料理に大活躍のミックスベジタブル
三色が鮮やかな冷凍ミックスベジタブル。
好きな量だけ使いやすく冷凍で長持ちするため、普段の料理やお弁当など様々なシーンで活用しているご家庭も多いのではないでしょうか。
製品によっては犬猫が食べても大丈夫
そんなミックスベジタブルは基本的には犬猫が食べても大丈夫ですが、製品によっては危険な野菜も含まれているので注意が必要です。
こちらの記事では一般的な「にんじん」「とうもろこし」「グリンピース」の三種が使われたミックスベジタブルをベースに
- ミックスベジタブルの種類
- ミックスベジタブルを犬猫に食べさせるメリット・注意点
- 犬猫用のミックスベジタブルを使った手作りフードレシピ
についてお話ししていきます。
ミックスベジタブルの種類
一般的によく見かける三色のミックスベジタブルに使われているのは「にんじん」「とうもろこし」「グリンピース」であり、これらは全て犬猫が食べることの出来る食材です。
「グリンピース」が「いんげん」に置き換わっている製品も中にはありますが、こちらも犬猫が食べられます。
危険なのは「玉ねぎ」が使われているミックスベジタブルです。
玉ねぎは犬猫に中毒を発生させるので食べさせてはいけない野菜として有名ですが、一部のミックスベジタブルに含まれています。
玉ねぎだけよけて与えたとしても、毒素が他の野菜に付着している可能性があり大変危険なので絶対に食べさせてはいけません。
犬猫にミックスベジタブルを食べさせる時は、必ず原材料の確認をしましょう。
玉ねぎの持つ犬猫への危険性などはこちらの記事で詳しく解説しています。
ミックスベジタブルを犬猫の与えるメリット
一般的なミックスベジタブル(にんじん、とうもろこし、グリンピース)茹でたもの100gあたりの主な栄養価
含有量 | |
---|---|
エネルギー | 65kcal |
水分 | 80.9g |
たんぱく質 | 3.1g |
炭水化物 | 8.1g |
食物繊維 | 6.5g |
カリウム | 180mg |
βカロテン | 4200㎍ |
葉酸 | 44㎍ |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
- たんぱく質:筋肉や血液など、身体作り全般に関わる生き物全般に必須の栄養素です。
- 炭水化物:たんぱく質、脂質と並ぶ三大栄養素の1つ。エネルギーとして素早く使われます。
- 食物繊維:整腸作用や便のかさ増しに効果的で、便秘改善の効果が期待できます。
- カリウム:体内のpHバランスを保ち、神経や筋肉の活動にもつかわれています。
- βカロテン:犬はβカロテンを体内でビタミンAに変換し、視力や粘膜の維持を助けます。また、これ自体強い抗酸化作用を持っています。
- 葉酸:神経組織の発達や、細胞増殖に関わっています。その他貧血予防の効果も。
ミックスベジタブルにはにんじんが含まれているので、βカロテンの含有量が非常に高く、そのほか食物繊維なども豊富です。
犬猫にミックスベジタブルを与える時の注意点
原材料をよく確認する
冒頭で触れていますが、犬猫にミックスベジタブルを食べさせる際は必ず原材料を確認しましょう。
一般的なミックスベジタブルに使われている「にんじん」「とうもろこし」「グリンピース」はどれも犬猫の食べられるものですが、玉ねぎが含まれている製品は絶対にNGです。
食べさせる前に必ず原材料を確認し、犬猫に危険なものがないかチェックするようにしましょう。
与える時は必ず加熱してから
ミックスベジタブルは必ず加熱をしてから犬猫に与えましょう。
冷凍のものを犬猫に食べさせるとお腹を壊す原因となる他、グリンピースなどの豆類には「トリプシンインヒビター」という消化を妨害する成分が含まれており下痢や消化不良の原因となります。
一度加熱を行うと食材が食べやすくなりますし、「トリプシンインヒビター」は熱に弱いため死滅します。
必要に応じて潰したり細かく刻む
犬猫はあまり咀嚼しない生き物なので、身体が小さかったりシニアの場合そのまま食べさせると喉などで詰まってしまう恐れがあります。
また犬猫は元々肉食動物なので植物の消化が苦手な上、とうもろこしとグリンピースは少し消化のしづらい食材です。
加熱をしたあとは必要に応じてフォークなどで押しつぶすと消化しやすくなります。
食べ過ぎに注意
愛犬愛猫が美味しそうに食べているとついたくさんあげたくなってしまいますが、それだけでお腹を満たしてしまうと栄養が偏ってしまいます。
またミックスベジタブル食物繊維が豊富なため食べ過ぎると消化不良により下痢や嘔吐を引き起こす可能性もあります。
食物アレルギーに注意
ミックスベジタブルに含まれる野菜がとくに危険という訳ではありませんが、はじめての食べ物の時は食物アレルギーに気を付けましょう。
まずはひとつまみ程度のほんの少量のみに抑え、異常が現れないかよく確認しましょう。
- 目や皮膚の赤み・痒み
- 下痢・嘔吐
- 体毛が抜ける
の様な症状が現れる場合はアレルギーの疑いがありますので、食べさせるのを止めひどい場合は動物病院を受診しましょう。
犬猫用の野菜を使ったレシピ
当サイト掲載のレシピを紹介します。
こちらのレシピではパプリカとアスパラガスを使用していますが、ミックスベジタブルに置き換えて作ることができます。
ミックスベジタブルは一度加熱をし、必要に応じてフォークなどで押し潰してから使用するようにしましょう。
まとめ
犬猫は一般的な「にんじん」「とうもろこし」「グリンピース」のミックスベジタブルなら食べても大丈夫です。
玉ねぎが使われている製品は犬猫に絶対NGなので注意してください。
野菜の栄養を手軽にプラスできるミックスベジタブル。
ぜひ愛犬愛猫の手作りフードにも取り入れてみてください。