犬や猫にエシャロットを与えてはいけない。ネギの仲間で危険な成分が含まれています

フランス料理やイタリア料理には欠かせないエシャロット。

玉ねぎを細くて小さくしたような見た目をしています。

玉ねぎは犬猫が食べてはいけない食材として知られていますがエシャロットはどうなのでしょうか。

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犬や猫はエシャロットを食べてはいけない

犬や猫はエシャロットを食べてはいけません。

理由は玉ねぎと同じく犬猫にとって危険な成分が含まれているためです。

ネギ属に含まれる危険な成分についてご紹介します。

玉ねぎとの違いは?

見た目が非常によく似ている玉ねぎとエシャロットですが、植物学的には別の系統に属します。どちらもネギ属の野菜ですが、風味や用途に違いがあります

人間向けのレシピでは「エシャロットがなければ玉ねぎで代用可」と書かれていることもありますが、完全に同じというわけではありません。

大きさ以外の大きな違いは「香りと風味」です。エシャロットは玉ねぎよりも甘みがあり、刺激が穏やかで、ほのかににんにくのような香りを感じることがあります。そのため、ソースやドレッシング、香味づけに使うと、より繊細で奥行きのある風味に仕上がります。一方、玉ねぎは水分量が多く、加熱すると甘みが強く出るのが特徴です。

エシャロットとエシャレットは同じもの?

皆様はエシャロットに名前がよく似た「エシャット」という食材をご存知でしょうか。

名前はよく似ていますが全く別のもので、エシャロットが玉ねぎに近い仲間なのに対しエシャレットはらっきょうの仲間に入ります。

エシャレットは「根らっきょう」とも呼ばれ、らっきょうを若採りしたものです。

エシャレットは収穫時期が早いため辛味が比較的穏やかで、生のまま味噌などを添えて食べられることもあります。

なお、どちらもネギ属の植物に含まれる有機硫黄化合物を含むため、犬や猫には与えてはいけません

  • 犬猫にらっきょうを食べさせないで。1粒でもタマネギなどと同様の中毒を起こす危険性

ネギの仲間に含まれる危険な成分

エシャロット・にんにく・ニラなどのネギの仲間には「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれています。

この成分を犬猫が摂取することによって中毒症状を引き起こす可能性があります。

ネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物の作用と中毒の仕組み

エシャロットやにんにく、ニラなどのネギの仲間には有機チオ硫酸化合物が含まれています。この成分は赤血球内のヘモグロビンを酸化させる作用があり、酸化されたヘモグロビンは赤血球内で「ハインツ小体」と呼ばれる異常構造を形成します。ハインツ小体を含む赤血球は正常に機能できなくなり、主に脾臓で異常細胞として除去されます。この赤血球の破壊が進む状態を溶血といい、結果として溶血性貧血を引き起こすことがあります

症状としては、元気消失、粘膜の蒼白、呼吸の速さ、赤褐色尿などがみられる場合があります。発症の程度は摂取量が多いほどリスクが高まりますが、それだけで決まるわけではなく、犬と猫の種差や個体ごとの感受性によっても大きく左右されます。そのため、少量であっても安心とはいえず、誤食が疑われる場合には注意が必要です。

犬猫がエシャロットを食べないために

料理好きな方や料理にこだわりのある方はご家庭でエシャロットを使用する機会があるかもしれません。

エシャロットはみじん切りにして使用する機会の多い野菜なので料理中に床に落としてしまうこともあるかと思います。

落としてしまったものを愛犬や愛猫が食べてしまわないように注意しましょう。

調理中は愛犬・愛猫をキッチンに近づけないようにするのが最も無難です。

また、エシャロットは冷蔵保存が推奨されている野菜ですので冷蔵庫で保存する場合が多いかと思います。

冷蔵庫にはエシャロットだけでなく犬猫にとって危険な食べ物が入っていることもあるかと思います。

犬猫が勝手に冷蔵庫を開けてしまわないように対策しておきましょう。

もしも食べてしまったら

どんなに気をつけていても目を離している隙にエシャロットを食べてしまうこともあるかと思います。

もし食べてしまったときはまず犬猫の口を開けて目に見える範囲のものは取りだしてあげましょう。

既に飲み込んでしまっている場合はすぐに獣医師へ相談するのが最も良いです。

すぐには症状を発症しなくても数日後に症状が現れることもあるようです。

また、塩水などを使用して犬猫が飲み込んだものを無理矢理吐き出させるのはやめましょう。

塩水は塩分量が多すぎて犬猫の心臓や腎臓に負担がかかるうえに無理矢理嘔吐させるような行為は消化器官の負担にもなります。

【まとめ】犬猫はエシャロットを食べてはいけない

犬猫はエシャロット食べてはいけません。NGポイントをおさらいしましょう。

  • ネギの仲間なので「有機チオ硫酸化合物」という赤血球を破壊する成分が含まれている
  • 有機チオ硫酸化合物によって赤血球が破壊されるとヘモグロビンが血清内に流れ出す「溶血」を引き起こす
  • 溶血が起きると「溶血性貧血」や「ハインツ小体性貧血」と呼ばれる貧血を引き起こす
  • 最悪の場合死に至る可能性もある

今回は犬や猫がエシャロットを食べてしまった場合の危険性を解説しました。

エシャロットなどのネギの仲間は犬猫を飼う上で最も注意が必要な食材の1つです。

知らず知らずのうちにネギや玉ねぎを食べたりネギの仲間と一緒に調理したものを食べて症状を発症するケースもあるようです。

中でもハンバーグ・肉じゃが・すき焼き・餃子などは特に誤飲報告の多い料理なので注意してください。

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鈴木 利奈

鈴木 利奈ペットフードアドバイザー

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WEBサイトのキャットフード勉強会、ドッグフード勉強会の旧管理者。現在は犬猫レシピの記事を執筆・監修しています。ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)等の資格を取得。

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