ヒポエステスは、葉に鮮やかな斑が入るおしゃれな植物で、室内で観葉植物として、また花壇を彩るカラーリーフとしても人気のある植物です。
種類によって葉に入る斑は白や赤、ピンクなどさまざまで、その見た目や色合いで毒性成分が含まれるのでは?と考える方も少なくないでしょう。
ヒポエステスは犬猫にとって危険な植物なのでしょうか?
ヒポエステスの基本情報
学名:Hypoestes
和名:ソバカスソウ
科名 / 属名:キツネノマゴ科 / ヒポエステス属
花言葉:「美の秘密」「すべての人々への優しさ」
参考:ヒポエステスの基本情報(みんなの趣味の園芸NHK出版)
ヒポエステスは犬猫にとって比較的安全な植物
幸いなことにヒポエステスには毒性成分は含まれていないので、犬や猫にとって比較的安全な植物であると考えられています。
しかし、植物性の消化が苦手な猫や、犬であっても摂取量や個体差によっては下痢や嘔吐などの消化不良を起こす可能性はありますので、無制限に食べさせても良いというわけではありません。
ただし、摂食したとしてもほとんどが軽度で済む場合が多いでしょうから、少量かじった程度で慌てなくても大丈夫でしょう。
通常は犬猫がムシャムシャと観葉植物を食べるようなことはないでしょうが、動物は胃腸の調子の悪さを改善するために草を食べたがる時があります。
興味を示し、ヒポエステスを頻繁に多量に食べようとしているようであれば、犬や猫に安全に与えられるように販売されているペット用の植物を用意してあげるといいでしょう。
ヒポエステスを食べた後に異変が起きたら
ヒポエステスには毒性成分は含まれていませんが、上記で解説したように摂取量や個体差によっては消化不良などの不調を起こす可能性は少なからずあります。
軽度の下痢や嘔吐であれば、すぐに改善されるでしょうが、もしそのような体調不良が長く続くようであれば動物病院へ相談しましょう。
見た目の似た植物に要注意!
ヒポエステスの葉に似たような水玉模様がある『ベゴニア・マクラータ』は、見た目は似ていても全く別の植物であり、更に毒性成分を含むため危険な植物です。
花で有名なベゴニアと同じ属性の植物ですが、花のベゴニアも犬や猫に危険とされており、主な毒性成分はシュウ酸カルシウムであると考えられています。
摂取量や個体差によっては犬や猫に深刻な症状を引き起こす場合もあるので、誤食が無いように注意してください。
ベゴニア・マクラータは水玉模様の葉の裏が赤く特徴的なので、観葉植物を室内に置くときは名前も見た目もしっかり確認し、犬猫にとって危険がないか調べてから配置するといいでしょう。
まとめ
ヒポエステスは個性的な見た目で、ガーデニングでのアクセントや鉢植えとしても好まれる観葉植物です。
毒性成分は含まれていないので比較的安全な植物であると考えられますが、摂取量や個体差によって下痢や嘔吐などの消化不良を起こすこともあります。
観葉植物として見た目を保つために薬剤を散布している可能性を考えると、基本的に食べさせないようにしたほうがいいでしょう。
見た目が似ていて毒性を含む植物もあるので、飼い主様は正しい知識をもって犬猫にとって安全な環境を整えてあげましょう。