セイヨウヒイラギは犬猫にとって危険な植物!クリスマスシーズンの装飾に注意

セイヨウヒイラギは11月頃に果実が赤く熟すことから『クリスマスホーリー』とも呼ばれ、クリスマスのリースによく使われる植物です。

芽吹き成長する力が強いので生垣としても利用されるほか、リース以外にも花材としても枝物、葉物として利用されます。

セイヨウヒイラギの基本情報

学名:Ilex aquifolium

和名:セイヨウヒイラギ(西洋柊)

その他の名前:ヒイラギモチ、イングリッシュ・ホーリー、クリスマス・ホーリー

科名 / 属名:モチノキ科 / モチノキ属

花言葉:「用心深さ」「先見の明」「保護」

参考:セイヨウヒイラギの基本情報

セイヨウヒイラギは犬猫にとって危険な植物!

クリスマスに欠かせない装飾であるリースによく使われるセイヨウヒイラギ。

昨今では、手作りでクリスマスリースやスワッグを作る方も増え、花材としてお花屋さんでも売られているのをよく見かけます。

しかし、このセイヨウヒイラギは犬猫にとって有害となる毒性を含む植物なので注意が必要です。

セイヨウヒイラギの主な毒性はサポニン!

セイヨウヒイラギにはサポニンが含まれており、特に葉や未熟な果実に多く含まれているといわれています。

サポニンは人間にとって健康効果が期待されていますが、犬猫にとっては危険な成分で、犬猫がサポニンを含む植物を摂取すると、下痢や嘔吐などの症状を引き起こす可能性が高くあります。

セイヨウヒイラギを摂取することで引き起こす中毒症状は軽度~中等度であるといわれていますが、摂取量や個体差によっては下痢や嘔吐を繰り返し、消化器官を傷つけてしまう事があります。

そのほか、栄養失調・脱水症状を起こしてしまうケースもあるので、十分に注意が必要です。

犬猫がセイヨウヒイラギを食べてしまわないように

生垣として人気があり、クリスマスシーズンにも欠かせない植物ではありますが、犬猫に対する健康被害の危険を考えると、行動範囲内で育てない、飾らないのが一番の予防策になります。

しかし、どうしても育てたい、飾りたいのであればセイヨウヒイラギを植える場所や飾る場所には十分に検討するようにしましょう。

揺れるものやぶら下がっている物に犬猫は非常に興味を示しやすいので、リースやスワッグは犬猫の届かない場所にしっかり固定するようにして対策しましょう。

庭で育てる場合には、犬猫が近づかないようにすることや、柵などで囲むなどで近づかないように工夫をしてあげましょう。

セイヨウヒイラギを犬猫が食べてしまったら

万が一、犬猫がセイヨウヒイラギを食べてしまったら飼い主様は冷静に状況を確認し、犬猫の様子をしっかりと観察しましょう。

セイヨウヒイラギで引き起こす中毒症状は比較的軽度である事が多いので、重篤化することは少ないと考えられています。

一時的な下痢や嘔吐で治まるケースもあるので経過を観察してあげましょう。

ただし上記でも解説しましたが、摂取量や個体差によっては下痢や嘔吐を繰り返してしまい、栄養失調や脱水症状を起こしてしまう場合もあります。

しばらく経っても症状が治まらない場合や、その他健康被害を起こしている場合にはすぐに動物病院で受診しましょう。

まとめ

セイヨウヒイラギは犬猫にとって有害な毒性成分を含むので、食べてしまわないように注意する必要があります。

主な毒性成分はサポニンであり、下痢や嘔吐などの軽度~中等度の中毒症状を引き起こすといわれています。

クリスマスシーズンにリースやスワッグなどの飾りによく使われますが、犬猫にとって有害である以上、犬猫の行動範囲内に飾る事は控えるといいでしょう。

また庭木としても人気がありますが、育てる場合には犬猫を近づけない対策をするといいでしょう。

万が一、犬猫がセイヨウヒイラギを食べてしまった場合には中毒症状が出ていないか注意深く観察し、症状が治まらない場合には獣医師の指示に従いましょう。

参考:ASPCA

スギさん@マッサンペットフーズ

株式会社ヒューマル マッサンペットフーズの公式WEBサイト「マッサンのペットフードの学校」の開設時から運営に参画しています。6年間の学びを生かしてペットレシピ.jpにも執筆しています。

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