犬猫はアイスプラントを食べても大丈夫?地中のミネラル分を吸い上げる特性のある吸塩植物

アイスプラントとは?

アイスプラントという野菜をご存知でしょうか。

最近は国内での生産量も増え、日本のスーパーなどでも見かけることが増えてきましたが、まだまだ知らない方も多いのではないでしょうか。

アイスプラントとは西アジアやヨーロッパなどが原産の野菜で、表面がキラキラとした水滴のような粒状ものに覆われています。

その粒は塩の結晶で、そのまま食べても塩味を感じる不思議な野菜です。

犬猫はアイスプラントを食べても大丈夫?

アイスプラントは地中のミネラル分を吸い上げる特性のある吸塩植物なので、塩分を溜め込んでいます。

私達人間は生食も可能ですが、犬猫が食べると塩分が過剰になる恐れがありますので与えないようにしましょう。

アイスプラント(生)に含まれる代表的な栄養素

100g当たり

栄養素含有量
エネルギー10kcal
タンパク質1g
脂質0.3g
炭水化物0.7g
食物繊維1.1g
ナトリウム341mg
カリウム239mg
カルシウム23mg
マグネシウム16mg
リン45mg
0.2mg
亜鉛0.4mg

参考資料:八訂 食品成分表 2022

ナトリウム

上記の表を見てもわかる通り、アイスプラントは吸塩植物なのでナトリウムが豊富に含まれています。

成犬1日の推奨値で体重1kgあたりナトリウムは50mgといわれていますが、これを基準に考えると体重が5kgのワンちゃんの場合は、1日に250mgのナトリウムが必要です。

総合栄養食のペットフードには適切な量のナトリウムが既に含まれていますので、例え少量でもアイスプラントを食べてしまうと過剰摂取になるでしょう。

カリウム

カリウムはミネラルの一種で塩分を体外に排出するのに役立ちますが、そもそも塩分の多いアイスプラントを食べてカリウムを摂取する必要はありません

とくに腎臓が悪い犬猫にとっては塩分もカリウムも良くありませんので注意しましょう。

犬猫がアイスプラントを食べてしまったら?

アイスプラントには少量を口にして死に至るような強い毒性はありません

1枚葉を食べてしまったとしても重篤な症状が起こる可能性は限りなく低いので、冷静に対処しましょう。

健康な犬猫であれば多少塩分を摂り過ぎても尿として排泄されます。

万が一腎臓や心臓に疾患がある場合は食べた時間・量などを記録し、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

【まとめ】犬猫にはアイスプラントを与えないように

アイスプラントは地中のミネラル分を吸い上げる特性のある吸塩植物なので、塩分を溜め込んでいます。

犬猫が少量を食べてすぐに死に至るような強い毒性はありませんが、犬猫が食べると塩分が過剰になる恐れがありますので与えないようにしましょう。

万が一食べてしまった場合も焦る必要はありませんが、腎臓や心臓に疾患のある犬猫の場合は念のため食べた量や時間を記録し、かかりつけ医に相談すると良いでしょう。

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鈴木 利奈RINA SUZUKI - PET FOOD ADVISER

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ペットレシピ.jpの記事を執筆・監修しています。

キャットフード勉強会・ドッグフード勉強会を運営している鈴木です。大好きな犬猫とペットフードについて深く学ぶため、講師を呼んで勉強会を開いています。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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