春雨について
春雨はでんぷんに水を加えこねた後、製麺機で押し出して茹で、さらに冷凍してから乾燥させる、といういくつもの工程を経て作られる食材です。
中国を発祥とするアジア特有の麺で、日本や韓国でも製造されています。
20年ほど前から春雨ヌードルがスーパーやコンビニで並ぶようになり、カロリーの低さからダイエット効果に注目している方も多いですよね。
そんな春雨は危険な中毒などを引き起こす成分は含まれていませんので犬猫が食べても大丈夫な食材です。
こちらの記事では
- 生産国や製品による春雨の原料の違いについて
- 春雨を犬猫に食べさせるメリット・注意点
- 春雨の与え方、愛犬・愛猫用の春雨を使った手作りレシピ
などについてお話していきます。
腎臓への影響は?
春雨が腎臓への負担が少ないと一概に評価できるわけではありませんが、腎臓が弱っている場合に負担のかかるのは、
- たんぱく質
- リン
- ナトリウム
これらの栄養素です。春雨はこれらの含有量が比較的低い傾向があるので、腎臓への負担が比較的少ないと考えられる場合もあります。
ただし、腎臓病の食事管理ではこれらの栄養素だけでなく、総エネルギー量や栄養バランスの維持も重要なので、特定の食材に偏った与え方は避ける必要があります。
犬猫のダイエットにいい?
春雨は比較的カロリーの低い食材なので、置き換え・かさ増しの食材としてダイエットに用いることができます。
ただしいくつかの注意点もありますので、後ほど詳細をお話します。
春雨の原料と生産国や製品による違いについて
春雨はでんぷんの粉から作られますが、生産国や製品により原料に違いがあるのでアレルギーがある場合は気を付けてください。
- 日本産:じゃがいもでんぷん、さつまいもでんぷん、緑豆でんぷんなど、複数の原料が使われることがあります。
- 中国産:緑豆でんぷんが多く使用される傾向があります。
- 韓国産:さつまいもでんぷんが一般的です。
アレルギーの心配がない場合は基本的にどの原材料のものでも大丈夫ですが、購入する際はパッケージなどをよく確認し、愛犬愛猫の体質に合うものを選びましょう。
ビーフンとフォーはどう違うの?
ビーフンとフォーは、どちらも米粉を原料とするライスヌードルです。
これら2つは原料が同じなのでかなり似ていますが、でんぷん類を原料とする春雨とは異なる存在です。
春雨を犬猫の食事に使うメリット
ダイエット用や療養食のかさ増しとして
ゆでる前の春雨は100gあたり346kcalとカロリーが高めですが、ゆでることで水分を吸収して重量が増えるため、結果として100gあたりのエネルギー密度は約76kcal程度に低下します。
主食の置き換えとして常用することは推奨されませんが、炭水化物のエネルギーがありながら低カロリーなので、かさ増しによって満腹感を得やすくする目的で補助的に使用できます。
また、炭水化物以外の栄養素はほとんどないので、特定の栄養素(たんぱく質やリンなど)を制限する必要がある場合に一時的に利用されることがあります。
グルテンフリーにしている犬猫でも食べられる
「グルテン」とは小麦などに含まれるたんぱく質の一種。「グルテンフリー」はそのグルテンを含まない食材・食品や、グルテンを口にしない食生活を指す言葉です。
稀にグルテンアレルギーを持っている犬猫がおり、グルテンを摂取することで
- 腹痛・下痢・軟便
- 皮膚や目の赤み、かゆみ
などの症状を引き起こしてしまいます。
小麦を含まない春雨であれば、グルテンを避けたい場合の選択肢の一つとなります。
ただし、製品によってはでんぷん以外の原料が使用されている可能性もあるため、原材料表示を確認することが重要です。
春雨を犬猫に与える時の注意点
アレルギーに注意
前述していますが、製品により原料が「じゃがいも」「さつまいも」「緑豆」と違います。
これらはどれも比較的アレルギーの出にくい食材ではありますが、全くないとは言い切れません。
初めて与える時はほんの一口程度の少量から与え、様子を見るようにしましょう。
下痢や嘔吐などの症状が現れた場合はただちに食べさせるのをやめ、ひどい場合は動物病院へ連絡を取りましょう。
春雨だけでお腹いっぱいにならないように
春雨は炭水化物以外の栄養素をほとんど持っていません。
炭水化物はエネルギー源としてなくてはなりませんが、春雨だけでお腹いっぱいになるとほとんどの栄養が不足してしまいます。
あくまで、他の食材で栄養が十分に賄えている場合のかさ増しという認識を持ちましょう。
ゆでると4倍に!戻し率に注意
購入できる春雨はほとんど乾麺なのでゆでる必要がありますが、戻し率に気を付けましょう。
春雨の戻し率は約4倍。100gの春雨を戻すと約400gに。
ゆでる前の重量で計算すると、与えすぎになりますので注意を。
ゆでた後は細かくカットするように
犬猫は麺状のものを上手くすすることができず咀嚼もあまりしないため、春雨をそのまま与えると非常に食べづらく感じます。
与える時は一度ゆでたあとに、キッチンばさみなどを使い2~3cm程度の食べやすい長さにしましょう。
愛犬・愛猫への春雨を使った手作りレシピ
鶏むね肉と野菜の春雨スープ
用意するもの
- 春雨
- 鶏むね肉
- 白菜や人参などの野菜
作り方
- 春雨は先にゆでて戻し、キッチンばさみなどで2~3cm程度にカットしておく
- 鶏むね肉と野菜類も愛犬・愛猫に合わせた食べやすいサイズにカットする
- 鍋に湯を沸かし、鶏むね肉と火の通りにくい野菜からゆでる
- 火が通ってきたら残りの野菜と春雨を入れ、もう2~3分ゆでて完成
鶏むね肉と野菜の栄養素をスープごと摂取でき、春雨でかさ増した一品です。
分量や実際の給餌料は愛犬・愛猫に合わせて調節してください。あまった分は塩や醤油で味付けして人間用に。
【まとめ】犬猫は春雨を食べても大丈夫
犬猫は春雨を食べても大丈夫です。
他の食材を低カロリーな春雨に置き換えることでダイエットにもなりますし、腎臓の弱っている犬猫にも負担が少ないと言えます。
原料にグルテンが含まれていないので、グルテンフリーの食材でもあります。
- でんぷんから作られるが、製品により原料に違いがある。アレルギーに注意。
- 春雨だけでお腹いっぱいになると栄養が不足してしまう。
- 戻すと約4倍になるので、カロリーや分量の計算を間違えないように。
- ゆでたあとは細かくカットし食べやすく。
などの注意点があります。
春の雨に似ていることを名前の由来とする「春雨」。
愛犬・愛猫の状況に合わせて手作りフードに取り入れてみてください。







