犬猫はキャロブを食べても大丈夫!
皆様は「キャロブ」をご存じでしょうか。アサイーやチアシードなどに次ぐ栄養価の高いスーパーフードとして話題の食材です。
キャロブは犬猫が食べても大丈夫な食材です。
今回は「キャロブとはどんな食材なのか?キャロブを犬猫に与える際の注意点」について以下で解説していきます。
キャロブってなに?
キャロブは日本語では「いなご豆」と呼ばれる豆の一種で、ココアやチョコレートなどに似た味や風味で
まだ砂糖が知られていなかった古代エジプトでは天然の甘味料として重宝されていました。
こちらがキャロブの画像です。
主に中の豆を粉末状にしたものをココアパウダーの代わりにパンケーキに使用したりホットミルクに入れてチョコ風味のドリンクに使用されます。
ヘルシーにチョコレート風の味を楽しめるということで主に女性から指示されています。
そんなキャロブはチョコレートとは違い犬猫が食べても大丈夫な食材なので犬猫用のスイーツを作るときにも重宝する食材です。
チョコレートやココアと何が違う?
チョコレートやココアなどのカカオを原料とする食べ物には犬猫にとって危険な成分が含まれていますが、キャロブには犬猫にとって有害な成分は含まれていません。
チョコレートなどに含まれる犬猫にとって危険な成分はこれらです。
テオブロミン
テオブロミンというのはカカオに含まれる成分で、興奮作用・利尿作用・強心作用などがあり、人間にとっては良い働きをしますが
犬猫の場合はテオブロミンを分解・排出する機能がとても低いので毒素として体内に長時間とどまり、中毒症状を引き起こしてしまうのです。
カフェイン
コーヒーなどに比べると量は少ないですがチョコレートなどにもカフェインが含まれています。
カフェインにもテオブロミンと同じような興奮作用・利尿作用・強心作用などがあり、犬猫は分解・排出する機能がとても低いため
こちらも同じく体内に長時間とどまり中毒症状を引き起こしてしまいます。
チョコレートやカフェインについてはこちらもご覧ください。
キャロブはチョコの代わりになる?
食事制限をされている方やダイエット中の方にキャロブをチョコの代わりに食べている方がいますが
犬猫に与える際にもキャロブはチョコの代わりになります。
実際に犬猫用のケーキを販売する際にキャロブをチョコの代わりに使用しているお店もあります。
キャロブに含まれる代表的な栄養素
キャロブパウダー 100g当たり
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 222kcal |
たんぱく質 | 4.62g |
脂質 | 0.65g |
食物繊維総量 | 39.8g |
カルシウム | 348mg |
鉄 | 2.94mg |
参考資料:https://hiryu.biz/hiryu-ec/html/products/detail.php?product_id=332
食物繊維
キャロブ(いなご豆)を粉末状にしたキャロブパウダーには100gあたり39.8gと食物繊維がかなり豊富に含まれています。
大豆を粉末状にしたきな粉100gの食物繊維量は18.1gなので他の豆と比べてみても頭一つ抜けています。
犬・猫・人間は草食動物と違って食物繊維を消化吸収できません。しかし食物繊維は適量摂取することで整腸作用や便秘解消に効果があります。
犬や猫にももちろん効果はありますが犬猫(とくに肉食の猫)は人間と違って食物繊維の許容量が少ないので注意しましょう。
食物繊維を摂取しすぎてしまうと消化不良を起こし下痢や便秘の原因になってしまいます。
カルシウム
カルシウムの役割は大きく分けて2つあります。
丈夫な骨や歯をつくる
ご存じの方も多いかもしれませんがカルシウムは健全な骨や歯をつくる上で欠かせない栄養素です。
体内のカルシウムの90%以上は骨や歯に存在しています。リン酸と結合しリン酸カルシウムとして骨格を形成しています。
そのほかの役割
骨や歯を作っているカルシウム以外のカルシウムは体内でなにをしているのでしょうか。
実はカルシウムの役割はとても多く、細胞間の情報伝達・筋肉収縮・神経興奮の抑制・血液凝固作用の促進などがあります。
カルシウムはたくさん摂った方がいいの?
日本人はカルシウム不足の傾向にあるそうですが、犬猫の場合は総合栄養食のペットフードを与えていればカルシウム不足になることはありません。
逆に犬猫がカルシウムを過剰に摂取してしまうと骨格異常や尿路結石の原因となってしまうので注意しましょう。
鉄分
鉄の主な役割は「酸素の運搬」です。さらに詳しく言うと酸素を運搬する物質を作ることです。
赤血球の中にあるヘモグロビンや筋肉の中にあるミオグロビンというたんぱく質の一種が酸素を運ぶ役割を持っているのですが鉄はそのヘモグロビンやミオグロビンを構成する重要な要素です。
人間が鉄分不足になると貧血になりますが犬猫にも同じようにふらついたりする症状が現れます。過剰に摂取しても下痢や食欲低下につながるので注意しましょう。
犬や猫にキャロブをあげる際の注意点
キャロブは犬や猫が食べても大丈夫な食材ですが、キャロブを与える際にはいくつかの注意点があります。
与えすぎはダメ
スーパーフードと呼ばれるほど栄養豊富なキャロブですが犬猫の栄養は基本的に総合栄養食のペットフードを与えているとそれだけで十分補えています。
栄養の中には摂取しすぎると過剰症を引き起こすものもあるので注意しましょう。
そのまま与えるのはやめよう
通常キャロブは粉末状にしたキャロブパウダーの状態で販売されていることが多いようです。この粉末の状態で与えるのはやめましょう。
犬猫がむせてしまうかもしれません。水で溶かすなどして犬猫用スイーツの飾り付けなどに活用するのがちょうどいいかと思います。
愛犬・愛猫が食べないかも?
せっかくキャロブを活用したスイーツを作っても特に猫の場合は肉食動物ということもあり食べてくれないかもしれません。
そんなときは諦めましょう。犬猫が嫌がっているのに無理に与えるのはよくありません。
犬や猫にあげるキャロブのレシピ
犬猫にキャロブを与えるにはスイーツがいいでしょう。
ケーキの上に乗せるプレートやクッキーのデコレーションなどに使うチョコペンの代用としてキャロブを使うことが出来ます。
【水2:キャロブパウダー1】の割合で溶いてビニールやナイロンでペンを作ればそれだけで完成です。
誕生日のケーキやバレンタインなどにぜひ活用してみてください。
キャロブパウダーはネット通販や輸入品販売店などで買うことが出来ます。
犬猫が食べても大丈夫なケーキやクッキーの作り方は以下をご覧ください。
【まとめ】犬猫はキャロブを食べても大丈夫
犬猫はキャロブを食べても大丈夫です。
キャロブはチョコレートの代用として犬猫用のスイーツにぴったりです。
記念日のケーキやバレンタインのスイーツ作りにぜひ活用してみてください!