夏でも冬でも美味しいアイス
コンビニやスーパーで手軽に購入できるちょっとしたご褒美、アイス。
冷たくて美味しいので夏の暑い時期は特に食べたくなりますし、冬に食べる濃厚なアイスもまた格別ですよね。
日本では明治初頭ごろから食べられ始めたと言われています。
アイスと一口に言っても、
- アイスクリーム
- アイスキャンディー
- ソフトクリーム
- シャーベット
- ジェラート
などの様々な種類があります。
新商品の開発も日夜行われているようで、定番商品の他に新フレーバーや新ブランドのアイスが毎月登場しスーパーやコンビニに並んでいます。
そんなアイスを家で食べていると、愛犬・愛猫が物欲しそうな目でのぞき込んでくる…といったご経験ありませんか?
先に結論をお伝えすると、犬猫に人間用のアイスを食べさせていけません。食べさせるなら犬猫用のアイスを用意しましょう。
今回は、なぜ人間用アイスを犬猫に食べさせてはいけないのか?犬猫にアイスを食べさせてあげたいときはどうしたら良いのか?犬猫用のアイスレシピなどを紹介・解説していきます。
犬猫はアイスが好き?
食べさせてはいけないのに犬猫はアイスが好きなんです。
人間ほど味覚が発達していませんが、犬は甘い物が好きだといわれています。砂糖が多く含まれているアイスが好きなのは当然です。
猫は甘さを感じませんが、アイスには糖質・たんぱく質・香料などが含まれており、その匂いは猫が好むものです。
ですが、既に申し上げている通り犬猫に人間用アイスを食べさせることはNGです。
物欲しそうな目をしても食べさせないでください。
犬猫がアイスを少し舐めてしまった!大丈夫?
バニラアイスなどでしたら多少舐めてしまった程度はそこまで問題ありません。
しかし、チョコやレーズンなど犬猫に中毒症状を引き起こす材料が使われているアイスは危険です。
誤食が起きないように慎重に取り扱い、もし誤食が起きてしまった場合は動物病院に連絡を取り指示を仰ぎましょう。
犬猫も冷たいアイスを食べてキーンとなる?
アイスやかき氷を食べたときにキーン!と頭が痛くなるあの現象。「アイスクリーム頭痛」という医学的な正式名称が付いています。
このアイスクリーム頭痛、犬猫にも起こりえるそうです。SNSなどでその様子を収めた動画が話題になっていることもあり、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。
対策は簡単で、「時間をかけてゆっくり食べさせる」ことで回避ができます。
犬猫用のアイスは食べさせても大丈夫ですが、こういった頭痛はやはり犬猫には負担となるので気をつけましょう。
反応が面白いからとからかったり笑ったりする目的で食べさせないように。
バニラエッセンス・ビーンズは?
バニラエッセンスを犬猫に食べさせてはいけません。
バニラエッセンスはバニラの香りのするアルコールで、アルコールは犬猫にNGです。
バニラビーンズは犬猫に毒となるものは含まれておりませんので犬猫が食べても大丈夫ですが、わざわざ食べさせるようなものではありません。
犬猫にアイスを与えてはいけない理由
糖分が多く、カロリーが高い
人間用のアイスには糖分が多く、犬猫が糖分を大量に摂取すると下痢や嘔吐を引き起こしたり高血圧の原因になります。
またカロリーも高いので、砂糖と合わせて肥満の原因となってしまいます。肥満になると糖尿病をはじめ様々な健康被害の可能性があります。
犬猫の肥満がもたらす影響について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
乳糖不耐症の可能性
牛乳を使ったアイスにはは乳糖(ラクトース)が含まれていますが、犬猫はこれを分解する消化酵素の分泌が非常に少なく、下痢や嘔吐を引き起こす乳糖不耐症を患ってしまうことがあります。
犬猫の中毒を引き起こす材料が使われている場合も
アイスは様々なバリエーションが日夜作られ、そのフレーバーも豊富ですが、犬猫に中毒症状を引き起こす成分が含まれているものも少なくない数が存在しています。
糖分・カロリーの高さ・乳糖などの懸念点は多少舐めるくらいであれば大丈夫ですが、一緒に含まれているものによっては犬猫に重篤な危険をもたらす場合があります。
市販のアイスなどで比較的よく見かける犬猫には危険なものを簡単にまとめてみます。
- チョコレート
- コーヒー
- 抹茶
- アルコール
- ぶどう・レーズン
- グレープフルーツ
これらを犬猫が口にすると下痢や嘔吐を始め様々な中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至ります。
これらが含まれるアイスは絶対に犬猫に食べさせない、誤食させないように細心の注意を払いましょう。
愛犬愛猫にアイスを食べさせてあげたい!そんな時は…
人間用アイスを犬猫に食べさせてはいけない理由がおわかりいただけたかと思います。
しかしそれでもアイスを舐める愛らしい姿が見たい、夏の暑い時期に冷たいものを食べさせてあげたいというお気持ちはよくわかります。
そんな時は
- 犬猫用の市販のアイスを買ってあげる
- 犬猫が食べても大丈夫な食材のみを使い手作りしてあげる
といった方法があります。
これらのアイスを食べさせるときは
- 腸が冷えすぎると下痢や嘔吐の原因となるので、冷やしすぎたものを食べさせない
- 舌にくっついてしまう可能性があるので、軽く濡らしてあげる
- 頭痛対策でゆっくり食べさせる
- 沢山与えない
といったことに気をつけましょう。
市販の犬猫用アイスを買ってあげる
様々なメーカーが犬猫用のアイスを販売しています。
基本的にどのメーカーの製品も犬猫の身体に安全な食材で作られています。
ですが、アレルギー成分やその他良くないものが含まれていないか原材料を購入前に一度確認するとより安心です。
犬猫に安全な食材で作る手作りアイスのレシピ
ペースト系フードで作る簡単アイス
用意するもの
- 市販の犬猫用ペースト系フード
- 市販の氷やアイス用の型
- 水:適量
作り方
- 型にペースト系フードを分け入れる
- 型に合わせて水を入れる
- よくかき混ぜてから冷凍庫に入れて、数時間待てば完成です
型は100均などで売っているので簡単に手に入れることができます。
水が多くなるとフードの匂いや味が薄まって犬猫の好みから外れてしまうこともあるので、ペーストのフードを多め水を少なめに調整すると良いです。
お水ではなく、だし汁で作るという手段もあります。
だし汁であればだし汁自体に香りと味が付いているので、フードを単に薄めることにはなりません。
豆腐とバナナのアイス
栄養バランスに優れたバナナと、低カロリーでたんぱく質やミネラルを豊富に含む豆腐で作る食べやすいアイスです。
【まとめ】
犬猫に人間用のアイスを与えてはいけません!
- 糖分とカロリーの高さ
- 乳糖不耐症で下痢や嘔吐の可能性
- 犬猫に重篤な中毒を引き起こす材料が使われている製品がある
などがその理由です。
一口舐めた程度でも含まれている材料により危険な時があります。
どうしてもアイスを愛犬愛猫に与えたい場合は、
- 市販の犬猫用アイスを購入する
- 犬猫に危険なものを使わないアイスを自作する
といった方法を取るようにしましょう。