日本の食卓シーンに定番の海苔
海苔は日本の食卓を支えている食材と言っても過言ではないかも知れません。
日本のソウルフードとも言えるおにぎりや軍艦巻き、海苔巻きなども定番ですよね。
もちろんそのまま食べても美味しいですし、サラダやラーメン、パスタへのちょっとしたアクセント、一風変わったものにも意外とマッチしします。
食卓に並ぶ機会が多い故に、家に居る犬猫が海苔を食べられるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では海苔の安全性や注意点などを解説していきたいと思います。
犬猫は海苔を食べても大丈夫!
食物繊維、ビタミンやミネラルなどが豊富な海苔。少量であれば犬猫が食べても大丈夫です!
ただし、与える場合は少量を心がけましょう!
栄養豊富であるが故に犬猫が過剰に摂取すると高カリウム血症や尿路結石症を発症することがあります。
犬猫に与える場合はごくごく少量に留める。肝機能が低下していたり、心臓病の犬猫には与えないといった注意が必要です。
犬猫はなぜか海苔が好き?
個体差はあるものの、その磯の香りによってか海苔を好む犬猫は少なからずいるようです。好む犬猫の場合は缶を見ただけで飛び跳ねるなどすることも。
猫はなんとなくイメージが付きますが、好きな犬も居るのは意外ですよね。
もしご家庭の犬猫が海苔に興味を持ったら、こちらの記事を参考に与えてみてはいかがでしょうか?
犬猫に海苔を与える時の適量は?
犬猫に海苔を与える際の適量は、1日あたり体重1kgに対して2g程度(海苔1枚は約3g)です。
例えば体重3kgの猫でしたら、海苔6g(約2枚)程度が1日に与えてもよい適量となります。
コンビニおにぎりや海苔巻きは与えて大丈夫?
私達に一番身近な海苔を使った食品とも言えるコンビニおにぎりや海苔巻き。
これらに使われている海苔もごはんも犬猫が食べて問題ない食品ですが、コンビニなどで市販のおにぎりや海苔巻きは与えないほうがよいでしょう。
これら市販の商品の海苔には塩や食品添加物が含まれており犬猫の身体によくありません。
また海苔とご飯はよくとも、中の具材は犬猫絶対に与えてはいけないものもあります。
ご飯と海苔を少しかじってしまった程度であればそこまで気にしなくともよいですが、うっかり食べることがないように注意することに越したことはありません。
参考リンク:犬猫は白米を食べても大丈夫?(ペットレシピ.jp)
犬猫のおやつに海苔ってどうなの?
海苔は少量でも栄養がたっぷりと詰まった食品です。
少し食べるだけでもたくさんの栄養が補給できるので、食欲が低下している犬猫におやつとして少量与えてみるのはおすすめです。
どのような場合でも過剰に与えることなく適切な量を与えるようにしましょう。
海苔の主な栄養
焼き海苔(あまのり)100g当たり 海苔1枚は約3g
栄養素 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 297kcal |
食物繊維総量 | 36.0g |
ビタミンA(レチノール活性当量2300) | 2300μg |
βカロテン | 27000μg |
ビタミンC | 210mg |
鉄分 | 11.0mg |
カルシウム | 280mg |
カリウム | 2400mg |
ナトリウム | 530mg |
参考資料:八訂 食品成分表 2022
見た目に反して実は栄養豊富な海苔!その効果・効能
食物繊維
海藻である海苔は食物繊維が豊富で海苔全体の約1/3が食物繊維で構成されています。
食物繊維は便秘の解消に高い効果が期待できます。
また、海苔には必須アミノ酸を全て含んだ良質タンパク質も豊富に含まれており、食物繊維と合わさることで筋肉を維持しながら体脂肪を減らすことができます。
ビタミンA
犬はβカロテンかビタミンAを合成することができますが、猫は食事からこれを摂取する必要があります。
ビタミンAは視力や免疫機能を維持するために重要な栄養素で、気持ちを安定させる効果も期待できます。
鉄分
鉄分も犬猫にとって欠かせない栄養素のひとつ。
鉄分には主に、酸素の運搬、鉄分の貯蔵、酸素の貯蔵といった役割があり、貧血予防の効果があります。
犬猫の体内の鉄分が不足してしまうと、めまいやふらつき、免疫力の低下、息切れ、被毛がボサボサになるといった良くない影響が身体に現れます。
カルシウム
カルシウムは人間と同様に犬猫の骨と歯を作るのにも不可欠!摂取することで骨格を強化する働きがあります。
それ以外にも、筋肉の収縮・弛緩…つまり筋肉を動かす際に必要。心臓の筋肉を動かすことにも当然関わってくるので、犬猫が生きる上でカルシウムは欠かせません。
犬猫に与える際の注意点
過剰摂取はさせないように
これまで説明してきました通り、海苔は様々な栄養素が豊富です。
しかし、その栄養価の高さ故に過剰に摂取すると栄養バランスが崩れ犬猫の身体に悪影響をきたしてしまいます。
カリウムは健康的な犬猫であれば尿と共に体外に排出されるので健康被害はありませんが、腎臓機能が低下した犬猫はうまく排出が出来ず高カリウム血症になる恐れが。
カルシウムも過剰に摂取するとシュウ酸と結びつき、シュウ酸カルシウム結石を形成する恐れがあります。
その他の栄養素に含まれる栄養素にもやはり過剰摂取による危険が考えられます。
ただしよほど大量に与えなければ今すぐ危険ということもありませんので、少量を食べてしまったとしても慌てる必要はありません。
犬猫に海苔を与える際は1日あたり体重1kgに対して2g程度(海苔1枚は約3g)に抑え、絶対に過剰摂取がさせることがないように気をつけましょう。
味付け海苔、海苔の佃煮などはNG
海苔自体は適切な量であれば与えても問題ありませんが、味付け海苔や海苔の佃煮を犬猫に与えてはいけません。
味付け海苔や海苔の佃煮には塩分が多量に含まれており、犬猫の腎臓や心臓に大きな負担を与えることは言うまでもありません。
のどに詰まってしまわないように気をつけて!
海苔を食べていたら口のなかで張り付いてしまい取るのに苦労した!なんてご経験がみなさんにもあるかと思います。
犬猫も人間と同様に海苔が口の中やのどで張り付いてしまう場合があります。
特に犬猫は自分で張り付いた海苔を取り除くことが出来ないので、与える際は注意!
大きなまま与えず、人間が食べるものよりより細かくちぎったり、ウエットフードに混ぜて簡単に飲み込めるようにしましょう。
また、海苔を与えたあとは水を飲ませてあげたり、苦しそうにしていないか様子をみるなど配慮を心がけましょう!
まとめ
犬猫は海苔を食べても大丈夫!
薄くて小さな見た目に反して豊富で多量な栄養素を含んだ良質な食品です。
しかし、栄養豊富が故に過剰摂取は禁物!犬猫の体格に合わせて少量を与えるとよいでしょう。
海苔に塩がまぶされてたり味が付いているもの、加工品は避けましょう。
与える際は小さくちぎり、犬猫の口やのどに張り付いてしまわないように注意を払いましょう。