マリーゴールドについて
オレンジ色の可愛い花が印象的なマリーゴールドは一般的に花壇や庭園で育てられる人気のある花の一種です。
主に夏から秋にかけて鮮やかな色の花を咲かせます。
食用のマリーゴールドには、主に「カレンデュラ」として知られる種類があり、花弁が料理やハーブティーなどに利用されることがあります。
食用に栽培されたマリーゴールドは苦味が少なく、やや甘みを持つことが特徴です。
犬猫はマリーゴールドを食べても大丈夫?
マリーゴールドは一般的には有毒ではありませんが、食べさせるには注意が必要です。
犬や猫が大量に摂取すると下痢や嘔吐など消化器系のトラブルを引き起こす可能性があります。
少し食べてしまった程度では大きな心配はありませんが、万が一沢山食べてしまったり、食べた量が分からないような場合は獣医師に相談して指示を仰ぐとよいでしょう。
マリーゴールドを食べる犬猫に対する注意点
全ての犬猫がマリーゴールドを食べるというわけではありませんし、マリーゴールドをあえて食べさせるという飼い主の方もあまりいないと思われます。
しかし、中には味を覚えて好んで食べたべてしまう子もいますので、以下の注意点を確認しておきましょう。
とくに犬の場合はやや甘みを持ったマリーゴールドを好む可能性も高いため気をつけましょう。
農薬や除草剤がかかっている危険性
前述の通り、マリーゴールドには犬猫が中毒症状を引き起こすような成分は入っていません。
しかし公園、道路わきなどのマリーゴールドには管理の一環として農薬や除草剤がかけられている可能性が考えられます。
農薬や除草剤を犬猫が口にしてしまうと、ほんの少量であった絵も重篤な症状を引き起こすことがあります。
最悪の場合は命を落とすケースも考えられるので、散歩コースや公園の管理活動内容、薬剤散布の告知張り紙などの有無等を確認することで危険を回避しましょう。
過剰摂取は消化不良の原因に
愛犬愛猫がマリーゴールドを好んで食べたとしても、無制限に食べさせるのはおすすめできません。
自身で体調を整える意味や毛玉を吐くためなどに植物を食べたがる場合がありますが、過剰に食べ過ぎてしまうと下痢や嘔吐などの消化不良症状が現れてしまうこともあります。
アレルギーに注意
多くはありませんが、マリーゴールドに対してアレルギーを有する可能性があります。
中でも、タンポポ、ブタクサ、キク、デイジーなど、類縁関係にある植物に対してアレルギーを持つ場合にはアレルギー反応を起こす可能性が高いといわれています。
マリーゴールドに有毒な成分は含まれていませんが、犬猫がマリーゴールドを口にした際に口回りをかゆがったり、下痢や嘔吐、全身の発疹などがみられた場合にはアレルギーを発症している可能性があります。
異変を感じたら獣医師に相談しましょう。
マリーゴールドに含まれる有効成分
マリーゴールドは、黄色の花弁に抗炎症作用・抗酸化作用を持つルテインと、同じく強力な抗酸化作用を持つゼアキサンチンという成分を多く含んでいます。
どちらも目の健康に良いと考えられているため、マリーゴールドは犬猫用のフードやサプリの原材料として使用されることがあります。
生のマリーゴールドをそのまま食べさせるとなると消化の問題などもあるため、マリーゴールドが原材料に使われているフードやサプリをあげる方がリスクは少ないでしょう。
目の健康維持などを目的にマリーゴールドの有効成分を取り入れたい場合は、そういった商品を探してみましょう。
原材料にマリーゴールドが使用されているペットフード
マッサンペットフーズから販売されているドライフードには原材料にマリーゴールドが使用されています。
- ロニーキャットフード
- エリザベスキャットフード
- ウィリアムドッグフード
マリーゴールド茶にカフェインは含まれません
マリーゴールドといえば鮮やかな花色とフルーティーな香りが人気のマリーゴールド茶がありますが、マリーゴールドにはカフェインが含まれていないため就寝前や小さなお子さまでも安心して飲むことができます。
しかし薬を服用中、あるいは通院中、妊娠中・授乳中の場合は飲むのを控えた方が良いと言われています。
犬猫にも与えて大丈夫ではありますが、人間の飲む濃さのままで与えず、3~5倍程度に水で薄めて飲ませ、嫌がる犬猫には無理に与えないようにしましょう。
中には他のお茶がブレンドされた商品もあるため原材料の確認は怠らないようにしましょう。
まとめ
マリーゴールドは一般的に犬猫が口にしても毒性のない植物です。
このためマリーゴールドは犬猫が食べても大丈夫な植物と言えるかもしれませんが、消化不良を起こしやすく、大量に食べてしまうのは禁物です。
また、公園や花壇などに植えられているマリーゴールドの場合は農薬や除草剤などが付着している可能性もあり特に注意が必要です。
ルテインなどマリーゴールドの有効成分を取り入れたいようであれば、マリーゴールドが原材料に使用されているフードやおやつ、サプリなどから検討すると良いでしょう。