「鶏肉」は牛肉・豚肉と並び、私達にとって最も身近なお肉の1つであり、日本のみならず世界中で食されています。
レシピも非常に豊富で、からあげ・照り焼き、親子丼など定番のものから、ピカタ・油淋鶏(ユーリンチー)・タンドリーチキン・ジャークチキンなど、様々なものが存在します。
犬猫は鶏肉を食べても大丈夫!
鶏肉を原材料に使っているペットフードもよく見かけるので、ご存じの方も多いと思います。
本記事では、
- 鶏肉の部位による違い
- 鶏肉を犬猫に食べさせるメリットや注意点
- 愛犬愛猫用の鶏肉を使った手作りレシピ
と言った内容をお話していきます。
生で食べちゃったけど大丈夫?
鶏肉の生食は様々な食中毒の可能性があり少量でも危険です。
詳細は後ほどお話しします。
鶏肉の主な栄養素
鶏肉100gあたりに含まれる栄養素
むね肉(皮なし 生) | もも肉(皮なし 生) | ささみ(生) | |
---|---|---|---|
エネルギー | 105kcal | 113kcal | 98kcal |
たんぱく質 | 19.2g | 16.3g | 19.7g |
脂質 | 1.6g | 4.3g | 0.5g |
カリウム | 370mg | 320mg | 410mg |
鉄分 | 0.3mg | 0.6mg | 0.3mg |
亜鉛 | 0.7mg | 1.8mg | 0.6mg |
ビタミンB1 | 0.10mg | 0.12mg | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.11mg | 0.19mg | 0.11mg |
ビタミンB6 | 0.64mg | 0.31mg | 0.62mg |
ビタミンB12 | 0.2μg | 0.3μg | 0.2μg |
ナイアシン | 17.0mg | 9.5mg | 17.0μg |
むね肉(皮なし 生):【若どり・主品目】むね 皮なし 生
もも肉(皮なし 生):【若どり・主品目】もも 皮なし 生
ささみ(生):【若どり・服品目】ささみ 生
参考資料:八訂 食品成分表 2022
鶏肉の中でも主に食べられている「むね肉・もも肉・ささみ」の栄養素をまとめました。
差はあるものの、総じて低カロリ-・高たんぱくであり、カリウムや亜鉛、ビタミンB群などを豊富に含んでいることがわかりますね。
鶏肉の部位による違い
鶏は可食部位が多く、一口に鶏肉と言ってもその味わいや栄養素には様々な違いがあります。
むね肉・もも肉・ささみをはじめ、比較的よく食べられている鶏肉の部位の特徴などを簡単にまとめます。
- むね肉:むねの部分の肉。脂身が少なくあっさりとした味わいで、たんぱく質を多く含みます。
- もも肉:ももの部分の肉。油が多くジューシーな味わいです。皮を剥ぐと脂質とカロリーを抑えることができます。
- ささみ:むね肉の中でも上質で柔らかい部分で、脂肪が少なく淡泊な味わいです。ダイエットに向いています。
- ハツ:心臓のこと。肉より弾力がありもちもちとしています。貧血予防に効果があります。
- レバー:ねっとりとした少し独特な味わいを持っています。脂質とカロリーが低く、ビタミンAや葉酸を始め様々な栄養を豊富に含んでいます。
- 砂肝:コリコリとした食感が特徴の筋肉の塊です。低カロリー・低脂質でありながらたんぱく質豊富です。
- 鶏軟骨:胸回りのヤゲン軟骨であれば比較的柔らかいので、犬猫も食べられます。
- せせり:首回りの肉です。よく動かす部分なので身が締まっており、それにより歯ごたえとうまみが有ります。
- 手羽先:名前の通り羽の先の部分です。付いている骨は犬猫に与えないようにしましょう。
鶏の可食部位はどれも犬猫が食べられます。
愛犬愛猫の好みや状況に合わせ、どの部位を与えるか選択するようにしましょう。
鶏肉を犬猫に食べさせるメリット
どの部位を食べさせるかによって差が生じますが、主に食される「むね肉・もも肉・ささみ」を犬猫に与えた時に考えられる代表的なメリットをベースにお話していきます。
犬猫の嗜好性にあっていて食いつきに期待できる
犬も猫も肉食なので、鶏肉は好んで食べる傾向にあります。
鶏肉を他の食材と合わせることで食いつきアップに期待できるほか、犬猫も鶏肉を食べることで満足感を得られストレス解消に繋がります。
ダイエットや肥満予防に
むね肉やささみなどは低カロリー・高たんぱくなのでダイエット中や肥満予防の食事に向いています。
一緒に含まれるビタミンB群も代謝を促進してくれるので、消費カロリーアップに期待が持てます。
皮には脂肪が多く含まれるので、カロリーや脂質を気にする場合は剥ぎ取るようにしましょう。
疲労回復に
鶏肉には「イミダゾールペプチド」という成分が含まれており、活性酸素を抑え体を疲れにくくする働きがあることがわかっています。
また、糖質の代謝を助け「疲労回復ビタミン」とも呼ばれるビタミンB1も含んでいるので、相乗効果に期待が持てます。
高血圧の予防に
鶏肉に含まれるカリウムには余分な塩分を排出し、高血圧を予防する効果を持っています。
鶏肉を犬猫に食べさせる時の注意点
生食は絶対にNG
冒頭でも述べましたが、鶏肉の生食は私達はもちろん犬猫にもNGです。
鶏肉にはカンピロバクター菌やサルモネラ菌など、食中毒を招く可能性があるものを含まれています。
これらは十分な加熱を行うことで危険性がなくなるので、必ず火を通してから犬猫に与えましょう。
骨は食べさせないほうがいい
鶏の骨は中が空洞で折れやすいため、食べさせると体内を傷つける恐れがあります。
犬猫に鶏肉与える時は、骨を取り除きましょう。
骨から取れるダシは犬猫にも与えられます。風味があるので好んでくれる子も居るかも知れません。
味付けと調理方法に注意
犬猫への手作り料理は味付けをせず、焼く・茹でるなどシンプルな方法で調理するのが基本です。
塩や醤油で味付けすると塩分などが過剰になる恐れ、揚げ調理などは油分過剰になる恐れがあります。
食物アレルギーに気を付けて
鶏肉は食材の中でも比較的アレルギーの出やすい食材です。
特別危険な食べ物という訳ではありませんが、はじめて食べさせる時は少量から与え慎重に様子を見るようにしましょう。
「下痢や嘔吐」「体の赤みやかゆみ」が現れた時は、食べさせるのをやめてください。
腎不全など尿路結石を既に患っている犬猫に与える時は獣医師に相談を
腎不全や尿路結石などの病気の犬猫に鶏肉を与える場合、たんぱく質やマグネシウム、リンといった健康に良い栄養素が逆に悪影響となってしまう可能性があります。
こうした病気を患っている犬猫の食事はかならず獣医師に相談し、慎重に判断するようにしましょう。
愛犬愛猫用の鶏肉を使った手作りフードレシピ
当サイト掲載の愛犬愛猫用のレシピを2つ紹介します。
水分の多いカブと鶏ひき肉を合わせ、とろとろに煮込んだレシピです。
食材も柔らかくスープ状なので、嚥下能力の低い犬猫でも食べやすくなっています。
鶏肉・野菜・豆乳から、それぞれの栄養を摂取できるバランスの良いレシピです。
材料の野菜は、好みや摂取させたい栄養に応じて変更してください。
【まとめ】犬猫は鶏肉を食べても大丈夫!
犬猫は鶏肉を食べても大丈夫です。
ダイエットや疲労回復、高血圧の予防などの健康効果に期待が持てる食材です。
どの部位を食べさせるかによって味わいや栄養に差があるので、愛犬愛猫の好みや状況に合わせて選択するようにしましょう。
注意点を5つ紹介します。
- 食中毒の危険があるので生食は絶対にNGです。
- 骨は体内を傷つける恐れがあるので、取り除くようにしましょう。
- 調味料による味付けや揚げ料理などは行わないでください。
- 食物アレルギーの可能性があるので、初めての時は慎重に食べさせましょう。
- 腎不全や尿路結石などの病気を患っている犬猫に食べさせる時は獣医師に相談を。
ペットフードでも使われることが多く、犬猫にも身近な鶏肉。
愛犬愛猫のフードを手作りする時はぜひ取り入れてみてください。