お菓子が好きでよく食べる方も多いと思いますが、最も人気なのはやはりスナック菓子ではないでしょうか。
スーパーやコンビニでもスナック菓子のコーナーが最も広く展開されていることが多いですよね。
ポテトチップスはそんなスナック菓子の代表的存在。
様々なメーカーの作った定番ポテチがいくつもありますし、期間限定・地域限定のフレーバーも数えはじめるとキリがない程あります。
犬猫に市販のポテトチップスを食べさせてはダメ
市販のポテトチップスは犬猫に食べさせてはいけません。
ポテトチップス以外のじゃがりこ、ポテロングのようなスティックポテト製品も同様です。
本記事では
- 市販のポテトチップスを犬猫に食べさせてはいけない理由
- 誤食してしまった場合の対応方法
- 犬猫用のポテトチップスのレシピ
などについてお話していきます。
ちょっと食べちゃったけど大丈夫?
一概に大丈夫とは言い切れません。
製品ごとの原材料の違いにより、そこまで心配の無いものもあれば少し口にするだけで重大な危険を招いてしまうものもあります。
詳細は後ほどお話します。
手作りならあげられる?
じゃがいも自体は犬猫の食べられる食材ですので、危険な点を除いたポテトチップスを作れば食べさせることができます。
作り方などの詳細は後ほどお話します。
市販のポテトチップスで特に危険な味付け・フレーバー
みなさんご存じの通りポテトチップスは様々なフレーバーが市販されていますが、製品によっては犬猫に重大な危険を及ぼす成分が含まれています。
代表的なものをまとめます。
サワークリームオニオン、ガーリック、コンソメなど
上記のフレーバーは犬猫に危険な中毒症状を引き起こす玉ねぎやにんにくなどのネギ属が含まれているため、絶対に食べさせてはいけません。
ネギ属には「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれており、犬猫の身体の中で赤血球を破壊してしまいます。
コンソメ味は一見大丈夫な気がしますが、オニオンエキスやパウダーが使われているものが多くあります。
玉ねぎチップス、にんにくチップスなども勿論NGです。
チョコレートがかかっているもの
近年そのシェアを伸ばしつつある、チョコレートのかかったポテトチップス。
チョコレートに含まれる成分「テオブロミン」を犬猫は分解・排出できないため重大な中毒症状を引き起こしてしまいます。
絶対に食べさせてはいけません。
アボカドの使われているもの
海外産のものでは比較的メジャーなアボカド味。
国産のものも少ないながら発売されているので、見かけたことのある方もいるかと思います。
こちらはアボカドの「ペルシン」という成分が犬猫に有毒なため、注意が必要です。
わさびや唐辛子、黒コショウなど刺激物の多いもの
犬猫の胃や腸には刺激が強すぎるため下痢や嘔吐の可能性があります。
感覚麻痺を起こすこともありますので与えないでください。
その他、市販のポテトチップス全般を犬猫に食べさせてはいけない理由
塩分と香辛料
塩分自体は犬猫に必要なものですが、人間用の食べ物をそのまま食べさせると塩分過剰に繋がります。
また、市販のポテトチップスは香辛料での味付けも一般的。
特に刺激の強くないものでも身体の小さな犬猫には悪影響が考えられますので、食べさせるべきではありません。
油で揚げているのでハイカロリー
ダイエットの大敵と言われることもあるポテトチップスはやはりハイカロリー。
100gあたり500kcalを超えるものがほとんどで、ほんの10gでも50kcalもあります。
カロリー過多は肥満を招き、さらなる病気にも繋がります。
また、油分の多いものをたくさん食べると嘔吐してしまうこともあるので注意しましょう。
誤食の時の対応方法
ポテトチップスの思わぬ誤食が起きてしまった場合、以下の対応を状況に合わせて行いましょう。
どの味をどの程度食べたのか確認する
- 何味のポテトチップスを食べたのか
- 含まれている成分は
- どの程度の量を食べたのか
などを確認しましょう。
塩味など、危険の低い成分しか含まれていないものを少量だけ食べた場合はそこまで心配は要りません。
しかし、ネギ・チョコ・アボカドなど少量でも危険な材料・成分を含むものを食べた場合は深刻な症状が考えられます。
味にはこれらのことが書かれていなくても、成分表を見るとオニオンパウダーなどが使われている場合もあるのでよく確認を。
何をどの程度食べたのか把握することで危険度の理解ができ、病院への伝達もスムーズになります。
動物病院へ連絡する
- 危険な成分を含むものを食べた場合
- 大量に食べてしまった場合
- 不安を感じる場合
といった際は、症状の有無に関わらず動物病院へ連絡を取りましょう。
中毒症状や体調不良は食後すぐ現れるケースもあれば、時間を置いて現れることも。
元気そうだからと安易に判断せず獣医師に相談し、様子を見るべきなのか、すぐに病院へ連れていくべきなのかなど指示を仰ぎましょう。
犬猫にポテトチップスをあげたいときは手作りしよう!
手作りなら良い理由
ここまで市販のポテトチップスを犬猫に食べさせてはいけない理由をお話してきましたが、どれも味付けや調理方法に起因するものであったことはお気づきでしょうか?
味付けをしないことで危険性を回避し、揚げ調理をしないことでカロリーを抑えた手作りポテトチップスであれば犬猫も食べることができます。
愛犬・愛猫用の揚げないポテトチップスの作り方
材料
じゃがいも
作り方
- じゃがいもを洗い、皮を剥きます
- 1~2mm程度のごく薄切りにします。スライサーがあると楽です。
- 5分ほど水にさらし、その後キッチンペーパーで丁寧に水を拭きます。
- 皿にオーブン用のペーパーを敷き、600wで途中でひっくり返しつつ8~9分ほど加熱すれば完成
レンジ出力や時間は、ご家庭のレンジに合わせ様子を見ながら調整してください。
おやつとして食べさせる量は、1日の総フード量の10%に収めるように。余ったら塩などを振り人間用に。
じゃがいもの他、かぼちゃ、さつまいも、レンコンなどでも作ることができます。
まとめ
犬猫に市販のポテトチップスを食べさせてはいけません。
- 製品によってネギ属などの犬猫に重大な中毒症状を及ぼしたり、刺激が強すぎたりする成分が含まれている
- 塩分と香辛料が危険となる可能性
- 油で揚げているのでカロリーが高い
などがその理由です。
誤食の際は食べたポテトチップスの成分をよく確認し、動物病院へ連絡を取りましょう。
じゃがいも自体は犬猫に危険なものはないので、味付け無しで揚げない手作りポテトチップスを作ると愛犬・愛猫にも食べさせてあげることができます。
摂取量に気を付けつつ、おやつとして作ってみてはいかがでしょうか?
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