犬猫はタイムを食べても大丈夫?強い殺菌効果が期待できるが品種の違いや食べ過ぎに注意

犬猫はタイムを食べても大丈夫!

タイムはハーブの中で最も殺菌力が高く、古代エジプトではミイラを作る際の防腐や保存の目的で用いたとの記録が残っています。

強い香りは加熱しても風味が残るので料理によく使われますが、栽培も比較的簡単なので家庭菜園で楽しまれている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

このタイムはシソ科多年草のハーブの一種で、犬猫が食べても大丈夫な食材です。

ASPCA(米国動物虐待防止協会)のサイトにも犬猫に無毒であるとの記載があります。

こちらではタイムを犬猫が食べる場合のメリットや注意点を解説します。

食べられない品種も存在する

タイムには様々な品種があり、その中には犬猫にとって毒性があり危険な品種も存在します。

学名:Coleus ampoinicus(コレウス・アンボイニクス)というシソ科の一年草は、通称スパニッシュタイム・フレンチタイム・カントリーボリジ・キューバ産オレガノなどとも呼ばれタイムやオレガノの代替品として扱われることもあるようです。

しかし犬猫に対しては毒性があるとの報告があり、主な原因は精油成分で、ジテルペンと呼ばれる化学物質が血圧を危険なレベルまで下げたり、下痢や嘔吐・うつ症状・食欲不振などを起こすといわれています。

万が一、犬猫が毒性のある品種のタイムを口にした場合には、症状の有無に関わらず早急に動物病院へ相談しましょう。

参考:スパニッシュタイム ASPCA(米国動物虐待防止協会)

犬猫にタイムを与えるメリット

タイムは犬猫にとって食物繊維、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルの供給源となります

これらの他にもメリットがあるので解説します。

強い殺菌力で感染症を予防

タイムの殺菌力はクレゾール以上とも言われ、この殺菌力は精油成分のチモールやカルバクロールによるものと考えられています。

ハーブの中で最も殺菌力が高く、薬効として鎮痙薬、鎮咳薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗酸化作用、抗ウイルス作用があるといわれています。

そのためタイムのティーにはのどの痛みや咳、呼吸器系に特に有効なようです。

参考:Medicinal and Functional Values of Thyme (Thymus vulgaris L.) Herb

消化を促進する効果

タイムの薬効には殺菌や鎮咳効果だけではなく消化作用にも優れているといわれています。

消化の促進が期待され、胃のけいれん抑制にも期待されています。

食べ過ぎてしまったときに起こる胸やけや胃もたれの解消のほか、毛玉を吐きたいときなどに自ら食べたがる犬猫もいるかもしれません。

タイムを与える場合の注意点

与えすぎない

犬の場合

犬は肉食ではありますが、雑食の面も持ち、穀類などの植物性の食べ物も消化、吸収することができるといわれています。

そのため、ある程度の植物性食品は問題なく消化できるでしょう。

ただしタイムの葉は繊維が多いので、消化が可能な犬であっても大量に食べてしまうと消化不良を起こしてしまいます。

猫の場合

猫は完全な肉食動物であり、植物性食品の消化が犬より苦手です。

また近年では猫が精油成分を上手に代謝できない事がわかってきています

生のタイムを少量食べた程度で、猫が重篤な精油成分による中毒症状を引き起こすことは考えにくいですが、一度に大量に食べてしまった場合はその限りではありません。

猫に与えたい場合には、生の葉っぱを数枚与える程度に留めるといいでしょう。

万が一目を離した隙に大量に食べてしまったら、食後に嘔吐やその他の異変がないか注意深く観察しましょう

異変がある場合は速やかに動物病院へ連絡し受診することをおすすめします。

アロマオイルなどの保管に注意

生のタイムを犬猫が適量食べるのは問題ありませんが、タイムを使用したアロマオイルや精油を直接舐める事があれば命に係わる危険があります。

アロマオイルや精油は一滴の油を抽出するために大量の原料が使用されます

そのため成分も生のタイムとは比べられないほど凝縮されており、犬猫には大変危険なものとなる事があります。

現時点ではアロマオイルや精油に関して、犬猫に対する危険性はまだ明確にされていませんが、タイム以外の原料による中毒、皮膚疾患の危険性もあります。

犬猫に対して安全性を確認できていないものや、希釈していないもの、希釈が足りないものを犬猫の届く場所に保管することは大変危険なので十分に注意しましょう。

まとめ

タイムは犬猫が食べても大丈夫な食材です。

ハーブの中でも最も高い殺菌力を持ち、感染症の予防や呼吸器への効果、消化作用など様々な健康効果が期待されています。

ただし、タイムの中でもスパニッシュタイム(インディアンタイム)と呼ばれる品種は、犬猫にとって危険な毒性を持つので、絶対に与えてはいけません。

そのため、品種がはっきりしないタイムに関しては、念のため犬猫が食べようとしても避けるべきでしょう。

また、アロマオイルや精油は成分が凝縮されたものなので、たとえ少量であっても犬猫が口にしたり、触れる事で重篤な症状を起こす可能性があります。

犬猫がいる部屋での取り扱いには十分に注意しましょう。

タイムを与えたい場合には、食べても大丈夫な品種であることを確認したうえで、生の葉っぱを少量与える程度に留めるといいでしょう。

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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