犬猫はヤングコーンを食べても大丈夫!細い管状のひげにも栄養あり。ホイル焼きがおすすめ

サラダや八宝菜で見かけるヤングコーン

ベビーコーン、ミニコーンとも呼ばれるヤングコーン。

とうもろこし由来の甘さと、芯ごと食べる独特の食感がシャキシャキと美味しいですよね。

日常的によく食べるという方は少ないかもしれませんが、マリネにされたものがサラダに乗っていたり、八宝菜の具材として使われていたりとたまに口にする機会があるかと思います。

その名の通りとうもろこしが未成熟な内に収穫したものなので、旬はとうもろこしの夏頃より少し前の5~6月となります。

旬の時期以外でも水煮の缶詰めやパックが通年で販売されているので、料理好きの方は購入したこともあるのではないでしょうか。

犬猫はヤングコーンを食べられる

とうもろこしが食べられるように、ヤングコーンは犬猫が食べても大丈夫な食材です。

中毒症状などを引き起こす成分は含まれていません。

本記事では

  • ヤングコーンは芯とひげも食べられる?
  • ヤングコーンを犬猫に食べさせるメリットや注意点
  • ヤングコーンを使った愛犬愛猫用の手作りレシピ

などについてお話していきます。

生で食べられる?

ヤングコーンはとうもろこしより柔らかいですが、食物繊維もあり犬猫が消化しづらい食材であることに変わりなく、鮮度も落ちやすいです。

生で食べると下痢や嘔吐を起こしてしまうことも考えられますので生では与えない方がいいでしょう。

茹でる、蒸す、焼くといった加熱処理を行うと食べやすくなり、少しの鮮度の低下もカバーできます。

犬猫はヤングコーンの芯とひげを食べられる?

ヤングコーンの芯とひげ、どちらとも犬猫は食べられます。

芯:ヤングコーンは通常のとうもろこしより全体的にやわらかいので、芯ごと食べられます。

ひげ:粒に栄養を運ぶ管の役割を持っており、食べられる部位です。

どちらともサイズの大きさや長さがあるので、犬猫に食べさせてあげる時は細かくカットし熱を加えましょう。

ヤングコーンを犬猫に食べさせるメリット

ヤングコーン 生 100gあたりの主な栄養素表(ヤングコーン1本は約10g)

含有量
エネルギー29kcal
脂質0.2g
食物繊維2.7g
カリウム230mg
マンガン0.60mg
葉酸110㎍

参考資料:八訂 食品成分表 2022

低カロリー・低脂質で食物繊維が豊富

成分表に記載の通り、ヤングコーンは100gあたり29kcal、脂質も0.2gと常に低カロリー・低脂質です。

それでいて食物繊維も豊富なので整腸作用や便の排出を促す効果も期待できます。

ヤングコーンはサイズも小ぶりで給餌量を調節しやすいので、ダイエット中の犬猫のおやつにちょっとだけ与えるのにも適しています。

カリウム

体内の塩分バランスの調整を行うほか、神経の伝達や筋肉の収縮を助ける役目もあります。

葉酸

ビタミンB12と合わさり、赤血球を作る働きを持っているので貧血予防効果が期待できます。

たんぱく質の合成を促進し細胞の生産や再生も助ける役割も持っており、皮膚を健やかに保ったり動脈硬化を予防したりする効果もあります。

ひげにも栄養が含まれている

生で買ったときについてくるひげにも栄養が含まれており、『玉米鬚(ぎょくまいしゅ)』という名で漢方の生薬にも用いられています。

細い管状のひげの中には食物繊維・カリウム・リノール酸・クエン酸などの健康に良い栄養素が含まれています。

ヤングコーンを食べさせるときの注意点

必ず加熱し、細かくきざむ

既に少し触れていますが、ヤングコーンを犬猫に食べさせる時は必ず加熱し細かくしてから与えましょう。

猫は肉食動物ですし、犬も元々は肉食動物なので植物の消化は苦手です。

小さな子やシニアの子など食べる機能が低下している犬猫にはペースト状にしてあげても良いでしょう。

ひげが可食部位なことも既にお話していますが、ひげを食べさせる時も同様に加熱と細かくする処理をしましょう。

ヤングコーンの栄養は水に溶けやすい

ヤングコーンに含まれるカリウムや葉酸といった栄養素は水溶性なので茹でて加熱すると栄養素がお湯に溶け出してしまいます。

これらの栄養素を摂取させたい場合は、栄養の溶け出した汁ごと摂取出来るスープを作るか、焼いてあげるといいでしょう。

ヤングコーンだけでは栄養不足

ヤングコーンは小ぶりで食べやすく甘みもあるので、犬猫が好む場合はついたくさん食べさせてしまうかもしれません。

しかしヤングコーンだけでお腹いっぱいになると栄養がかたより不足してしまいます。

人間と同じで犬猫も健康な食事の基本はバランスよく食べることです。

偏った食事はさせないようにしましょう。

アレルギーに注意

ヤングコーンが特に危険という訳ではないですが、はじめての食べ物の時はアレルギーに注意しましょう。

ますはごく少量のみを与え様子を見て、以下の症状が現れた場合は直ちに与えるのを止めてください。

  • 目や皮膚の赤み・痒み
  • 下痢・嘔吐
  • 体毛が抜ける

ひどい場合は動物病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。

適量について

ヤングコーンは1本あたり約10gです。

おやつとして食べさせる時は、1日のフード総量の10%以内に収めるようにしましょう。

手作りフードの材料として使う場合は、他の食材とのバランスを考えヤングコーンばかり与えすぎてしまわないように注意してください。

愛犬愛猫用の簡単レシピ

ヤングコーンのホイル焼き

前述の通り茹でて加熱すると一部の栄養素が溶け出てしまうため、ホイル焼きもおすすめです。

材料

皮付きヤングコーン

作り方

  1. 皮が付いている場合は2~3枚残るまで剥きます。
  2. アルミホイルで全体を包み、魚焼きグリルやオーブントースターで様子を見ながら7~10分ほど焼けば完成。

焼き上がった後は皮を剥ぎ、愛犬・愛猫が食べやすいサイズにカットしてあげてください。

余った分には醤油をかけて人間用に。

【まとめ】

ヤングコーンは犬猫が食べても大丈夫です。

未成熟なとうもろこしを収穫したものであり、通常のとうもろこしより柔らかいので芯ごと食べさせられます。

低カロリー低脂質で食物繊維もあるので、ダイエット中のおやつに向いています。ひげにも様々な栄養が。

注意点は4つ。

  1. 必ず加熱して細かくきざむ
  2. 栄養素の一部は水溶性なので茹でる時は気を付ける
  3. ヤングコーンだけでお腹いっぱいにさせない
  4. アレルギーを考慮し、はじめは少量から与える

5~6月が旬のヤングコーン。

新鮮なものが手に入ったらぜひ愛犬愛猫のおやつや手作りフードに取り入れてみてください。

鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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