犬猫は鴨肉を食べても大丈夫
一般的な鶏肉が大丈夫なように鴨肉も愛犬愛猫に食べさせることができます。
鹿や猪などと同じジビエでありながら、鴨南蛮や合鴨のパストラミなど私たちも比較的口にする機会のある鴨肉ですが、その美味しさや香りは犬猫にも人気なようで、一部のメーカーからは鴨肉を使ったペットフードやジャーキーも販売されています。
しかし、鴨肉を犬猫に与える時は様々な注意点も。
本記事では主に犬猫に鴨肉を食べさせるメリットや犬猫に鴨肉を食べさせる時の注意点を解説していきます。
鴨肉に含まれる代表的な栄養素
合鴨・鶏肉の栄養成分の比較(可食部100gあたり)
| 合鴨(皮つき) | 鶏肉(むね肉 皮付き) |
|
|---|---|---|
| エネルギー | 304kcal | 249kcal |
| たんぱく質 | 12.4g | 17.3g |
| 脂質 | 28.2g | 5.5g |
| カリウム | 220mg | 340mg |
| リン | 130mg | 300mg |
| 鉄分 | 1.9mg | 0.3mg |
| ビタミンB1 | 0.24mg | 0.09mg |
| ビタミンB2 | 0.35mg | 0.10mg |
| ビタミンB12 | 1.1μg | 0.2μg |
| 一価不飽和脂肪酸 | 13.32g | 2.67g |
| 多価不飽和脂肪酸 | 5.66g | 1.03g |
※犬猫に食べさせる際は皮を取るのが好ましいですが、食品成分表の都合で皮つきのものを記載しています。
参考資料:八訂 食品成分表 2022
鶏肉と比較した場合の鴨肉のメリット
不飽和脂肪酸が高い
鴨肉は鶏肉と同じ家禽肉ですが、脂質量が比較的多い傾向にある食材です。
その脂質には不飽和脂肪酸が含まれています。脂質量が多いという特徴は、少量でも効率よくエネルギーを補給できるという利点につながります。
不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」の2つに分けられ、以下のような働きをします。
- 一価不飽和脂肪酸:悪玉コレステロールを減らす。
- 多価不飽和脂肪酸:動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げる。悪玉コレステロールの低下を助ける。
犬猫においては、不飽和脂肪酸はエネルギー源として利用されるほか、皮膚や被毛の健康維持に関与する栄養素として重要視されています。
ただし、脂質量が多いことを踏まえ、与える量や頻度には注意が必要です。
鉄分が高い
鴨肉は鶏肉より鉄分が豊富です。
鉄分は赤血球のヘモグロビンの構成物質となります。
鉄分を適量摂取すると、体中に酸素が十分供給され貧血や冷え性の予防になります。
それ以外にも、体力維持・免疫力向上による感染症予防などの効果も。
ビタミンB群が豊富
鴨肉にはビタミンB群が含まれており、部位によっては鶏肉と同程度、またはやや多く含まれる栄養素もあります。。
ビタミンB1は糖質を分解し、エネルギーに変える役割を担っています。
ビタミンB2は新陳代謝を活性化し、皮膚や毛の健康を維持します。
ビタミンB12は赤血球のヘモグロビン合成を助け、貧血を防ぎます。また、中枢神経や脳の働きの維持にも役立ちます。
鶏アレルギーの犬猫でも食べられることがある
鴨肉は鶏肉とは異なる種類の動物由来のたんぱく質であるため鶏肉アレルギーの犬猫でも食べられることがあります。
一方で、異なる動物種であってもたんぱく質の構造が一部類似している場合には交差反応が起こる可能性があり、鶏肉と鴨肉の両方に反応するケースも報告されています。
また、鶏肉アレルギーかつ鴨肉アレルギーを持っている場合は両方食べられないので注意。
その他のメリット
嗜好性が高い・ご褒美やおやつにも
鴨肉は犬猫に嗜好性に合っていて好む子が多いです。
何かのご褒美や、食欲の低下している子の食いつきをよくするために利用することができます。
たんぱく質
肉類全般にはたんぱく質が豊富に含まれています。
身体作りのためには欠かせない栄養素で、丈夫な身体作りには欠かせません。
それ以外にも、成長促進・脳の活性化・精神安定・免疫力の向上などの栄養効果も担っています。
鴨肉を犬猫に与える際の注意点
犬や猫に鴨肉を与える場合、いくつかの注意点があります。
生で与えない
他のお肉と同様に必ず加熱してから食べさせるように。生で与えることはNGです。
ウィルス・食中毒・寄生虫・菌類などが存在する可能性があります。
十分な加熱を行えば感染性は失われるので、いつも以上に念入りに火を通すようにしましょう。
皮は取り、赤身のみ食べさせる
鶏の皮は美味しい部分ではありますが、脂肪分が多く含まれています。
犬猫に鴨肉を食べさせる時は皮は取り、赤身のみ食べさせるようにしましょう。
過剰な脂肪分は消化に負担となり、膵炎の原因となることがあり、他にも脂肪分はカロリーも高いため肥満の原因となってしまいます。
肥満になると糖尿病を始め様々な疾患を招いてしまいますので注意が必要です。
既に腎臓に問題のある犬猫には与えないように
鴨肉に限った話ではありませんが、肉類はリンに対してのカルシウムが少ない食材です。
リンは体に必要なミネラルですが、腎臓に問題がある場合は体内にリンが蓄積しやすくなり、腎臓への負担が大きくなります。
健康な犬猫がたまに少量食べる分には大きな心配はありませんが、既に腎臓に問題のある犬猫に与えるのは控えた方が良いでしょう。
少量を与える
- 食物アレルギーの可能性
- 嗜好性が高く、普段のフードを食べなくなってしまう可能性
- 鴨肉ばかり食べると栄養が偏ってしまう
こうした理由から鴨肉は犬猫に少量ずつ食べさせることをオススメします。
たまのご褒美や、フードの食いつきをよくするトッピングとして食べさせてあげてみてください。
鴨肉を使った犬猫用手作りフードのレシピ
こちらは鶏むね肉を使ったレシピですが、鴨肉に置き換えて作ることができます。
鴨肉・野菜・鰹節の様々なうま味と栄養素をスープごと摂取可能です。
食いつきにも期待できます。
【まとめ】犬猫は鴨肉を食べても大丈夫
犬猫は鴨肉を食べても大丈夫です。
不飽和脂肪酸・鉄分・ビタミンB群などの一部の栄養価は鶏肉よりも高く、様々な健康効果が期待できます。
また、鶏肉とは遺伝子構造が違うので鶏肉アレルギーの犬猫でも食べられることがあります。
- 生で与えない
- 脂肪の多い皮は取る
- 腎臓に問題のある犬猫には食べさせない
- アレルギーや栄養の偏りを考え、少量をたまに与えたほうがいい
といった注意点があります。
犬猫も美味しく食べられ、栄養のある鴨肉をぜひおやつや手作りフードに取り入れてみてください。







