コシアブラについて
コシアブラは北海道から九州に分布し、沖縄を除く全国の山地の林に自生します。
たらの芽と同じくコシアブラの「新芽」を山菜として収穫し天ぷらでいただくのが定番です。
「山菜の女王」とも呼ばれるコシアブラですが、犬猫は食べることができるのでしょうか。
犬猫はコシアブラを食べても大丈夫?
コシアブラに犬猫にとって重大なリスクを起こす毒性があるという情報はありませんが、基本的には与えない方がよい食材です。
コシアブラは食物繊維が豊富で人間でもコシアブラの食べ過ぎによる下痢を起こすことがあります。
犬猫は食物繊維の多い食材の消化が得意ではありませんので注意が必要です。
コシアブラに似た「ニワトコ」には毒がある?
コシアブラによく似た「ニワトコ」を食べてしまうと下痢や嘔吐を起こすことがあります。
ニワトコは薬にも使われる植物ですが、弱い毒性があると言われています。
体の小さな犬猫の場合は症状が重くなる可能性もありますので、コシアブラ以上に注意しましょう。
コシアブラには放射性セシウムが含まれる?
コシアブラについて調べてみると「放射性セシウム」という気になる関連ワードを見かけます。
コシアブラが浅いところに根を張り、放射性セシウムも土壌の浅いところに溜まることから、これらを根から吸い上げてしまいコシアブラの放射性セシウム濃度が高くなるのでは、と言われているようです。
食品衛生法では放射性セシウムの基準値も設定されており、スーパーなどで出回るコシアブラには大きな心配はないかと思います。
しかし、山に山菜採りに行き採ってきたものを食べたい場合には地域によっては心配です。
まずは都道府県のホームページに放射性物質検査の結果が掲載されていないかなど確認してみましょう。
食品衛生法の規格基準(放射性セシウムの場合、1キログラムあたり100ベクレル)を超える放射性物質が検出されない場合も、出荷や食用の自粛要請がある地域もあります。
私達人間はもちろん、犬猫の健康にとっても大きな影響を及ぼす恐れのあるセシウムについて、事前に知識を深めておくことも大切です。
犬猫がコシアブラを食べてしまった場合
コシアブラは犬猫が消化しづらかったり産地によってはセシウムの心配もありますが、直ちに死に至るほどの重い症状を引き起こす毒性の心配はなさそうです。
食べてしまった量にもよりますが、食後犬猫の体調に異変がない場合は少し様子を見てもいいかもしれません。
万が一コシアブラに似た「ニワトコ」を食べてしまった場合は中毒の心配があります。
コシアブラかニワトコか判断が付かない場合は、念のため獣医師に相談しましょう。
【まとめ】犬猫にコシアブラは与えない方がいい
犬猫に対してのコシアブラの毒性については情報が少なく定かではありませんが、犬猫が消化しづらい食材のため基本的には与えない方がよいでしょう。
コシアブラによく似た「ニワトコ」には毒性もあるため、誤って食べてしまうと危険です。
また、産地にもよりますが一部の地域ではコシアブラから放射性セシウムが検出されることがあります。
体の小さい犬猫にとってどれほどの影響があるのかはわかりませんので事前に都道府県の検査報告などがないか確認しておきましょう。