日頃から指輪、ピアス、ネックレスなどのアクセサリーやジュエリーを身に付ける方の中にはいつのまにかピアスが片方無くなっていた、指輪がコロッと外れた、なんてこともあるかと思います。
犬猫をお迎えする前は迷うことなく購入していたアクセサリーやジュエリーも、愛犬愛猫が飲み込んでしまったらと思うと不安がよぎりますよね。
この記事ではアクセサリーやジュエリーの誤飲による危険性や対応策について解説していきたいと思います。
アクセサリーとジュエリーの違い
アクセサリーとジュエリーは同じ意味で使われることもありますが一般的に金銀、プラチナ天然石など希少価値の高い素材を使用した物をジュエリーと呼びます。
犬猫の誤飲についてはアクセサリーでもジュエリーでも危険なことには変わりありませんが、素材や形状によってより危険度が高いものがあります。
例えばピアスのポスト部分(耳に刺す細い棒)は口内や消化器官を傷つけてしまいますし、紐状のブレスレットやネックレスは腸に絡まりやすく大変危険です。
誤飲が起きた場合はアクセサリーかジュエリーか、というよりもどんな素材・形状の物を飲みこんでしまったのかが重要になるでしょう。
誤飲の危険性
前述の通り犬猫がアクセサリーやジュエリーを誤飲すると様々な問題が発生する可能性があります。
以下にアクセサリーやジュエリーの誤飲に伴うリスクを紹介します。
口内や消化器官への損傷・閉塞
アクセサリーやジュエリーは小さな部品や硬い素材で作られていることが多く、これらが口内や消化器官に入ると、食道、胃、腸などに損傷を与える可能性があります。
損傷が重篤な場合は手術や入院が必要なこともあります。
窒息
小型犬や猫の場合、誤飲したアクセサリーやジュエリーが喉にまる可能性があり、窒息の危険性もあります。
特に子犬は物を噛む癖があるため、アクセサリーやジュエリーをおもちゃにしているうちに飲み込んでしまい喉に詰まらせてしまう可能性が高いです。
毒性
アクセサリーやジュエリーが犬猫にとって有害な材料で作られている場合、中毒症状が現れる可能性があります。
色や輝きを出すために使用される金属や塗料などが有害な成分を含むこともあります。
緊急時の対処法
愛犬愛猫がアクセサリーやジュエリーを飲み込んでしまった場合はすぐに獣医師へ相談しましょう。
とりあえず排泄を待ってみるなどの自己判断は大変危険です。
犬猫のジュエリーやアクセサリーの誤飲を防ぐには
誤飲を防ぐには日頃からの対策が重要になります。
保管場所に注意
アクセサリーやジュエリーは犬猫が触れない場所に保管することが重要です。
高い棚や引き出しや専用の箱などを利用して安全に保管しましょう。
正しいサイズの物を着用
緩くて抜けてしまう指輪やブレスレットなどは、気付かないうちに外れて犬猫のおもちゃになってしまいます。
誤飲した場合も気がつかずに発覚が遅れてしまい、取り返しの付かないことになる可能性も。
この機会に所有しているアイテムのサイズを見直してみてもいいかもしれません。
しつけ・トレーニング
全ての誤飲に言えることではありますが、あらかじめ【離せ】【ちょうだい】などのコマンドを教えておくと、危険なものを口に入れてしまったときに役立ちます。
おやつを利用してトレーニングする方法
- おやつを隠し持ち、おもちゃを見せて興味を引きます。
- おもちゃを咥えたら「離せ」「ちょうだい」などのコマンドを言って手を出し、反対側の手でおやつを見せます。
- おもちゃを離したらおもちゃを取って、おやつをあげます。(お利口、いいこなどと褒めてあげましょう)
何度も繰り返すことでおもちゃを離せばおやつがもらえると理解していきます。
無理矢理奪い取ったり口をこじ開けたりすることは逆効果なのでやめましょう。
【まとめ】犬猫のジュエリーやアクセサリーの誤飲に注意!
犬猫のアクセサリーやジュエリーの誤飲は重大な危険を伴います。
消化器官への影響だけでなく、素材によっては中毒などのリスクもあるため、適切な保管・サイズ選びをし、犬猫が口にしてしまうことのないよう対策しましょう。
日頃からの【離せ】【ちょうだい】などのトレーニングをしておくことも大切です。
万が一誤飲が発生した場合はとりあえず排泄を待つなどの自己判断をせずに、早急に獣医に連絡しましょう。