犬猫にソースは与えないで!原材料に玉ねぎ・塩・砂糖・香辛料などが使用されている

とんかつ・串カツ・焼きそば・たこ焼きなど様々な料理の味付けに使用されることでおなじみのソース。

見た目は似ているソースですがそれぞれの料理に合うように微妙な違いがあるのが特徴です。

そんなソースは犬猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

犬や猫にはソースを与えてはいけない!

犬や猫にはソースを与えてはいけません

与えてはいけない理由やソースに含まれる成分などについて解説します。

ソースといってもトマトソースやサルサソースなどもありますが今回は

  • ウスターソース
  • 中濃ソース
  • とんかつソース

主にこの3種類についてご紹介していきたいと思います。

ソースはどうやって作られる?

ウスターソースなどのソースはりんご・玉ねぎ・にんじんなどをすりおろして塩・砂糖・お酢・醤油などの調味料と一緒に煮込んで作られます。

更にそこにクローブやナツメグなどの香辛料を加え、辛味やスパイシーさをプラスします。

そして最後に煮込んだものを濾し布や手ぬぐいなどで濾すと完成です。

野菜の旨味が凝縮された味に奥行きのあるソースです。

犬猫にソースを与えてはいけない理由

なぜ犬猫にソースを与えてはいけないのかについて解説します。

玉ねぎが使用されている

ソースを使用して旨味を引き出しており、使用される野菜の中には玉ねぎも含まれています。

玉ねぎには「有機チオ硫酸化合物」という犬猫にとって危険な成分が含まれています。

犬猫が有機チオ硫酸化合物を摂取すると体内の赤血球が破壊される「溶血」と呼ばれる症状が発症し最悪の場合死に至る可能性もあります。

有機チオ硫酸化合物は熱に強く、加熱しても活性を失わないため注意しましょう。

調味料が大量に使用されている

ソースには塩や砂糖などの調味料が大量に使用されていますが、犬猫が生きていくためにそのような調味料は不要です。

塩を摂取しすぎると心臓や腎臓に負担がかかり、砂糖の摂取は肥満の原因になる可能性があります。

香辛料に含まれている辛味成分の刺激

ソースにはコショウや唐辛子などの香辛料が含まれています。

コショウには「ピペリン」、唐辛子には「カプサイシン」という辛味成分が含まれておりこれらは犬猫にとって刺激が強すぎます。

辛味成分の強い刺激は犬猫の気管支や消化器官を傷つけてしまう恐れがあるため危険であると言えます。

それぞれのソースの特徴

冒頭でご了解した3つのソースについてそれぞれの特徴をご紹介します。

ウスターソース

前述したように野菜・香辛料・調味料からなる野菜の旨味たっぷりのソース。

ウスターソースが誕生したのはイギリスのウスターシャー州ウスター市というところでこれが名前の由来になっています。

さらさらした口当たりとスパイシーな味が特徴で揚げ物・炒め物・焼きそばなど幅広く使用することができます。

とんかつソース

基本的な作り方はウスターソースと変わりませんがとんかつソースは「濃厚ソース」と言われる部類に入ります。

ウスターソースに比べて繊維質が多く含まれているためとろみがあり、果実が多く使用されているため甘味が強いのが特徴です。

その名の通り揚げ物に使用されることが多く、粘度が高いため衣のサクサク感を損ないにくいのが特徴です。

中濃ソース

とんかつソースとウスターソースの間をとったようなソースです。

ウスターソースほどさらさらではなく、とんかつソースほどドロドロでもありません。

ほどよいとろみで甘味とスパイシーさのどちらも兼ね備えています。

東日本で人気のソースです。

お好みソースやたこ焼きソースについて

市販されているソースにお好みソースやたこ焼きソースなどとして販売されているものがあります。

それぞれ名前の通りお好み焼きやたこ焼き向けのソースで、とんかつソースと同じく濃厚ソースに分類されるソースです。

明確な定義はありませんが各メーカーがそれぞれの料理に合うように試行錯誤して作られているソースです。

犬猫がソースを食べないために

ソースのパッケージに印字されている保存方法を見てみると多くの場合直射日光を避けての常温保存が推奨されています。

常温保存をする場合は犬猫が近づけないような場所で保存するのがいいでしょう。

勝手にソースを開けてなめてしまうということは考えにくいですが万が一と言うこともあります。

もしも食べてしまったら

もしも犬猫がソースを食べてしまったらすぐに獣医師へ相談するのが最も確実な方法です。

特に玉ねぎに含まれる有機チオ硫酸化合物は少量でも危険である場合があるため注意しましょう。

【まとめ】犬猫にはソースを与えてはいけない

犬猫にはソースを与えてはいけません。NGポイントをおさらいしましょう。

  • 犬猫が食べてはいけない玉ねぎが使用されている
  • 塩や砂糖などの調味料が大量に使用されているため犬猫の心臓や腎臓に負担をかけてしまう
  • 香辛料の辛味成分が気管支や消化器官を傷つけてしまう可能性がある。

今回は犬猫にソースを与えた場合の危険性について紹介しました。

犬猫の手作りご飯には基本的に味付けは必要ありません。ソースなどは使用せずに作ってあげましょう。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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