桑の実は日本全国で自生している比較的ポピュラーな木の実で、英語ではマルベリーと呼びます。
甘みと酸味がありながらさっぱりとした味わいで、小さな頃外で遊ぶときに食べた方も居るのではないでしょうか?
近年はその栄養価からスーパーフードとして注目を集めています。
犬猫は桑の実(マルベリー)を食べても大丈夫
桑の実は犬猫が食べられる木の実です。
一部のメーカーからは桑の実を使ったペットフードも販売されています。
本記事では、
- 桑の実ってどんな実?
- 桑の実を犬猫に食べさせるメリットや注意点
- 桑の実はどこで手に入る?
- 愛犬愛猫用の桑の実を使った手作りレシピ
といった内容についてお話していきます。
桑の実(マルベリー)ってどんな実?
桑の実はクワ科クワ属の落葉樹である桑の木になる果実のことです。
果実は未熟なうちは白〜淡緑色で、熟すにつれて赤色を経て黒紫色へと変化し、甘みが増していきます。
見た目は小さなぶどうを思わせるところもありますが、ラズベリーに近い果物です。
なんで日本全国で見かけるの?
日本ではかつて養蚕が盛んであり、蚕のエサになる桑の葉を育てるために地図記号になるほどたくさんの桑畑がありました。
現在は化学繊維の発達や農業人口の減少などにより養蚕業は衰退し、桑畑も激減しました。
しかし桑は畑から野生に変わりながらも自生し続けているので、自然豊かなところであれば全国的に見かけることができます。
また、数は減ったものの、地域によっては現在も桑の栽培が行われています。
桑の実(マルベリー)の持つ栄養主栄養素
桑の実とラズベリー100gあたりの主な栄養素
| 桑の実 | ラズベリー | |
|---|---|---|
| エネルギー | 43kcal | 52kcal |
| カルシウム | 39mg | 25mg |
| 鉄 | 1.85mg | 0.69mg |
| マグネシウム | 18mg | 22mg |
| カリウム | 194mg | 151mg |
| ビタミンC | 36.4mg | 26.2mg |
| ビタミンE | 0.87mg | 0.87mg |
【参考】
USDA FoodData Central Search Results -Mulberries, raw
USDA FoodData Central Search Results -Raspberries, raw
桑の実と味や成分が近いラズベリーと栄養素を比較すると、どちらも低カロリーでミネラルやビタミンを含みます。含有量は品種や栽培条件で変動しますが、上記の表からは桑の実の方がカリウム・カルシウム・鉄分・ビタミンCが優れていることがわかりますね。
他にも目に良い成分「アントシアニン」や「ルテイン」も含んでいます。
桑の実(マルベリー)を犬猫に食べさせることで考えられるメリット
桑の実の持っている主な栄養素と考えられる効能を簡単にまとめます。
- 鉄分:赤血球ヘモグロビンの構成成分として必須の栄養素です。酸素を全身の組織に運ぶ役割も持っています。
- カリウム:体内の電解質バランスの維持に関与するミネラルです。
- ビタミンC:抗酸化に関与する栄養素のひとつで、体内の健康維持に関わります。
- ビタミンE:抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンで、細胞の健康維持に関与します。
- アントシアニン:ブルーベリーにも含まれる成分です。ポリフェノールの一種で、抗酸化に関与する成分です。
- ルテイン:カロテノイドの一種で、抗酸化に関与する成分として知られています。
犬猫に桑の実(マルベリー)を食べさせる時の注意点
消化不良の可能性!食べさせすぎないように
桑の実は小さく犬猫も食べやすいサイズなので、喜んでいるとついたくさんあげたくなってしまいますが、犬は雑食性、猫は肉食動物であり、特に猫は植物の消化が得意ではありません。与える量は控えめにしましょう。
一度にたくさんの桑の実を食べると消化不良になり、下痢や嘔吐を起こしてしまうことも考えられます。
鮮度はすぐに落ちてしまう!そのまま与えるなら採れたてを
桑の実が生のまま流通しないのは、非常に鮮度が落ちやすいからです。
傷んだ果実は衛生面のリスクが高まるため、犬猫には与えないようにしましょう。
外で採った時は虫に気を付けて
桑の実は全国的にあちこちに自生しているので、散歩中に犬が興味を示して食べたがるかも知れません。
基本的に食べられる果実とされていますが、野生のものは衛生状態が管理されていません。
虫や汚れ、寄生虫などが付着している可能性があるため注意しましょう。
ドライフルーツは他の原材料や給与量に注意
桑の実をドライフルーツで販売しているところもありますが、
- 製造の過程で砂糖や油が使われている商品もあり、体調不良や肥満に繋がる可能性がある
- 水が抜かれカサが減っているので食べ過ぎてしまう
といった注意点があります。
犬猫とドライフルーツについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
桑の実(マルベリー)はどこで手に入る?
野生のものを採る
野生の桑の木は山間部のやぶの中などに自生しているので、自然豊かなところを散策していると見つけることができます。
ただし野生の果実は衛生状態が管理されていないため、虫や汚れ、農薬の付着などにも注意が必要です。
また、鮮度の低下が早いため、採取後はできるだけ早く消費することが望ましいとされています。
苗木を買う
ホームセンターや通販で桑の苗木を購入し、育てる手段もあります。
実がなるまでには数年かかることが一般的で、環境や品種によって差はありますが、収穫までには一定の時間が必要です。
通販で購入する
「冷凍」や「ドライ」の桑の実が複数のメーカーからインターネット通販などで販売されています。
犬猫に与える場合は、砂糖などが添加されていない無添加のものを選び、冷凍品は十分に解凍してから少量ずつ与えるようにしましょう。
材料に桑の実が使われているペットフードを買う
他の方法が難しいと感じる場合、桑の実が原材料に使われているペットフードを購入すると犬猫の食生活に取り入れやすいです。
ペットフードの原材料として使われる場合は桑の実ではなく「マルベリー(Mulberry)」と記述されることが多いので、そちらでチェックをしてみてください。
購入の際は、原材料表示を確認し、全体の栄養バランスが整っている製品を選ぶことが大切です。
桑の実(マルベリー)を使った犬猫用手作りレシピ
桑の実のジャム
材料
- 桑の実
- ハチミツ
- レモン汁
作り方
- ツルを採った桑の実を鍋に入れます
- ハチミツをまぶして約1時間そのままにし、水を出します
- 焦げ付かないように注意しながら中火で煮込みます
- とろみが付いてきたらレモン汁を適量加え味を整えたら完成
砂糖不使用の桑の実ジャムです。
ただしハチミツは1歳未満の犬や猫には与えないよう注意が必要です。
ハチミツによってカロリーが高くなるので、ごほうびやおやつとしてほんの少しをヨーグルトなどにかけて食べさせてあげましょう。
保存する場合は清潔な容器に入れ、冷蔵で早めに使い切るようにしてください。
【まとめ】犬猫は桑の実(マルベリー)を食べても大丈夫
犬猫は桑の実(マルベリー)を食べても大丈夫です。
味や成分はラズベリーなどに近く、アントシアニンやルテインによる眼に良い作用や、ビタミンCなどの美容・健康効果に期待が持てます。
注意点を4つ紹介します。
- 消化不良の可能性があるので、食べさせるのは少量にしてください。
- 鮮度の低下が早いので、実を食べさせる時は採れたてのものにしましょう。
- 外で採った桑の実には虫が居ることや農薬の付着があるので気を付けてください。
- ドライフルーツは砂糖や油分で加工していることがあるので食べさせないように。
桑の実は野生のものを採ったり、通販で購入したりといった方法で入手できますが、家庭で取り入れるのが難しいと感じる場合は桑の実が原材料に使われているペットフードを購入する方法もあります。
6月中旬から下旬頃が旬となる桑の実。
美味しく健康にもいいので、犬猫の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。







