グレビレアとは
グレビレアは、美しい花とユニークな葉の形状が特徴の植物です。
花は赤やオレンジ、黄色などの鮮やかな色彩を持ち、独特なブラシのような形状が魅力的で観賞価値が非常に高い植物として人気があります。
グレビレアは耐寒性や耐乾性が高く、比較的育てやすいことからガーデニング初心者にも適した植物で、管理もしやすい事から庭園や公園などでも好まれて利用されます。
しかし一部の品種にはアレルギーや皮膚炎を引き起こす可能性があるため、注意が必要な植物です。
グレビレアの基本情報
学名:Grevillea
和名:シノブノキ
その他の名前:スパイダーフラワー,ハゴロモノキ,グレビリア,グレヴィレア
科名 / 属名:ヤマモガシ科 / グレビレア属
花言葉:「情熱」「平和」「燃える熱情」「あなたを待っています」
グレビレアは全ての品種が危険なわけではない
グレビレアは300種類以上も品種があると言われており、葉の形や花期、樹高なども種類によって異なります。
その中の一部の品種にはアレルギー反応や皮膚炎を引き起こす可能性があることが知られていますが、大半の品種は問題なく安全に育てることができると考えられています。
特に『グレビレア・ロスマリニフォリア』や『グレビレア・ロブスタ』は注意すべき品種として広く知られていますので、犬や猫の居る環境下への配置はおすすめできません。
当サイトとしては300種類以上ある中からどの品種が危険か、安全かを明確に把握することが難しく、上記の2種類以外の品種でもアレルギー反応等を起こす可能性はあります。
そのため、グレビレアの中には犬猫にとって危険な品種もあるという認識を持って頂き、ご自宅での栽培や切り花を飾る際にはその品種名で調べて頂くと良いかと思います。
グレビレアよる健康被害
グレビレア・ロスマリニフォリアやグレビレア・ロブスタなどの種では、花粉や樹液に含まれる特定の化合物が原因で、敏感な人々に皮膚炎やアレルギー症状を引き起こすことがあります。
これらの症状としては、皮膚の発赤、かゆみ、腫れなどが報告されています。
一般的に犬や猫も人間と同様に、特定の植物や環境要因に対してアレルギー性皮膚炎を発症することがあります。
そのため、犬や猫でもグレビレアに触れたり、誤って摂取したりした際に、皮膚の赤みやかゆみ、嘔吐などの症状が現れる可能性は否定できません。
もし、愛犬・愛猫がグレビレアに触れた後や、周囲にある植物を摂取した後に、皮膚の異常や消化器系の症状が現れた場合には速やかに動物病院で相談し、獣医師による適切な対応を受けるようにしましょう。
まとめ
グレビレアは個性的で華やかな姿が人気の植物ですが、一部の品種にはアレルギーや皮膚炎を起こす可能性があるため、取り扱いに注意が必要です。
感受性はさまざまであり、個体差によって引き起こす症状も変わります。犬や猫の健康を守るためには、日々の観察と適切な環境管理が大切です。
愛犬や愛猫の様子を毎日チェックし、健康被害を未然に防ぎましょう。
一番の予防策は犬や猫の生活環境内に配置しない事です。公園など屋外でも見かける機会がある植物なので、散歩の際にも近づかないように注意しましょう。
参考:グレビレアの基本情報(みんなの趣味の園芸 NHK出版)
参考:North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox
参考:人もペットも気をつけたい 園芸有毒植物図鑑 著者: 土橋豊