ユキノシタについて
ユキノシタは北海道を除く日本全国に分布するユキノシタ科の多年草です。
やや湿った日陰を好むため民家の裏庭や雑木林などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
古くから漢方薬や生薬としても使用されているほか、天ぷらや和え物などでも美味しくいただけます。
この記事ではそんなユキノシタは犬猫にとってどんな植物なのか、危険性や注意点などについて解説していきます。
犬猫はユキノシタを食べても大丈夫?
ユキノシタに犬猫に対しての毒性成分が含まれているかどうかは現時点で情報が少なく、基本的には与えない方が良いでしょう。
毒性があることで知られるアジサイはユキノシタ科の植物です。
同じ科の植物であれば同じ性質を持っている可能性もあるため、念のため注意しておきましょう。
ユキノシタの犬猫への活用方法はある?
犬猫にユキノシタを食べさせない方が良いとすれば、他に活用方法はないのでしょうか。
「ユキノシタ・効能」などで調べると、人間に対して様々な効果がありますので犬猫へ応用できることもあるかもしれません。
中耳炎・耳だれに
ユキノシタの葉のしぼり汁は脱脂綿に含ませて耳の穴に詰めたり患部に塗ることで中耳炎や耳だれ、虫刺されなどに効くとされています。
あくまで人間に対しての効果なので犬猫にどのような効果があるかはわかりませんので、中耳炎や耳だれなどの症状が気になる場合はまず獣医師に相談することをおすすめします。
咳・癲癇・ひきつけに
ユキノシタの絞り汁は他にも咳、癲癇、ひきつけなどに効果があるとされています。
ユキノシタが犬猫にとって毒性があるかはさだかでないため、上記の症状で悩む場合もまずは獣医師に相談することをおすすめします。
ユキノシタの成分以外に考えられるリスク
ユキノシタの成分が犬猫にとって安全か危険かは不確かではありますが、ユキノシタの成分以外にも考えられるリスクがありますので紹介します。
除草剤
ユキノシタには除草剤が付着している可能性があります。
犬猫が除草剤を舐めてしまうと30分以内に嘔吐や下痢、けいれんなどの症状が起こることが多いようです。
愛犬愛猫が除草剤と接触してしまった場合は速やかに獣医師による診察を受けましょう。
消化不良や腸閉塞
ユキノシタなどの植物を犬猫が食べてしまうと、消化不良で下痢や嘔吐の症状が出たり腸閉塞を起こしてしまう心配があります。
ユキノシタは庭に植えられていることも多く犬猫にとって身近な植物です。
庭で遊ばせるときなどは愛犬愛猫が食べてしまわないように目を離さないようにしましょう。
寄生虫
ユキノシタにはノミやダニ、その他の寄生虫が付着している可能性があります。
日頃から専用の駆除薬で予防しておくことも大切です。
犬猫が草を食べる理由
諸説はありますが、犬猫は胃腸の調子が良くないとき、胃の中の異物(毛玉や誤食したもの)を吐き出したいとき、栄養が足りていないときなどに草を食べたがると言われています。
愛犬愛猫が草を食べたがるときはこういった点に注意してみてあげると、対策してあげることができるかもしれません。
【まとめ】犬猫にユキノシタは与えない方が良い
犬猫に対してのユキノシタの毒性については情報が少なく定かではありませんが、犬猫にとって危険な植物であるアジサイはユキノシタ科の植物です。
同じ科の植物であれば同じ性質を持っている可能性は高いので、念のため犬猫にユキノシタは与えない方が良さそうです。
犬猫が葉っぱを食べたがる場合、消化器の不調や栄養不足も考えられますので原因を特定し対策してあげると良いでしょう。