがあるので、適量を守って与えるようにしましょう。
  3. 似ているけど水飴や添加物が使われているメープル風シロップに注意してください。

健康作用がありながら、犬猫にご褒美的に与えられるメープルシロップ。

適量に気を付けながら、愛犬愛猫の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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